マンガ

ボーイ・ミーツ・ガール! 心揺さぶる恋愛マンガ名作選

ラブストーリーは突然に

なぜ恋愛問題はこうも人の関心を引くのでしょうか。文学、演劇、映画はいうに及ばず音楽や絵画、およそストーリーが存在するところには恋愛要素が登場し、多くの人の共感を得ています。マンガにおいても一大ジャンルといってよく、それはもう膨大な作品数が数えられ、その中には名作と呼ばれているものも多く存在しますが、人知れず消えた中にも美しい物語が眠っています。
他のジャンル――スポーツとかサスペンス、コメディとかでも高確率で恋愛要素は絡んできますが、ここではメイン・ストーリーが恋愛のものをチョイスしています。


ティーンエイジャー/学校を舞台とした恋愛もの
君に届け(椎名軽穂)
彼氏彼女の事情(津田雅美)
アオハライド(咲坂伊緒)
思い、思われ、ふり、ふられ(咲坂伊緒)
ブスに花束を。(作楽ロク)
曇天にシリウス(中島ベガ)
うぬぼれハーツクライ(香魚子)
10万分の1(宮坂香帆)
僕と君の大切な話(ろびこ)
コズミックカラー(四元シマコ)
彼女たちは語らない(杏)
ラブロマ(とよ田みのる)
子供はわかってあげない(田島列島)
ひとつばな(ミナミ)
大上さん、だだ漏れです。(吉田丸悠)
僕の奴隷になりなさい(桜乃みか)
職場/バイト先を舞台とした恋愛もの
東京ラブストーリー(柴門ふみ)
椿町ロンリープラネット(やまもり三香)
逃げるは恥だが役に立つ(海野つなみ)
部長と社畜の恋はもどかしい(志茂)
潜熱(野田彩子)
モブ子の恋(田村茜)
あせとせっけん(山田金鉄)
恋は雨上がりのように(眉月じゅん)
九龍ジェネリックロマンス(眉月じゅん)
ファンタジー/不思議な出会い
高台家の人々(森本梢子)
orange(高野苺)
銀盤騎士(小川彌生)
この愛は、異端。(森山絵凪)
その他
青楼オペラ(桜小路かのこ)
御破算で願いましては(雁須磨子)
さきくさの咲く頃(ふみふみこ)

ティーンエイジャー/学校を舞台とした恋愛もの

君に届け(椎名軽穂)

引っ込み思案の黒沼爽子が、クラスの人気者風早翔太をはじめとしたクラスメイトたちとの交流を経て、少しずつ背中を押されながら楽しい学校生活を獲得していく姿を描く正統派少女マンガです。恋愛と同じくらい友情要素もフォーカスされます。

舞台は北海道の高校。近年珍しい純粋なヒロインですが、風早くんもなかなか可愛い。


一体どーゆーつながりなのか「今日のテラフォーマーズはお休みです。」でPRされていて、アドルフ艦長がハマっていたので読んでみましたが、たしかにこれは面白かったです。男性でも割と違和感なく読めると思います。

試し読み 別冊マーガレット公式サイト

彼氏彼女の事情(津田雅美)

一見眉目秀麗成績優秀品行方正の女子高生・宮沢雪野。しかしその実態は見栄と虚栄心の塊で、優等生は賞賛を集めるための仮面に過ぎなかった。
新入生総代を有馬総一郎に奪われた彼女は一方的にライバル心を燃やし、打倒有馬を心に誓う。ところが有馬の優等生ぶりも、とある事情による仮面だということがしだいに明らかとなり……。

”彼氏彼女の事情<ACT1★彼女の事情>”(1巻収録)より

通称「カレカノ」。他のマンガなら無垢な少女を苛めたおす役どころになりかねないメインヒロインですが、徐々に棘がとれてくると親しみやすいキャラクターへと変化していきます。実際これほどハイスペックなヒロインはなかなかいないと思います。
かなり早い段階で「彼氏・彼女」が成立し、その後の展開がメインストーリーとなるというのは少し珍しいかもしれません。


