待ってたぜ。ここでご紹介しているマンガには、次のような基準があるんだぜ。
・登場人物がゲームで勝負をするんだぜ。
・ゲームはオリジナルのものとし、麻雀マンガとかは別カテゴリとして扱う。既存とオリジナルが混在してるのはOK。
・既存でも改変の程度によれば、オリジナルとして扱えるんだぜ。
・とてもおもしろいんだぜ。
ルールはこれだけだぜ。簡単だろう? お互いにイカサマはなしだぜ。もしルール違反を犯したら、あんたには罰ゲームを受けてもらうぜ!
というわけでコレです。実際のところ僕が好きなのはデュエルが始まるまでなので、大体JC版で最初の7巻ぐらいまで。最初期の鼻のない闇遊戯がとてもかっこいいと思います。
負けると喰らう罰ゲームが結構エグく、遊戯のライバル海馬くんもしばらく植物人間みたいになってましたが、しばらくすると罰ゲームは解除されるようです(まとめ本みたいなのでフォローが入ってました)。
試し読み 少年ジャンプ+
高校生にして父の残した財閥を率いる織田照朝が、ある出来事のせいで悪魔の鍵を手にし、アクマゲームと呼ばれるゲームで数々の相手と頭脳戦を繰り広げていきます。
能力系ゲームものというのも珍しいですが、主人公の能力が微妙過ぎて途中から能力あんま使わない方向にシフトするのはご愛敬。
試し読み マガポケ
言わずと知れた福本先生の代表作。「週刊ヤングマガジン」で1996年~連載、延々と続いていますが、賭博黙示録(全13巻)→賭博破戒録(全13巻)→賭博堕天録(全13巻)→賭博堕天録和也編(全10巻)→賭博堕天録 ワン・ポーカー編(全16巻)→24億脱出編 の順番です。
心に残る名言と唐突な英語が強い印象を残す、熱狂的なファンが多い作品です。利根川もスピンオフではあんなんですが、本編では渋い名悪役にして名言量産機。未読の方はぜひ一読をおすすめします。
試し読み ebookjapan
とんでもない終わり方をしましたが、ゲームマンガの名作です。「このゲームには必勝法があるんです!」でおなじみ女子大生の神崎直が、突然巨額の大金を賭けた「ライアーゲーム」に巻き込まれ、出所したばかりの詐欺師秋山深一とともに様々なゲームに参加することになる、というのがおおまかなあらすじ。
試し読み S-MANGA
友情をテーマとしたゲームマンガで、いきなり拉致られてよくわからない場所で状況説明がなされ、なし崩し的にゲームがスタートします。ゲームはすごろくやかくれんぼなど、既存の何かをアレンジしたものがメイン。
試し読み 講談社コミックプラス
ダーツマンガです。ただし登場人物はほぼ全員達人で最高得点は取って当たり前なので、普通に人が死ぬレベルの特殊ルールが導入され、自分や他人の命を賭けながらその陥穽を突き、知略を用いて勝利を目指すという内容で完全にこっち側。
主人公の烏丸徨は相手を「メイズ」に誘い込み、最終的に心をヘシ折って勝利することを得意とするため、ついたあだ名が「迷路の悪魔」。
試し読み アフタヌーン公式サイト
人の信用を測り、圧倒的な大金を用意する場所――銀行は、裏を返せば最高の賭場としての条件を備えている。勤続二年目の銀行員・御手洗暉は、退屈な日々から一転、自らを賭け代に狂気の賭博を見せる真経津晨に魅せられ、担当銀行員となるため自らも勝負の世界に身を投じる。
類似作 嘘喰い(迫稔雄)
試し読み となりのヤングジャンプ
「キミは自らが望むモノのために、命を懸けることができるかい……?」重病に冒された妹の命を救うため、四宮良真は危険な「ゲェム」への参加を表明する。その直後事故により死亡した彼は、なぜか美少女として謎の空間で目を覚ます。
そこで待ち受けていたのは、何十、何百億という金と現生への帰還を賭けた、命懸けのデスゲーム!
