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復讐するは我にあり。消し去れぬ怨みを晴らすおすすめ復讐ものマンガ選

ヤッチマイナァ!

復讐をテーマにしたマンガを紹介しています。基本胸糞悪い話が多く、主人公がエグい目にあって怨みを持つ人間をひとりひとり血祭りにあげていく、というようなのがメイン。復讐代行もOK。
このカテゴリ的には基本きれいな感じで終わらず、ちゃんと復讐を遂行するほうが高評価です。

ミスミソウ(押切蓮介)

心優しい東京からの転校生・野咲春花。しかし彼女をよそ者として扱うクラスメイトたちは、常軌を逸したいじめで彼女を追い詰めていく。やがて訪れたカタストロフの末に、鮮血で雪原を染め上げる復讐劇が幕を開く――

押切先生最悪のトラウマ作品として名高い、復讐ものマンガを語る上で避けては通れない作品。「精神破壊(メンチサイド)ホラー」とかいう悪意しかないキャッチコピー付き。

個人的に押切先生だとこれが一番好きですが、極力読み返したくない作品のひとつでもあります。
若干デスゲーム的な部分があり、バトロワとか好きな人だとイェイかもしれません。

試し読み コミックシーモア

往生際の意味を知れ!(米代恭)

元カレと結婚したい。未だ7年前の傷は塞げず、ある日消えた日下部日和を思い続ける元映画監督の区役所職員・市松海路。いまや彼の望みは抜け殻を手に、ただ行方も知れぬ彼女の幸せを祈るのみ。
しかし運命は非常にもそんな彼の命綱を断ち切り、と同時に救いの手を差し伸べる。しかし日和が市松に望むのは、彼女自身の出産の記録。そしてその父親候補は――

第6話″ひよりん曰く”(1巻収録)より

「あげくの果てのカノン」作者の新作で、こちらも異性を神格化する主人公視点の物語。展開はツッコミどころ満載ですが、多面的で何考えてんだかさっぱりわからん日和にナビゲートされるジェットコースター的展開は快感。あと日和の動機が非常に「今」という感じで、この設定はゾクゾクしました。絵も細い線で眼から背景から丹念に描かれてて好み。

結構好みが分かれそうですが、僕は夢中で読みました。そもそも悪女もの結構好きなんで、こういうのは大好物。これが悪女ものかは議論が分かれるかもしれませんが……。
「週刊ビッグコミックスピリッツ」で2020年~連載。

類似作 ど根性ガエルの娘(大月悠祐子)、青野くんに触りたいから死にたい(椎名うみ)

試し読み ビッグコミックBROS.

復讐の未亡人(黒澤R)

「復讐は気持ちが良い」――ミもフタもない言葉とともに幕を開くひとりの女の復讐劇。派遣社員の「鈴木蜜」としてとあるIT企業へ侵入した彼女は、ある時は秘密を暴き、ある時は毒を盛り、自らの知性も魅力もフル活用して夫を「殺した」人間たちを破滅へと導いていく。「非日常を求める男女のためのデジタル漫画誌」毒りんごcomicの代表作として真っ先に書籍化された、大人のためのリベンジコミック。



美女もお上手ですが気持ち悪い人間を描くのも上手く、そういう人を笑顔で崖から突き落とすピカレスクものとしての明快な面白さがあります。復讐に対してモラル的な理由付けをしないのが地味に好印象。性的要素強め。

1巻だけで一度完結、その後は別エピソード。話題の本ですが表紙の感じから「これは旧家に嫁いだ着物の美女が夫をはじめとした一族のものに虐げられ、何か大切なものを破壊され復讐に目覚めるおぞましいアレに違いない」となぜか思い込み、つらそうだな~と思って読んでなかったんですが読むと意外と現代的でした。お仕事マンガ的な部分もあり、性格破綻者だらけの会社内で言いたいことを言う斎藤の存在が「陰」だけに偏りがちなストーリーを上手く救っています。

試し読み(コマ割り) めちゃコミック

残響(高橋ツトム)

隣に住むヤクザの男に、「遺言」を託された青年・智。突如銃と大金を手にした彼が巻き込まれていくのは、金と欲にまみれた暴力の世界――心の闇と歪な家族、アンバランスな力と凍るような目を持つ青年の「成長」を描く、アングラ青春逃亡劇。

