宇宙からの来客、侵略者を主題としたマンガのセレクションです。よほどのことがない限り舞台は地球で、主人公は人間でも、宇宙人でもOK。異星人という存在はワイルドカードで、科学力が極端に強ければディストピアや非侵略SF、箱庭ものなどの説明になるし、「エイリアン」のようなモンスターものにもなりえるし、友好的であればジュブナイルや変則学園もの、あるいは恋愛もののキーキャラクターにもなり得ます。「そういう生物だから」「今の人類にとっては未知」でそれ以上説明しないでいいという圧倒的利便性により、いろんな物語で活用されているのはご周知のとおり。そのへんを説明しだすと、それはそれでグッと本格SFっぽくなります。
爽やかで明るく気が付く人気者の弟・冬ノ介と、不愛想で不器用で、でも心の温かい兄・夏太郎。正反対のようでよく似たところもあるふたりは、実は異星から送られた「移住計画」の先遣隊。まずは地球の生活に溶け込むことを目指す兄弟だったが……若い宇宙人の目を通して日常を描く変則青春物語。
試し読み 小学館eコミックストア
森の中で見付けたでっかい「虫」を、躊躇なく持ち帰ったサイコ味たっぷりの少年キジ。「汚いアゲハ」だからオゲハと名付けた謎の生物との同居生活は、ほとんど虐待の様相を示し始める。一方、街の中にはオゲハを探す新たな「虫」の姿が……。
「COMIC it」で2015~2016年連載、全3巻で完結。
試し読み コミックシーモア
孤児院でごうつくな院長に搾取されながらも、「明日」を誰よりも信じる賢い少年・オリバー。そんな彼が暮らすロンドンに、突然三本足の侵攻兵器とタコのような宇宙人が現れ、街を瓦礫の山へと変える――舞台建てはH.G.ウェルズの古典小説「宇宙戦争」、主人公のオリバーは「オリヴァー・ツイスト」からの登場という変わったコンセプトのSF作品。
つまり宇宙から侵略者が来ようとも足を引っ張り合ったり分かり合ったりする人々にスポットライトを当てた作品です。
「月刊!スピリッツ」で2012~2015年連載、全5巻で割とまとまり良く完結。
試し読み booklive
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