Here comes a new Challenger!
アナログゲームと対をなすデジタルゲームカテゴリです。ファミコン、PC、スマホ、アーケードなどひととおりこちら。PCゲームでかつボードゲームなどは適当に振り分けます。
ハイスコアガール(押切蓮介)
時は「ストリート・ファイターⅡ」全盛期の90年代初頭、勉強も運動も苦手な矢口春雄にとってゲーセンは聖域であった。そこに現れた少女・大野晶によって、唯一のプライドである格ゲーですら負けそうな春雄は、彼女に激しい対抗意識を燃やすことになるが……。格ゲー業界の発展と、春雄の世界がゲーム以外にも広がっていく過程を描く90年代ゲーマーズラブコメ。
たぶんデジタルゲーム漫画だと一番有名な作品。絵が癖っぽいですが、売れるだけあって読んで損はないです。ラブコメとして王道なんですがそこに絡むゲームネタもガチで、格ゲーだけでなくシューティングからクレーンゲームにメダルゲーム、SFCにPCエンジンにGBにPSにSSと全方位射撃。RPGツクールの使い方とか触ったことある世代には盛り上がりしかないです(両刃の剣で、知らない世代からするとやや置いてけぼり感あるかも)。
心理描写もなにげに丁寧で、印象的なシーンが多い。「二人乗りのチャリでゲーセンに向かう途中、家庭教師の幻影が振り切る」シーンとかすごく好き。
「増刊ヤングガンガン」、「増刊ヤングガンガンビッグ」と二度の誌名変更を挟みつつ、「月刊ビッグガンガン」で2010~2018年連載。途中
SNKによる著作権侵害告訴があり、すでに刊行されていた1~5巻は大幅加筆・修正をやむなくされ、これが現在発売されている「Continue」にあたります(つまり無印とContinueはほぼ同じ内容。Continue5巻の続きは無印6巻です)。「スクエニ編集部なにやってんだ」と話題になりました。
アニメ化もこの件で大きく遅れましたが2018年~放送。全10巻で
完結、続編スピンオフ「ハイスコアガールDash」が2020年~連載。
類似作 すべての人類を破壊する。それらは再生できない。(原作:伊瀬勝良 漫画:横田卓馬 監修・協力:ウィザーズ・オブ・ザ・コースト)
試し読み 月刊ビッグガンガン公式サイト
押切蓮介 スクウェア・エニックス 2016年07月25日頃
対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~(江島絵理)
閉鎖的な全寮制女子中高一貫校、黒美女子学園に外部生として入学した深月綾は、同じく外部生にしてミステリアスな美少女”白百合さま”の真の姿を偶然目撃してしまう。だが秘密があるのは綾も同じこと……学園の中で秘密を共有したふたりの乙女は、深夜ひっそりとベッドを共にし、布団をかぶって格ゲーで対決することになる。耽美な絵で描かれる格ゲー×女子学園百合(?)コミック。
作品水準は高くおすすめできますが、ちょっと人は選びそう。意外と内容が暑苦しく、キャラも割とイカれてます。絵と内容のギャップが激し過ぎるというか……。
格ゲー用語が頻出しますが、詳しくない人でも問題ないです。「月刊コミックフラッパー」で2020年~連載、
アニメ化も決定しています。
試し読み Book Walker
江島 絵理 KADOKAWA 2020年06月23日
8bit年代記(ゾルゲ市蔵)
1980年代前後、「インベーダー」「ギャラクシアン」から83年のファミコン発売へ向けて、日本に空前のゲームブームが訪れようとしていた。それはまたアニメがひとつの頂点を迎えようとしていた時代でもあり、無防備な少年時代のゾルゲ先生はアーケード文化の発展にともない、駄菓子屋の筺体から不良のたむろするゲーセンへ、そしてアニメの世界へと引きずり込まれていく。
本作の情報の正確性についてツッコミを入れる文章がネット上にいくつかありますが、僕には判断しかねます(世代的に上だし、僕はほぼシューティングをプレイしたことがない)。それをさておけば文字数が多く細かく、マンガというよりコラム読んでる感覚です。序盤はレトロゲーム周りのアレコレですが、中盤からゲーム関係ないアニメ自主制作の話になり、一転狂騒的な青春を描きます。
ゲームが記号性を失うことで魔法の力をも失った、というのは同意。
「ファミコンを100円で10分プレイできる店」はそういう経験をした覚えがないのに懐かしいので、別のマンガからの知識な気がします(「われらホビーズ」な気がする)。「ゲームサイド」で2008~2010年連載、全1巻で完結。
試し読み マンガ図書館Z
ゾルゲ市蔵(1938-) マイクロマガジンシャ 2009年09月15日頃
他にもこんなマンガが昼夜を逆転させています
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