基本的にほのぼのした話なんですが、中盤かなりダークな展開があり、「やりすぎだろ」と思いつつ深夜まで読みふける結果とあいなりました。読んだら止まらなくなる覚悟でお臨みください。
「LaLa」で1996~2005年連載、全21巻で完結。アニメ版は庵野秀明監督が手掛けたこともあり、男性にも知名度と人気の高い作品です。

試し読み マンガPark

アオハライド(咲坂伊緒)

男子が苦手な吉岡双葉は、「田中くん」との淡い恋の思い出とともに高校生に進学する。女子受けがいいようわざとがさつに振る舞う彼女だったが、彼女の前に大分印象の変わった田中くんが再び現れて――?
友人と恋の板挟みなど、色々と悩める乙女の心理を描いた作品です。序盤は色々不安定で面白いんですが、中盤以降はイマイチ。

PAGE.1(1巻収録)より

ヒロインをはじめとした「普通の女の子」の描写が良くて、関係性といい考え方といい非常にリアル(男はあまりリアルではない)。これは男性の僕からすると面白いと感じるポイントです。これ読んだ後に他のマンガ読んだら、「こんな女子いねえよ」と思わされた程の影響力がありました。


そうした等身大の女子に感情移入できる(する)かどうかでも、割と評価が分かれる作品だと思います。基本女子向け。
実写映画・アニメ化されるなど、世評は上々。「別冊マーガレット」で2011~2015年連載、全13巻で完結

試し読み 別冊マーガレット公式サイト

思い、思われ、ふり、ふられ(咲坂伊緒)

引っ込み思案で恥ずかしがり屋、高校生としては相当うぶな市原由奈と、男の子の心の機微に長け、恋愛ゲームを楽しむ山本朱里。恋愛観の全く違うふたりは、やがて山本理央、乾和臣と親しくなり、それぞれほのかな恋心を自覚する。一方男子サイドでも色々と心境の変化があり、四人は少しずつ自分の違う一面を見つけていくことになる――

Piece19″(5巻収録)より

これまたストレートな少女マンガで、男子にはお好きな方以外薦めません。しかしスレてない人生これからの女の子に「何か面白い少女マンガ買ってきて」と頼まれたらこういうのを買い与えると思います。話がよくできてるし、夢があるし、登場人物もいい人しかおらず、変にドロドロしません。


言い方を変えれば、少女の夢を推進力にしたファンタジーとして非常によくできている、という評価です。正統派が好きな方はどうぞ。「別冊マーガレット」で2015~2019年連載、全12巻で完結

試し読み S-MANGA

ブスに花束を。(作楽ロク)

髪型もっさり体型寸胴丸メガネで性格も程よく暗い、自他共に認める地味系モブ少女・田端花。乙女ゲーと花いじりで青春を謳歌していた彼女だったが、ある朝美化委員の活動中「痴態」を天然リア充上野陽介に目撃されたことをきっかけに、彼女の毎日は濃い口の級友に囲まれた賑やかなものへとなっていく。

第1話”喪女とリア充”(1巻収録)より

普通なら少女マンガ的恋愛モードに入るところを、お得意の自虐ネタと天然ボケでことごとくフラグを破壊する田端・上野のいい人っぷりでなかなかラブストーリーになっていかないという、ちょっとパロディ的な部分がある少女マンガです。他のキャラもみんないい人かな? と思いきや、意外とそうでもないことがわかってくるとさらに楽しくなります。


冒頭の「朝こっそり花瓶の花を交換してたらイケメンと仲良くなった」というのがもう既にパロディっぽい。恋愛ものとしてもちゃんと面白く、男女ともにおすすめ。
一般的な少女マンガだと「目立たない普通のわたし」は大体美少女なんですが、このマンガではしっかりブスを描こうとしていて、そこが僕としては割と好ましい点です(それでも顔だち自体は割と整ってますけど)。要は「顔がかわいくなければヒロインにはなれないのか?」というマンガ。「ヤングエース」で2016年~連載。

