お侍のみなさんが活躍するマンガをチョイスしています。大体歴史ものですが、現代を舞台にお侍が頑張ったり、異世界でお侍がはりきったりする例もあったりします。そのへんについて考えだすと「和服を着て日本刀持っていればそれはお侍認定してよいのか? 士道とは?」とかまた妙な方向に悩みそうになるので、深く考えず直感的にご紹介していきたいと思います。
”暗君”徳川忠長の無聊を慰めるため、真剣を以て行われることとなった駿河城御前試合。そこに現れたのは片腕を失くした男と、片足を引き摺った盲目の剣士……。異形のふたりはいかにしてこのような姿と成り果てたのか、そしていかなる剣を振るうのか――
試し読み eBookJapan
戦国から時代は江戸へ移り変わり、平安の世の中で年を重ね病に倒れ、やがて無為に失われ行く鍛え上げた剣技――訪れる死を逃れるために魔道へ堕ちたのは、宮本武蔵、田宮坊太郎、天草四郎などいずれも知られた猛者ばかり。彼らが次に魔界転生させるべく目をつけたのは剣豪・柳生十兵衛三厳。しかしこの男、そう容易く手のうちとなるほど初心ではない――後続に多大な影響を与えた名作をコミカライズしたオールスター剣劇絵巻。
試し読み コミックシーモア
徳川泰平の世を築くべく、密かに刺客として育てられた10人の子供たち。紅一点にして恐るべき手練れに育ったあずみは、育ての親である爺の指令の元、仲間たちとともに次々と「枝打ち」を行っていく。しかしその凶刃はやがて振り返り、彼女たちは追う側から追われる側へ、血塗られた道へと追い詰められていく……。
続編にあたる「AZUMI」は時代背景が異なり、外見こそ同一ですが別人です。
試し読み 小学館eコミックストア
勝敗の真偽はおろか、実際に行われたのかすら怪しい寛永御前試合(寛永9年(1632年)?)――そこへツワモノどもが集う様を描く原作小説(「真伝・寛永御前試合」)のマンガ版なんですが、なぜか登場する剣豪は全員女体化され、しかも原作小説に追いついちゃったのでそこで連載がストップするという潔さでも話題を呼びました。
詳しく調べたわけではないんですけど、wikiによると「シグルイ」の駿河城御前試合はこの寛永御前試合の「下書き」を基にした創作なのだとか。つまり徳川忠長絡みです。……「あずみ」にもいましたし、忠長公は結構な登場率ですね。というわけで忠長公の記事作ってみた次第です。
試し読み 講談社コミックプラス
幕末の争乱も過去のものとなった明治初期――廃刀令の出された日本を逆刃刀を携え、流浪人(るろうに)として放浪する一人の剣士がいた。彼が神谷活心流師範代である神谷薫と出会うことから、時代の波に消されつつある剣豪たちの最期の物語が動き出す。
ジャンプ黄金期の末尾を飾った正統派剣客ロマンにして、数度の映像化を果たした人気作です。
逆に年くって読むと「序盤が一番面白い」とかいう感想になったりもします。僕は今も昔も鵜堂刃衛が好きなんですが、1エピソードのみの敵役のくせにwikiに個人単位でページがあるあたり、同様の方は他にもいる模様。
どこかで見たようなキャラがちょいちょい出てくるんですが、大丈夫だったんですかねコレ。
何もなければいつまでも、家族とつつましくも幸せな生活を送るはずだった炭売りの竈門炭治郎。しかし一夜家を留守にした間に家族は惨殺され、ただひとり生き残った妹は鬼と化していた。妹を元に戻し、家族の仇を討ち、そしてこれ以上の悲劇を防ぐため――日輪刀を振るう鬼殺隊と人肉を貪る鬼の熾烈な争いを描く和風ホラーアクション。
試し読み 鬼滅の刃公式サイト
家族を全て失い、命の恩人である岡部丹波に引き取られた少女・レイリは、やがて「戦って主君のために死ぬ」ことだけを志す死にたがりとして育つ。しかし剣の腕に優れ躊躇なく、さらに「ある理由」により唯一無二の人材である彼女は武田軍の勇将・土屋惣三に見出され、武田家衰亡の顛末に深く関わることになる。
試し読み コミックシーモア
「ある目的」のためにひとり旅を続ける女渡世人・紋子。傘に羽織りは防弾仕様、義手の右手に長ドス持って、悪党どもから化け物までかっさばいてご覧にみせる――主人公は侠客、世界観は西部劇、ナレーションは浮世絵風、効果音はアメコミと色々ブチ込んだ結果ユニークな絵面を見せる、ウェスタン旅ガラス物語。
冷静に考えるとかなり変なマンガなんですが、ポップな絵柄で無理矢理収拾つけてる感があります。実写化とかするとカオスなことになりそう。全6巻で完結。
試し読み ゲッサン公式サイト
どういう訳か現代にタイムスリップしてしまったひとりの武士――見るもの全てが物珍しく、かつ勤皇攘夷に震える魂には情けなくも見える。日本男子の気概はどこへ行ってしまったのか? 老人の好意により子供塾を定宿とし、コミュニティに溶け込んでいきつつもここは自分の居場所ではないと感じる生真面目で頑固な男、その名を武市半平太といった。
試し読み 公式サイト
おばあちゃんの遺品として受け取った桐箪笥の中にあった男ものの裃を見つけたことから、彼女の夢の世界はより変な方向へシフトすることになる。某動画SNSで生配信中の「ひめP」こと向田幸子の後ろに現れたのは、ちょんまげ裃のお侍。
このお侍がウケて視聴者は倍増、しかしある出来事から炎上したふたりは、最後に視聴者にとんでもないものを生配信することを決意する――
あと動画のコメントがリアル。「ふしぎ遊戯 玄武開伝」終了後だいぶ間が空いての新刊のようで、ハマってらしたんだろーなーと。
侍もあっさりPC操作慣れたり現代への順応性が高く、「いかにもなタイムスリップしてきた武士」からテンプレ外してくる感じがあります。少女マンガなのでイケメンで性格いいですがそこはね……。忠長公とかタイムスリップしてこられても困るしね……。
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月々一両の給料で江戸の夜廻りを引き受けたお人よしの剣豪、人呼んでもっこり半兵衛。かつては藩の召し抱えで剣術指南をつとめたこの男は、なぜこうまで落ちぶれたのか、そしてその割には陽気に日々を過ごす彼の仕事内容、そして秘められた内心とは?
Webマンガとして不定期に発表され、マイナー作品ながらも高い評価を受けるハードボイルド時代劇。
「優しい殺人鬼」を下品(かつ危険)なギャグとともにお届けするというスタンスも徳弘先生らしい作品で、「狂四郎2030」との類似点が多く見られます。ただし江戸をぐるぐる回ることを宿命づけられた半兵衛は既に現役ではなく、殺戮劇と性的な描写の多さにも関わらず日常系のような穏やかさがあります。エンタメ作品ですが、長くひとつのことをしている人特有の凄みがありますね。
試し読み S-MANGA
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