さあ、ゲームの時間だぜ。オリジナルゲーム・ギャンブル系おすすめマンガ群

ゲームのルールを説明するんだぜ

待ってたぜ。ここでご紹介しているマンガには、次のような基準があるんだぜ。

・登場人物がゲームで勝負をするんだぜ。
・ゲームはオリジナルのものとし、麻雀マンガとかは別カテゴリとして扱う。既存とオリジナルが混在してるのはOK。
・既存でも改変の程度によれば、オリジナルとして扱えるんだぜ。
・とてもおもしろいんだぜ。

ルールはこれだけだぜ。簡単だろう? お互いにイカサマはなしだぜ。もしルール違反を犯したら、あんたには罰ゲームを受けてもらうぜ!

遊☆戯☆王(高橋和希)

というわけでコレです。実際のところ僕が好きなのはデュエルが始まるまでなので、大体JC版で最初の7巻ぐらいまで。最初期の悪意に満ちた笑顔の闇遊戯がとてもかっこいいと思います。

あまり夜道で会いたくないんですが、何かやらかすと夜中に彼から呼び出しを受け、「フフフ……待ってたぜ。おれと闇のゲームで勝負しないか?」と持ち掛けられる、というのがこのマンガ序盤の基本展開です。

負けると喰らう罰ゲームが結構エグく、遊戯のライバル海馬くんもしばらく植物人間みたいになってましたが、どうやらしばらくすると罰ゲームは解除されるようです(まとめ本みたいなのでフォローが入ってました)。

シャーディー篇あたりのノリが好きなんですが、あれが全然人気ないのでデュエル路線にシフトしたという噂も聞きますね。それで大ヒットしてギネスに乗るようなカードゲームが派生したので正解だったんでしょうけど、個人的に残念ではあるんだぜ。

【オススメ】ACMA:GAME アクマゲーム(原作:メーブ 漫画:恵広史)

高校生にして父の残した財閥を率いる織田照朝が、ある出来事のせいで悪魔の鍵を手にし、アクマゲームと呼ばれるゲームで数々の相手と頭脳戦を繰り広げていきます。
能力系ゲームものというのも珍しいですが、主人公の能力が微妙過ぎて途中から能力あんま使わない方向にシフトするのはご愛敬。

全22巻。たまに首を捻る展開はありつつも、ゲームの展開、キャラクター、ギャグのキレは申し分なく、総じて言えば超面白いです。
タイトルもうちょっとこう……とは思うんですけど、ゲームものだとわかると即読む僕みたいなのもいるので、これでいいのかも。

ゲームには全て漢字で名前がついていて、特に8巻の「入水限度」はサブキャラの勝負でありながら、この手のゲーム系マンガ屈指の意外性を持つ名勝負だと思います。

【オススメ】賭博黙示録カイジ(福本伸行)

言わずと知れた福本先生の代表作。延々と続いていますが、賭博黙示録→賭博破戒録→賭博堕天録→賭博堕天録和也編→賭博堕天録 ワン・ポーカー編→24億脱出編 の順番です。

ジャンケン、麻雀、ポーカーなどを元にしたオリジナルゲームが展開され、合間合間にリアルで重苦しい心理描写と緻密な駆け引き、そしてギャンブルしてない時のカイジの駄目人間ぶりがこれでもかと差し挟まれます。

心に残る名言と唐突な英語が強い印象を残す、熱狂的なファンが多い作品です。利根川もスピンオフではあんなんですが、本編では渋い名悪役にして名言量産機。読んだことない方はぜひ一読をおすすめします。

試し読み ebookjapan

【オススメ】LIAR GAME(甲斐谷忍)

とんでもない終わり方をしましたが、ゲームマンガの名作です。「このゲームには必勝法があるんです!」でおなじみ女子大生の神崎直が、突然巨額の大金を賭けた「ライアーゲーム」に巻き込まれ、出所したばかりの詐欺師秋山深一とともに様々なゲームに参加することになる、というのがおおまかなあらすじ。

考え抜かれたルールが最大の魅力で、他のプレイヤーをいかに操作して特定の状況を作り上げるか、というのがゲーム進行を大きく左右します。

心理学、ゲーム理論的な用語が多く登場し、かなり頭を使わないと展開を把握することが難しいです。実写ドラマもヒットして、そっちのほうが知名度高いかも。

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トモダチゲーム(原作:山口ミコト 漫画:佐藤友生)

友情をテーマとしたゲームマンガで、いきなり拉致られてよくわからない場所で状況説明がなされ、なし崩し的にゲームがスタートします。

若干納得できない部分があったり、「結末それかい」みたいなこともあるんですが、サプライズにかける情熱は高く、グイグイ盛り上げてくれるのでとても読んでて楽しいです。ついでに言うと絵もきれいです。


ゲームはすごろくやかくれんぼなど、既存の何かをアレンジしたものがメイン。どうやらビジネスとして「観客」が存在することが早い段階で明かされます。
テーマ的に友人たちの洒落にならない裏の顔が次々と明かされることになり、爽やかだった主人公もすごい勢いで暴走し始めゲス顔標準装備となります。ストーリーも最終的にどうなるのかちょっと予想がつきません。収集つくのかなこれ?