試し読み pixivコミック

曇天にシリウス(中島ベガ)

題材は天文部。転校を繰り返し、人に心を開くことを恐れるようになった少女・妃花。人と関わらずに済む天文部に入部したはずが、常にテンションの高い悠輝に引っ張られるようにして部内の人間と親睦を深めていくことになってしまう。
やがて悠輝の「明るさ」の理由を知った妃花は、次第に心が惹きつけられていく自分に気付く――

表題作はタイトルへ繋がるストーリー展開が(やたら展開速いですが)いい感じ、強いメッセージ性も併せ持つかなり僕好みの作品です。

一応部活ものですがあんまり天文部要素ないです。中島先生のデビュー作で、表題作3話+番外編(というか後日談)の他、「暴走乙女★ムー」「すっぴんぴん!」を収録。デビュー作でこれ出せばそら評価されますわ。

試し読み 小学館公式サイト

うぬぼれハーツクライ(香魚子)

彼氏なんていたことないけど、それは妥協してないだけ。自分磨きに余念のないモテ女子・葉山ゆり(16)は、ついに自分にふさわしい相手――背が高くイケメンの剣道部員綾倉真をターゲッティングし、恋のかけひきを仕掛け始める。しかしそれで簡単に落ちるような綾倉ではなく逆に説教される始末、さらに他の女の影も現れて、余裕綽々始まったゆりの彼氏作りは前途多難となっていく。

#2(1巻収録)より

全2巻。正論男子と腹黒女子の組み合わせでこの後どういうやり取りがなされていくのか、軽~く後日談が読みたくなるやつです。
今時珍しいほどスタンダードな恋愛少女マンガで、ベタといえばベタ、安心感あるともいえる定番のネタを「トロ一丁!」「軍艦お待ち!」としっかり握って出してきてくれて、構成も上手い。で、ちょっと題材で今風の味付けをしてあるという、経営者が若手に変わった老舗といった風貌の作品です。

流行っているというのも変ですが、こういう駆け引き上手の女の子がヒロインの少女マンガ増えましたね。そういう子が「この人しかいない!」という相手を見付けて普通の恋する女の子になっちゃう……かどうかは読んでのお楽しみ、ということで。

試し読み S-MANGA 集英社

10万分の1(宮坂香帆)

元気印の女子高生・桜木莉乃と、剣道部主将のイケメン・桐谷蓮。微妙な距離を保っていたふたりだったが、莉乃はとうとう彼への気持ちを自覚せざるを得なくなってくる(そして蓮もまんざらではなさそうである)。

スタンダードな少女漫画的展開と、幸福な未来への予感。しかし莉乃自身も気付かないうちに、「10万分の1」の難病が、彼女の身体を冒し始めていた――

この主人公カップルは同作者の「あかいいと」からの抜擢とのこと。そっち現状未読ですが、支障ないようです。

率直に言うと、僕はこの手の話がちょっと苦手です。ただこのマンガでは「その前の段階」をしっかりと描き、障害のある恋とか試される愛とかに焦点が当てられているためか、そういう拒否反応が出ませんでした。

あと莉乃も蓮もいい人なので、素直に感情移入できたのも大きいと思います。

僕と君の大切な話(ろびこ)

突然隣に座った女子生徒・相沢のぞみから、告白がてら男性への疑問をぶつけられたクール系メガネ男子・東司朗。彼は独自の被害者意識に満ちた女性観を披露し、ふたりの主張はなかなか噛み合わないが、意見が異なるからこそ、まずは会話をしないと始まらない。それはそうと、告白した事実を忘れられているような――男女論から始まるラブストーリー。

ep.4″相談男”(1巻収録)より

初期は室内劇を意識した作りになっていて、1巻は全話「駅のベンチでほぼ動かずに会話だけで話を作る」という縛りがあります。各話ちょっといじれば漫才になりそうな完成度で、感心して読みました。


