コーヒーやお茶を中心に話を回したり、喫茶店を舞台とするカフェ系マンガのおすすめセレクトです。くくりとしてはグルメ漫画の一種になり、お菓子やスナックの作り方が解説されることも多いです。
身近かつ奥の深いジャンルなのでコーヒーの淹れ方などを解説するだけでもそれなりに話が作れますし、色々な人が訪れては会話をする性質上オムニバスなどとも相性が良く、舞台設定として取り回しのいい気軽さが身上。また何か裏稼業を持つ人の表の仕事になってたり、店内で違法な取引を行ってたり……とオプションも付けやすく、その場合もキーキャラクターの溜まり場にすることができます。
同じ店でカフェとバー両方やってることもありますが、アルコールメインの場合は酒カテゴリで扱います。
タコがペイントされたワゴンに乗り、街から街へとコーヒーを売って回る移動喫茶「タコ珈琲」。店主の青山一が作る絶品コーヒーは、傷つき悩む人々にヒントを与えたり、行動を促すささやかなきっかけを作り出す。そんな日々の中、ある秘密を持つ青山にもまた、少しずつ「問題」が近づきつつあった。
試し読み コミックシーモア
ある日夢から覚めなくなったスズメは、少しだけファンタジーな街「ルテティア」で、喫茶店キャトルの店員として平和な日々を過ごしていた。手間暇かけた手作りのおかしを友人たちに振る舞い、コーヒーやお酒に舌鼓を打つ、なんてことないけど穏やかな日々。もう少しだけ、この心地よい夢の世界に浸っていたい……。
試し読み マトグロッソ
喧噪の街の小康地帯のような喫茶店「キャットウォーク」には今日も変な客ばかり現れる。金髪だが優し気なヤクザ、その縄張りを狙う二人組、中年のゲイカップル、二つ目のお人よしな落語家……なりゆきでそんなキャットウォークでバイトすることになった女子高生は、ヤクザのカオルに恋をする。人と人との揺れ動く関係を渇いた筆致でサラリと描く、ほぼ文筆家と化していた「巨匠」の久々の新作。
いしかわ先生は長いこと毎日新聞で4コマ連載してるので、絵を見るとなじみのある方も多いかと。下ぶくれの輪郭が特徴です。70年代に吾妻ひでおと同時期にギャグ漫画家と活動し、その後はエッセイ漫画や漫画評論などで主に活躍されてました。本作は前作から10年以上開けての長編再帰作。
「月刊コミックビーム」で2011~2013年連載、全3巻で完結。
試し読み コミックビーム公式サイト