試し読み 講談社コミックプラス

エンバンメイズ(田中一行)

ダーツマンガです。ただし登場人物はほぼ全員達人で最高得点は取って当たり前なので、普通に人が死ぬレベルの特殊ルールが導入され、自分や他人の命を賭けながらその陥穽を突き、知略を用いて勝利を目指すという内容で完全にこっち側。


主人公は相手を「メイズ」に誘い込み、最終的に心をヘシ折って勝利することを得意とするため、ついたあだ名が「迷路の悪魔」。

全6巻とコンパクト。よくダーツでこんだけ色々できたなと感嘆する内容です。

たとえ灰になっても(鬼八頭かかし)

「キミは自らが望むモノのために、命を懸けることができるかい……?」重病に冒された妹の命を救うため、四宮良真は危険な「ゲェム」への参加を表明する。その直後事故により死亡した彼は、なぜか美少女として謎の空間で目を覚ます。
そこで待ち受けていたのは、何十、何百億という金と現生への帰還を賭けた、命懸けのデスゲーム!

たとえ灰になっても

第1話”地獄の沙汰も…”(1巻収録)より

いくつかの特殊ルールにより殺し合うことが前提とされた、閉鎖空間ギャンブルです。(大分ご都合気味ながら)予想外の展開や戦略、裏切りや演技など、ゲーム漫画として盛り上げよう盛り上げようとする姿勢に好感が持てます。ツッコミ所は多いですが嫌いではない。

かなりグロい描写もあるので注意。鬼八頭先生が2019年に逝去されたため、既刊5巻にて絶筆。

賭ケグルイ(原作:河本ほむら 漫画:尚村透)

名門私立・百花王学園。そこはギャンブルに負けたものは「家畜」として人権を奪われ、あらゆる命令に服従する義務を負う、治外法権的な賭博の園だった。そこへある日転校してきた蛇喰夢子は天性の賭博狂として、学園の階級制度を揺るがせていくことになる――的な展開の人気作。

賭ケグルイ

第1話”蛇喰夢子という女”(1巻収録)より

夢子(↓画像右)の目的が金ではなく、ただ「ギャンブルをする(賭け狂う)こと」にあるのが特徴。つまり「嘘食い」や「カイジ」と違って、イカサマを見抜いてもそれを利用して「確実に勝つ」方向に夢子は誘導せず、またヒリヒリした「勝負」そのものを汚す行為に対して強い嫌悪感を示します。
指切りギロチン

第35話”氏族の女”(7巻収録)より

心理描写はライトでテンポが良く、概ね1巻でひとつのエピソードが完結し、次巻に気になるところで繋いだりしないのが好印象。やたらスピンオフが多く、「賭ケグルイ 双」(作画:斎木桂)、「賭ケグルイ(仮)」(作画:川村拓)、「賭ケグルイ 妄」(作画:柊裕一)「賭ケグルイ 悦」(小説版)の他、「賭けグルイ 愛」(公式ファンブック)が発表されています。
試し読み ガンガンJOKER公式サイト

煉獄デッドロール(原作:河本ほむら 漫画:吉村英明)

主人公は高校生にして司法試験に合格するほどの頭脳を持つ境裕明。前途有望な彼ですが、屋上から落っこちて死後の世界でデスゲームに参加することになります。ゲーム内で666人殺す(※)と願いがひとつかなうそうですが、その割には協力するゲームも存在するあたり色々と謎。原作者が同じ「賭ケグルイ」同様テンポが良く、恋愛要素も前面に出てきます(うまくいく気がしないですが)。

(※)正確には「ゲームで死んだ人数分勝者のカウントが減る」ので、直接手をかける必要はない。

ゲームで死んだ人は後で生き返る(?)という特殊設定を生かしてトリックが仕掛けられたりするのが嬉しいところ。

1~2巻の「殺人鬼撃退ゲーム」はシンプルながらも化かし合いの完成度が高く、「こういうのが読みたかった」と膝を打つ出来でした。他にも人体実験だのニーベルンゲンだの、全体的にゲームの名称が若干香ばしく僕好みです。

ギャンブルフィッシュ(原作:青山広美 漫画:山根和俊)

名門校に転入してきた白鷺杜夢は、類い稀な勝負勘と頭脳を武器に、数々の強敵を相手どってエクストリームなギャンブル勝負に明け暮れる――なんでこういうの大体名門校なんでしょうね。頭良さそうだからでしょうか。
前半は既存ゲームが多く、後半は殆どオリジナルです。個人的には前半が好きですが、後半もデック代わりの女体盛りからキノコがカードをディールする、アメリカ大統領と悪魔の数学者の10ポイント・ポーカーとか印象深いです。改めて文字にすると濃いな……。

読者の予想を常に裏切ろうとする意識の高さ、無節操な読者サービス、「ここから勝てると思えない」ところまで主人公を追い詰める手腕はかなりのものです。そこから巻き上げるのが、エクストリーム・ギャンブル・コミックたる所以なのですが。