だんだんふたり以外の登場人物が増え、2巻以降は少しずつ一般的な少女マンガに路線変更していきます。はまりんの百面相が拝めるep.14(3巻)がなんとなく好き。
「デザート」で2015~2019年連載、全7巻で完結

試し読み デザート公式サイト

コズミックカラー(四元シマコ)

雑学蒐集が趣味のおせっかい女子・倉谷桃子。しかし余計なおせっかいは人に嫌がられるのではと、いつもは少し抑え気味。

しかし隣の席の「朝起きられない」灰島くんは彼女の雑学に感心してくれるので、彼女は勢い雑学メモを手作りしたのだが、放課後それが教室に置き去りにされてるのを見付けてしまう。

色々と悩める主人公がとてもいい子で、おせっかいというか普通に親切なんですが、この線引きが意外と難しいようです。

最後に運の良過ぎる男が主人公の短編「スピカ」も収録。

彼女たちは語らない(杏)

女子高生の浦佐柚月は、ある日クールな男子が同級生(♂)を押し倒しているところを目撃してしまう。

さらにすったもんだあったあげく彼の(推定)という言葉で誤解は解け、ふたりは次第に打ち解けていく。ところが突然現れたもうひとりのイケメンも、(想像)と声をかけてきて――?

台詞が一切ない恋愛ものです。サイレントマンガと呼ばれるようですが、吹き出しの使用はOKなようなので、記号や絵を吹き出しの中にいれたりジェスチャーで表現したり、あの手この手で説明をしてくれます。

絵が非常にきれいで、イケメン二名が正統派。センスを感じるシーンも多く、人気出ても100パーラジオ化できないわけですが(アニメ化は意外とアリな気がする)もっと有名になっていい作品だと思います。xoy→Lineマンガに掲載中(無料で読めます)。→彼女たちは語らない

ラブロマ(とよ田みのる)

正直過ぎる朴念仁系男子・星野一。彼は突然にしてあけすけに、みんなの前で根岸由美子に告白する。
はやし立てる周囲と、ツッコミを入れる根岸――というように、一貫してボケとツッコミの関係で進行していく天然系ラブコメです。元が短編なのでこれもカップル成立後の物語。

主人公の星野くんはあまり常識がなく、かなりアレな行動もするんですが(そもそもいきなり衆人環視下で告白するのがどうかと思う)、根岸さんと理解し合おうと努力を続ける中で少しずつ成長していきます。

いかにも「若い人が考える理想の学校」みたいな感じがあり、ちょっと年齢的にきついかなーと思いつつ読んでましたが話数が進むと馴染んできて、最終的に「もっと読みたい」となりました。なので後半のほうが面白かった印象です。

子供はわかってあげない(田島列島)

いつもは鍵がかかっている屋上で、朔田さんは門司くんと出会う。門司の兄はたまたま探偵で、たまたま朔田の父は行方不明。運命的なものを感じた朔田は、門司の兄を頼って父を探すことを決意する。
ところが別の人間も、朔田の父を探していた。新興宗教の教祖として、そして教団の金を持ち逃げした犯人として――


全2巻。これ一回ミステリーに置いたんですけど、やっぱこっちかな、と思って移籍しました。
小田扉チックな作風で、「失踪」「たんてー」「夏や~すみ」とキャッキャ言いながらキャッチボールしてたら、いきなり「甘酸っぱいボーイミーツガールゥ!」と叫びつつ160km/hのストレートを放り込まれた、という感じのマンガです。

試し読み モーニング公式サイト

ひとつばな(ミナミ)

何かにあまりにも執着した人の胸には、「ひとつばな」が狂い咲く。
恋多き先輩を手に入れるために、地味だった主人公は他のあらゆるものを犠牲にしてでもこの思いを遂げることを誓う――次第に異質なものへと変貌していく、恋愛の黒い面を主に題材とする作品です。全7巻。




