一定の同じ時間、同じ場面を繰り返す、ループ系マンガのおすすめセレクトです。相性がいいのかゲームに名作が多いジャンルですが、マンガでも多くのループものが生み出されています。「ループものである」こと自体が重大なネタバレになることも多いので、このサイトの方針上早い段階でループものであることがわかる作品以外は除外しています。
一応SFタグに入れてますけど、SFじゃない作品のほうが多いよーな気もします。
和歌山市日都ヶ島、7月22日――幼馴染である小舟潮の訃報を聞き、故郷に帰ってきた専門学校生の網代慎平。懐かしい家族との団らんも束の間、慎平は潮の死に他殺の疑いがあることを聞かされる。島で囁かれる、自分に瓜二つの”影”を見たものは死ぬという噂。暗転の先にあるのは見覚えのある7月22日――タイムリープの中で避け難い死に立ち向かう、離島ホラー・アクション。
試し読み 少年ジャンプ公式サイト
彼女には人間がロボットに見える、それは変えられない彼女の絶対条件。そして私は彼女の友達……。
少し不思議な少女・毬井ゆかりと、波濤学のやや百合な日常譚は、あまりにもあっさりと崩れ去り、また再構築される。プラモデルのように、あるいは光のように――
クオリアから量子論的観測へと話題を転化し、混沌に混沌を積み重ねるラノベ界の怪作を、原作イラストレーターがコミカライズ。
よくシュタゲと比較される作品なんですが、あっちでは軽く触れるに留めている(あるいはやりたくてもやれない)要素が前面に出てる印象です。
小説の漫画化作品として見ても非常にできがいいです(下のリンクは上がマンガ、下が原作小説)。おすすめ。「コミック電撃大王」で2011~2013年連載。
類似作 STEINS;GATE(ゲーム)、火の鳥(手塚治虫)、虎よ、虎よ!(アルフレッド・ベスター)など
試し読み LINEマンガ
今日もいい日になるだろう――雨の降り続く街で、度重なる不運に襲われながらも少女・ピエタはめげずに学校へ行く。なぜなら禍福はあざなえる縄の如し、最後には今日も友人や家族に祝われる、幸せな一日になるからだ。でも、その日はなぜかいつもとちがった。今日を繰り返して、明日が来なくなるなんて、すごく幸せなことなのに?
類似作 はっぴぃヱンド。(有田イマリ)
試し読み ニコニコ静画
これといって取り柄のない、やや内にこもりがちの少年・葛代斎下。彼は幼馴染の枳殻蜜柑に誘われて「モグラ池」へ出かけ、誤って落下したことで「モグラ池で溺死すると、同じ一日をやり直すことができる」という自らの能力を発見することになる。トラブルに対処するため同じ一日を何度も繰り返した彼は、自分の能力を生かしたある活動を始めることになるのだが……。
序盤の斎下くんには感情移入できたんですが、途中から鬼メンタル化してしまうと遠い人になってしまい、「もったいない」作品という印象があります。常人では同じ一日の繰り返しに耐えられないので、しょうがないのかもしんないんですが。
試し読み 小学館eコミック
漫画家を目指しながらも、なかなか売れないバイト青年・藤沼悟が時折遭遇する怪現象、「再上映(リバイバル)」――周囲で「何か」が起きた時、時間が巻き戻され、そこから抜け出すためにはかすかなヒントを見つけ出し、なんらかのアクションを起こして未来を変えなくてはならない。彼が母親とともに遭遇した「再上映」は、忌まわしい過去の事件と現在の彼を否応なしに結び付けることになるが――「マンガ大賞」と「このマンガがすごい!」3年連続ランクインの、タイムリープ・サスペンスの快作。
試し読み ComicWalker
とある田舎町に引っ越した少女・相田茜。姉が教壇に立つ学校で友達もうまくでき、幸せな毎日を送っていた。ただし絶対のルール、「毎日学級日誌を書く」約束を守らなければ、時間は巻き戻される――最悪の形で。第一話のインパクトがなかなかに強烈、その後もサスペンス色の強いストーリーで読者を惹き付ける一見日常系、その実ループ系ホラー・ミステリです。
試し読み SQUARE ENIX公式サイト
深夜0時になると学校に集められ、「赤い人」との鬼ごっこがスタートする。「赤い人」に全員殺されると”昨日”が繰り返される。ゲームから抜け出すためには、夜の校内に隠された身体のパーツを全て集めないといけない――殺されるために生き返らされる、悪夢系ループ漫画です。
「参加者」だけは記憶が持ち越されるので、以前得た情報を非参加者に提示して新たな情報を得たりしたりする捜査フェイズも楽しめます。
試し読み eBookJapan
繰り返される一日、増え続ける「おしょらいさん」――お盆になると帰ってくる彼らを見る力を持つ少女・秋と、謎の青年・夏夫の「世界を元に戻すための冒険」を描く、うだるような暑い京都のループ系ジュヴナイル。
他の方のレビューにもありましたが、「古くて新しいマンガ」という印象。全1巻で完結。
試し読み トーチweb
長い冒険を終え、尊い犠牲を支払い、ついに魔王を打ち倒した勇者たち。あとは日常に帰るだけ――このエンドロールが延々と繰り返される作品、それが「勇者たち」です。心の闇に囚われ、毎回少しずつ仲間が減る(時々補充される)タイトルカットを繰り返しながら、彼らは森を抜けだすことができるのか。
時間軸自体は進んでいるようで、こういうタイプのループ系マンガはほとんど見た覚えがないです。浅野先生はなにげに毎回何かしら実験的なことをされますね……。今回はその他なぜか水木しげるタッチが一部採用され、不気味で滑稽な世界にそこはかとないサブカル感を味付けし、余計不気味にしています。全1巻で完結。
試し読み 小学館公式サイト
一定の同じ時間、同じ場面を繰り返す、ループ系マンガのおすすめセレクトでした。相性がいいのかゲームに名作が多いジャンルですが、マンガでも多くのループものが生み出されています。「ループものである」こと自体が重大なネタバレになることも多いので、このサイトの方針上早い段階でループものであることがわかる作品以外は除外しています。
一応SFタグに入れてますけど、SFじゃない作品のほうが多いよーな気もします。