何気に海外でも人気。山根先生と青山先生はウマが合ったのか、この作品の後も「バード」や「超人戦線」でタッグを組んで活動されています。

【オススメ】嘘喰い(迫稔雄)

例えばカードゲームで負けた相手が、激昂して拳銃を取り出したらどうするか? 暴力によってゲームそのものがなかったことにされる可能性が常に存在するという前提の基、ゲームを取り仕切る倶楽部「賭郎」は慮外の「暴」を持つ――バトル要素を取り入れたギャンブル漫画として唯一無二の存在感を放つ人気作品ですが、かなりのクセモノです。


予測不可能な展開の構築、単純なゲームを極限の読み合いへと昇華させる技術は非常に高いんですが、複雑な物語を理解困難な形にこんがらがせて読者へ提示する能力もとても高く、割と評価に困る作品です。特に中盤は話以前にマンガとしてわかりづらく、基本二度読み必須。誰が何してるのかわからないバトルシーン、見分けのつかない登場人物、あちこち吹っ飛ぶストーリー展開等で読者は無意味に思考力を奪われ、肝心のゲームに向ける集中力が残っておらず気付いたらなんか終わってた、というようなことになりがちです。

しかしそれでも紹介する必要があるマンガです。後半になるほど神がかり的に面白くなり、装丁が一新された31巻以後は話もわかりやすくなります。

タワー編あたりで挫折した人も、そのへんから再開すると幸せになれるかもしれません。

試し読み eBookJapan

リーマンギャンブラーマウス(高橋のぼる)

金に執着を感じないこと以外はごく普通のサラリーマン、篁(たかむら)忠則。三本指の痴女に導かれ、単純なルールで莫大な金が動くゲームの席についた彼は、次第にギャンブラー”マウス”として覚醒していく――「女体盛りマンガ」の異名を持ち、説明しがたい「流れ」の描写でごく一部の人に有名なギャンブル漫画の異色作です。

リーマンギャンブラーマウス

EPISODE4″理由”(1巻収録)より

登場するオリジナルゲームは1巻につき1種類、全4巻中3巻はダイスゲーム。個人的には1巻が一番好きで、大人の男たちの人生を賭けたサイコロ遊びはシンプルに面白く、マウスも渋いです。2巻以降は噂の女体盛りバトルが始まったりするんですが、ギャンブルものとしてはちょっとノイズが多い印象。

ほぼ運と駆け引きのみのギャンブルという意味で、このカテゴリでは珍しいタイプのマンガかもしれません。

試し読み 講談社コミックプラス

天啓のアリマリア(原作:作元健司 漫画:伊十楽)

賭博大国と化した日本、名家の血を引く星宗マリアとその下僕有馬鞘人は、名門賭立シャルダーク学園への入学試験へと挑むことになる。そこで待ち受けていたのは金ではなく尊厳を賭けた戦い、ひらたく言うと負けると全裸にされる数々の入学試験。

オリジナルゲーム×脱衣で、全2巻とバッサリ打ち切られてますが普通に面白いです。ちょっとお色気路線で行くには絵が荒かったのかも。
天啓のアリマリア

第7話”絶対マナー”(2巻収録)より

有馬とマリアでアリマリア、ということのようです。読み切り含めて6つのゲームが登場し、基本的になんかしら手ぐすね引いて勝つ方向に誘導するタイプです。↑画像のマナーゲームに到っては運要素のほぼない思考ゲームで、シンプルですが読んでて割とワクワクしました。

試し読み マガメガ

メイのメイデン(原作:ガクキリオ 漫画:レルシー)

客と譲とがゲームをし、譲が勝てば何もせず代金を総取り、客が勝てば無料でサービスが楽しめるデリバリー・カジノ「メイデンス」――借金のカタにこの店に沈められた新人・アイは教育係のメイとともに客のところへ赴きギャンブルを観戦することになるが、負ければお付きとはいえそれなりに「サービス」をさせられるわけで他人事ではない。そんな彼女の心配をよそに無類の強さを発揮するメイだったが、客はコースも掛け金も自由に決められる「裏コース」を申し出て、オリジナルゲームでメイをカタにはめようと画策していた――

メイのメイデン

第2夜”Beer Ice”(1巻収録)より

見かけによらず? 健全な内容で、お色気要素は控えめです(アリマリアのほうが露骨)。ゲームは割とシンプルなルールのものが多く、当然のように何かしら仕込まれてることが多いので展開はイカサマ暴きがメイン。普通にゲームするとメイは強過ぎるので、心理戦で盛り上げるサスペンスのような描写はほとんどありません。

同じ出版社の「賭ケグルイ」をちょっと邪道にしたような作品です。こう言っちゃあなんですが設定上いくらでもお色気要素をブチ込めるし、たぶんそのほうが人気出る作品だとも思うんですが、そういう方向に頼らない硬派な姿勢は嫌いではありません。
読んだ中だと第2話の「ビアイス(↑)」が、伏線の貼り方とか機能的で割と好き。

試し読み ガンガンジョーカー公式サイト

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