かなりグロい描写や拷問シーンがあるので注意。鬼八頭先生が2019年に逝去されたため、6巻にて絶筆。
名門私立・百花王学園。そこはギャンブルに負けたものは「家畜」として人権を奪われ、あらゆる命令に服従する義務を負う、治外法権的な賭博の園だった。そこへある日転校してきた蛇喰夢子は天性の賭博狂として、学園の階級制度を揺るがせていくことになる。
試し読み ガンガンJOKER公式サイト
主人公は高校生にして司法試験に合格するほどの頭脳を持つ境裕明。前途有望な彼ですが、屋上から落っこちて死後の世界でデスゲームに参加することになります。ゲーム内で666人殺す(※)と願いがひとつかなうそうですが、その割には協力するゲームも存在するあたり色々と謎。原作者が同じ「賭ケグルイ」同様テンポが良く、恋愛要素も前面に出てきます(うまくいく気がしないですが)。
(※)正確には「ゲームで死んだ人数分勝者のカウントが減る」ので、直接手をかける必要はない。
1~2巻の「殺人鬼撃退ゲーム」はシンプルながらも化かし合いの完成度が高く、「こういうのが読みたかった」と膝を打つ出来でした。他にも人体実験だのニーベルンゲンだの、全体的にゲームの名称が若干香ばしく僕好みです。全6巻で完結。
試し読み 富士見書房
名門校に転入してきた白鷺杜夢は、類い稀な勝負勘と頭脳を武器に、数々の強敵を相手どってエクストリームなギャンブル勝負に明け暮れる――なんでこういうの大体名門校なんでしょうね。頭良さそうだからでしょうか。
前半は既存ゲームが多く、後半は殆どオリジナルです。個人的には前半が好きですが、後半もデック代わりの女体盛りからキノコがカードをディールする、アメリカ大統領と悪魔の数学者の10ポイント・ポーカーとか印象深いです。改めて文字にすると濃いな……。
「週刊少年チャンピオン」で2007~2010年連載、全19巻で完結。何気に海外でも人気。山根先生と青山先生はウマが合ったのか、この作品の後も「バード」や「超人戦線」でタッグを組んで活動されています。
試し読み ソク読み
例えばカードゲームで負けた相手が、激昂して拳銃を取り出したらどうするか? 暴力によってゲームそのものがなかったことにされる可能性が常に存在するという前提の基、ゲームを取り仕切る倶楽部「賭郎」は慮外の「暴」を持つ――バトル要素を取り入れたギャンブル漫画として唯一無二の存在感を放つ人気作品ですが、かなりのクセモノです。
タワー編あたりで挫折した人も、そのへんから再開すると幸せになれるかもしれません。
「週刊ヤングジャンプ」で2006~2018年連載、全49巻で完結。
試し読み eBookJapan
金に執着を感じないこと以外はごく普通のサラリーマン、篁(たかむら)忠則。三本指の痴女に導かれ、単純なルールで莫大な金が動くゲームの席についた彼は、次第にギャンブラー”マウス”として覚醒していく――「女体盛りマンガ」の異名を持ち、説明しがたい「流れ」の描写でごく一部の人に有名なギャンブル漫画の異色作です。
登場するオリジナルゲームは1巻につき1種類。全4巻で完結、うち3巻はダイスゲームです。個人的には1巻が一番好きで、大人の男たちの人生を賭けたサイコロ遊びはシンプルに面白く、マウスも渋いです。2巻以降は噂の女体盛りバトルが始まったりするんですが、ギャンブルものとしてはちょっとノイズが多い印象。
試し読み 講談社コミックプラス
賭博大国と化した日本、名家の血を引く星宗マリアとその下僕有馬鞘人は、名門賭立シャルダーク学園への入学試験へと挑むことになる。そこで待ち受けていたのは金ではなく尊厳を賭けた戦い、ひらたく言うと負けると全裸にされる数々の入学試験。
有馬とマリアでアリマリア、ということのようです。読み切り含めて6つのゲームが登場し、基本的になんかしら手ぐすね引いて勝つ方向に誘導するタイプです。マナーゲームに到っては運要素のほぼない思考パズルで、シンプルですが読んでて割とワクワクしました。全2巻で完結。
試し読み マガメガ
客と嬢とがゲームをし、嬢が勝てば何もせず代金を総取り、客が勝てば無料でサービスが楽しめるデリバリー・カジノ「メイデンス」。無類の強さを誇る看板嬢のメイに対し、客はコースも掛け金も自由に決められる「裏コース」を申し出て、オリジナルゲームでカタにはめようと画策する。
試し読み ガンガンジョーカー公式サイト
解答者二名には、同じAとBの二択が与えられる。勝敗を分けるのは「正解」ではなく、二名の解答が一致するか、しないか。勝者には事前に申請したあらゆる望みがかなえられるが、敗者には望みに応じたペナルティが与えられる。ショーを取り仕切る司会者は、ただ人の闇を暴き罰ゲームで嗜虐する悪趣味な男なのか、あるいは…………。
一貫して不愉快な人間を描くのが上手いのも好印象(?)。なお、感想で日テレの「ザ・クイズショウ」に言及する人がめちゃくちゃ多いです。見てないですがそっちも面白そう。
「Bバンチ」で2017年~連載。
類似作 ザ・クイズショウ(テレビドラマ)
試し読み コミックバンチWeb
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