賑やか過ぎてひとりになれない、ルームシェア・シェアハウス系おすすめマンガ

釘を打ったら隣の部屋から悲鳴が

ってな落語がありましたが、あれは長屋の話ですね。ここではひとつの家を複数人でシェアするような作品、本来他人同士の人間が同じ家にわちゃわちゃ集まって生活するような作品を紹介していますが、寮とかみたいなのも入れてこうと思ってます。人数はふたりでも十数人でもOK、途中から「同棲」関係になるのもOK。

ゆうべはお楽しみでしたね(金田一蓮十郎)

オンラインゲームのドラゴンクエストXで、フレンドとして日々楽しく遊ぶかわいらしいプクリポ女子の「パウダー」とゴツいオーガ男の「ゴロー」。
意気投合したふたりはルームシェアする話になるが、実はプクリポの中身は男で、オーガの中身はお洒落ギャル――ゲームをきっかけとした共同生活を描くドラクエラブコメ。

基本的にはゲーム漫画で、実在のゲームであるドラクエXあるある、オンゲあるある、イベントあれこれ、チームそれこれなどの内容なのでもともとドラクエXやってる人ならまずおすすめ。

タイトルは初代ドラクエの有名な台詞から。現実の会話でもゲームのアイコンがよく使用され、全然世界観が違うふたりがそこでバッチリ合っているという独特な関係が描かれます。めちゃくちゃ「今」を描くマンガなので、世界がある種魅力的なだけに後世の人が読むと複雑な気持ちになりそう。

試し読み ガンガンONLINE

親父の愛人と暮らす俺(玉置勉強)

ぬぼっとした巨体の太郎は不登校の高校生。彼の身の回りを世話するためにやってきたのはまさかの父親の愛人、しかも薄着で隙だらけ。
という設定ですがお約束のエロ描写で勝負するタイプではなく(ちょっとありますが)、だらんだらんした日常を綴るモラトリアムなマンガです。それでも男と女、色々あるわけですがそこは話し合いで解決。

これがお手伝いのお姉さんとかなら健全なラブコメに発達しても良さそうなものですが、設定上背徳感がどうしようもなく漂い、少しダークな日常系として独特の雰囲気があります。読んでて落ち着く。

設定上舞台はほぼ室内。背景もかなり省略され作画は全体的に簡易的ですが、それがあまり気にならないのは顔の描写が上手いからですかね……。試し読みに単行本未掲載の番外編あり。

試し読み デンシバーズ

僕らはみんな河合荘(宮原るり)

食事付きの下宿「河合荘」に住み込むことになった男子高校生・宇佐和成。ドM・男日照り・ファッションモンスターなどがひしめく空間にたじろぐ彼だったが、憧れの河合律との同居には代えられない――
前半は変人百鬼夜行物語の様相で、途中からしっかりラブコメやります。同居人が目の前でこんなんやり出したら正直かなりきつい。

ラブコメ×共同生活×変質者という「めぞん一刻」パターンを踏襲し、宮原先生得意の毒舌で味付けされたヒット作。


それに従いドMの影が薄くなっていくのが悲しいところですが、彼と宇佐くんのアレな交流が描かれた1ページ漫画が随所に差し挟まれ、すさんだ心を慰めてくれる安心と信頼の作りとなっております。全11巻で大団円。

リビングの松永さん(岩下慶子)

叔父が経営するシェアハウスに住むことになった女子高生の園田美己(ミーコ)。道中いきなり不審者と遭遇してしまうが、これが同居人の松永純で第一印象は最悪。さらに部屋を出れば半裸でミーコに悲鳴をあげさせる彼だったが、髪を切ってあげる(毛が服につくので半裸)、服が濡れた彼女に松永が着替えを差し出す(自分はほぼ全裸)といった交流を経て、だんだん隠した指の間からミーコの目は彼に釘付けに……? 美男美女ばかりのシェアハウスで繰り広げられる、おしゃれでコミカルなラブストーリー。

若干あらすじに偏向があることは認めますが、とりあえず松永さんが露出狂気味であることをわかっていないと若干怖いのでお見知りおきください。実際部屋のドア開けたら半裸の男がいたらかなり嫌ですよ。イケメンだとしても。
絵はきれいで登場人物もいい人ばかり、半裸の男が徘徊していること以外は理想的なシェアハウスで、こういう感じなら自分もやってみたい~みたいな女子の夢をかなえてくれる作品です。

モデルのシェアハウスも実在するらしいですが実際どんなものか。個人的には常に顔突き合わせる以上、「いかに変な人をはじくか」という管理側の手腕が大きくものを言いそうな気がします。
ちなみにミーコは17歳で松永さんは27歳。なかなかの歳の差ラブストーリーでもあります。大人と仕事をする彼を見て、「わたしがあの席にいたら……」と考えたミーコの想像はすごくリアリティがあり、なんかキュッとなりました。

試し読み デザート公式サイト

鴻池剛の崖っぷちルームシェア 犬と無職とバンドマン(鴻池剛)

仕事も金も漫画への情熱もなく、ついに家もなくなり路頭に迷って歳の近い叔母(とその彼氏)の家に転がり込んだ無名時代の鴻池先生。吉祥寺のその家は駅から20分のボロいアパートで、部屋は4畳で犬2匹のトイレ付き――ダメ人間ライフをいつもの明るい調子で描く、実話ベース(一部フィクション)の貧困系ルームシェアルポ。

叔母と彼氏がバンドマンで夢があり、現在の鴻池先生が売れっ子であることを読者が知っていて、あと犬の扱いが悪くないことなどからさほど悲惨さはないです。電気止まったりしつつも印象としては楽しい……どっちかと言うと楽しげ……楽しそうと言えなくもない若者三人と犬二匹の共同生活を観察する作品となっております。

猫と犬の違いはありますが作風的にはぽんたと同じですので、あっちが好きならこっちもお気に召す可能性が高いと思います。ただし貧乏描写が楽しめない人は合わないでしょうから、疑いがあるようなら試し読み推奨。

試し読み マンガクロス

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