第一話”引き金”(1巻収録)より

高橋先生らしい壊れた家族関係、「地雷震」で現れた薄氷を踏むような世界観を堪能することができます。




例によってストーリー展開はかなり強引。これまた救いがないですが、ひとつの価値観を力強く言い切って終わるため、読後ちょっとした清涼感のようなものが残るのも確か。
「ビッグコミックスぺりオール」で2015~2016年連載、全3巻で完結

試し読み コミックシーモア

御手洗家、炎上する(藤沢もやし)

家事を完璧にこなし、子育ても成功、読モとしても名をはせるスーパーウーマン・御手洗真紀子。しかし実は掃除は家事手伝いにまかせきり。新しく雇った山内しずかと名乗る女には、二階に上がらないように厳重に言いつけておかなくては――
全てを奪った女とそれを取り戻しにきた女が繰り広げる、一軒家を舞台とした静かなる復讐劇。

限定空間で身中の虫が静かに蠢くタイプのサスペンスです。と同時に実際には何が起きたのか? というミステリーもあり。実は山内は真紀子と初対面ではなく、ある目的を持って家に上がり込んでいるわけですが、捜査に夢中になるうちに後ろの誰かに気付かないことも……。

試し読み Kiss公式サイト

モンテ・クリスト伯爵(原作:アレクサンドル・デュマ 漫画:森山絵凪)

若く美しい婚約者、仕事の成功、人の羨む全てを手にしたかに見えたエドモン・ダンテス。いや、実際に手にしていたのだ、人に貶められる理由を作るほどに――長大な原作小説を新人離れした構成力で凝縮した、一冊完結で楽しめる「巌窟王」のコミカライズ。




独房に無実の罪で捕らわれたエドモンが出会うのは、人並み外れた知識とモンテ・クリスト島にある秘密を隠し持ったひとりの老人。彼を通して達見と財力を得たエドモンが脱獄し、モンテ・クリスト伯爵と名を変えて自分を投獄した者たちに復讐を果たしていくというのが大雑把なあらすじ。時に冷酷に、時に暖かく人と接するモンテ・クリスト伯の復讐の旅は、最後には破滅へと傾倒していこうとするのですが、そこで彼を慕う奴隷の娘・エデの存在が果たす役割とは……?
まあもう「よくまとめたな」という以外に言いようがないです。さすがにぎゅうぎゅうに詰め込んでますので展開は割と急、ちょっと初見だと付いて行けないところもあるかもしれませんがそこは再読なり原作読むなりして補完していただければと。

というか、初見でも大体の流れがわかるので「まんがでわかる」的なものとしても良質。絵の描きこみも美しく、個人的に凄く好きな作家さんです。

試し読み eBookJapan

盾の勇者の成り上がり(原作:アネコユサギ 漫画:藍屋球 キャラクター原案:弥南せいら)

突如異世界に「盾の勇者」として召喚された岩谷尚文。剣、槍、弓の勇者に比して扱いは悪いものの、めげずに頑張ろうとしていた矢先に手ひどい裏切りに遭った彼は、冤罪により国中の憎悪を一身に受ける身となってしまう。彼はこのまま復讐鬼と化していくのか、あるいは勇者として尊敬を勝ち得ることができるのか? 防御力全振りの勇者がもがくリベンジ・ファンタジー。

大体最初の話が一巡するまで8巻ぐらい。読むならここまで読むつもりで読んだほうがいいと思いますが、この8巻の展開が大概しょうもない。キャラクターも展開上都合のいいサイコパスが多く、盾の勇者なのに攻撃手段もあっさり手に入ったり、かなり強引さと子供っぽさが目立つ作品という印象です。
先へ先へ読ませる力は強く、コミカライズの絵も達者でエンタメ性は高いです。

尚文は生きたまま「召喚」されていますが、他の勇者はどうも「転生」してるらしく、このへんの設定はメタ的で結構好きです。主人公が追い詰められていく、さわやか少年が闇落ちしていく話も基本好きなので序盤がイェイでした。なろう系でこういう風に読者にストレスかけてくる作品はあまりない気がします。

試し読み pixivコミック

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rokuro

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