死にたくても死ねない不老不死・不死身マンガカテゴリです。別に不老と不死の両方満たす必要はないんですが、兼ねてる場合が多いですね。基本的には主人公が不死身であることが多いんですけど、「不死を目指す」マンガもあればここに入れるつもりです。バンパイア・ゾンビなどは一応別カテゴリですが、境目が曖昧なのもあります。
伝説の妖怪「三只眼吽迦羅」の生き残りであるパイと、彼女により不死者「无」とされた藤井八雲――日本・中国からエジプトやチベットにロンドンから異世界まで飛び回り、神話を組み込んだ壮大な物語へと発展する伝奇系アクションの名作。
未だに林原めぐみの声を聞くとパイ(このマンガのヒロイン)の声に聞こえるぐらいには親しんだ作品。糸目キャラを漫画界に定着させたマンガでもあります。残念ながら途中から失速し、「ハマってたけど最終回は知らないマンガ」としてよく名前が出る作品でもありますが……。
全40巻で完結、その後も続編として外伝、「幻獣の森の遭難者」、「鬼籍の闇の契約者」が発表されています。
稲葉すず、職業・骨董修復。日課・自殺。御年398歳――「死ねない」体質の女と、毎日彼女を「殺す」役割を負わされた19歳の青年・宇佐見咲朗。強い絆で結ばれたふたりはいかにしてそこへ至ったのか、そしてこの先は――? WEBコミックとして発表された短編から連載化された話題作。
飼い猫のミルが、唐突に東京で一人暮らしをする大学生・副島アキのところにやってきた。ただし見た目はどう見ても女子高生、というのも彼女は実は化け猫で、実年齢は86歳らしい――猫で女子高生でおばあちゃんという不思議な存在・ミルとの楽しくてやがて寂しい奇妙な同棲生活、そして数多く登場する猫たちとたわむれる大学生活を描いた、手原和憲のデビュー作。
基本描写はコミカルで、それとの対比もあって重くも軽くもなり過ぎず、1~6巻(完結)まで安定して面白い。こういうちょっと一般的でない価値観を描くような作品は難しいですがラストまできれいにまとめ、不思議な読みごたえを残します。
割とミルがやきもち妬きで、しょっちゅうふてくされた猫の描写があるのも良かったです。ふてくされた猫はぼた餅みたいでかわいい。
試し読み ソク読み
触れた相手に死をもたらす「不運」の持ち主出雲風子は誰とも触れ合えない人生に絶望し、死を選ぼうとしていたところで謎のマッチョ男・アンディと出会う。電車に轢かれても首を切り落とされてもすぐ再生する「不死」のアンディは、風子ならば自分の長すぎる人生に終止符を打ってくれると期待し、免疫のない彼女に執拗な濃厚接触を試みる。
世界に否定される「否定者」の能力の謎と、トリッキーなバトルを描くブラック異能バトル。
類似作 概念ドロボウ(田中一行)、不死の楽園 -13人の異能-(冬坂あゆる)
試し読み 少年ジャンプ+
人が死ぬと健康体として復活する世界――人は風邪を引けば自殺薬を飲み、身体が動かなくなれば頭を撃ち抜いて日常生活を営んでいる。しかし許されざる存在、「ベクター」と呼ばれる人種を「愛する」と、「RDS」と呼ばれる感染症によりその復活機能が失われ、永遠の眠りにつくことになる。
ベクターに大切な人を奪われた警察官・剣崎真一が対ベクター特別班班長として復讐を誓う一方、彼の宿敵「逃がし屋」風鈴は剣崎を始末するために一般人を装って接近し、RDSに感染させるために彼をデートに誘うことに――
アクションシーンは見開きをふんだんに使った派手なもので、可能なら紙媒体か大画面推奨。映像化すると映える作品だと思います。
類似作 亜人(桜井画門)
試し読み eBookJapan
「不死者」として人ではないとされる亜人。囚われれば表向きは保護されるが、その実人体実験のモルモットとなる。交通事故から自分が亜人であることを知らされた永井圭は友人を頼り山中へ逃れるが、同じ亜人の佐藤と遭遇したことをきっかけに、血みどろの抗争に自ら足を踏み入れていく。
類似作 不死の猟犬(八十八良)
試し読み モアイ
その球体は、周囲の状況と刺激から学習し、新しい形を獲得しながら旅を続ける。形態模写の条件は、オリジナルが死んでいること――長い時間をさ迷い、出会う人々や獣たちのドラマを経て、フシという名前を得た不滅の物体は何を目指し、どこへ辿り着くのか?
ちょっとスロースターター気味で、4巻ぐらいまで読むと話の輪郭がハッキリしてすごく面白くなってきます。7~9巻あたりでハマった感覚がありました。
試し読み マガメガ公式サイト