ひとつばなは別に恋愛に限らず、何かにハマり過ぎると出てくるようです。
地味からイケメンにクラスチェンジした「一途な」主人公が、他人を傷つけることも厭わず色々策を練っていくわけですが、ゆるふわビッチ先輩が相当手強くいい感じに空回っている感もなきにしもあらず。ドロドロ系が読みたい方向け。

試し読み サンデーうぇぶり

大上さん、だだ漏れです。(吉田丸悠)

性格はどちらかというと明るいが、中学生の時のトラウマと若干こじらせた性への興味が原因でうまく友人が作れない女子高生の大上芽衣子は、ふとしたことから同じクラスの柳沼慎一郎(割とかっこいい)と遭遇し、ハンカチを借りた拍子に彼もぼっちであるらしいことを知る。
一方、人に触られることを異常に嫌がる柳沼くんにもひとつの人と相入れない事情があった。大上さんはすぐにそれを知ることになる。彼にハンカチを手渡しで返し、お礼を言おうとして淫語を口走る自分の声を聞いて――

……というわけで、触った人に本音を喋らせる特殊体質VS性興味暴走女子のボーイ・ミーツ・ガールです。設定から予想されるほど過激な作りではなく、どっちかというとプラトニック。なにしろ手もうかつに繋げない。

ちょいちょい挟まれる大上さんの妄想とか邪推とかで笑いをとりつつ、ふたりや周囲の人間が少しずつ変化していく姿、ふたりの距離が近付いたり離れたりする過程を描いています。
正統派ですがアフタヌーンに連載されてる恋愛漫画特有の雰囲気も濃厚。そっち系お好きな方は一読をおすすめします。

僕の奴隷になりなさい(桜乃みか)

地味目図書委員の矢野あずさはクラスの美少年・青田カオルにちょっかいをかけられ、あまりにも無防備に全てを捧げてしまう。彼女の心を試すような命令にも従順に従うあずさだったが、彼の心はまるで違う方向を向いていた――

#2(1巻収録)より

最初は「ザ・マーガレット」で2011年に読み切り、その後web媒体「マーガレットChannel」に隔離移動して2016年まで連載された少女たちの頭に冷や水を思い切りブチ撒けるタイプの少女マンガです。

自分に無関心な恋愛相手との倒錯した関係と男女間のラブゲームを描き、2巻3巻と着実に盛り上がって4巻で完結。序盤は個人的には微妙なので、読むならせめて2巻まで読んで欲しいです。終わり方も気が利いていていいですねー。別ジャンルでは時々見ますけど、普通恋愛ものでそういうことするか? というラストです。全4巻で完結

試し読み BookLive

職場/バイト先を舞台とした恋愛もの

東京ラブストーリー(柴門ふみ)

普通の会社員・永尾完治は、幼馴染でプレイボーイの三上健一、そして関口さとみと再会したことから、自分が未だにさとみに対して憧れを抱いていることを知る。
しかしさとみはちゃらんぽらんな三上に対してやけにむきになり、もやもやした気持ちを抱える彼のところには破天荒な同僚、赤名リカが急接近してきて――? 日本中の女性を夢中にさせた大ヒットTVドラマの原作作品。

“不安のきざし”(3巻収録)より

バブル期ドラマの代表的作品のひとつです。優しい男とがさつなヒロインというのがトレンディドラマの定型だそうですが、赤名リカは凄いぞ。

連載は88~90年、小田和正のドラマ主題歌も併せてヒット。イントロの「トゥクトゥーン」みたいなギターは印象的で、時々マンガでこんな感じの擬音見ますけどコレが元ネタなんじゃないかという気がちょっとしてます(某OLマンガみたいに自己申告してるのもある)。
2016年にまさかの続編が発表されて話題を呼びました。

椿町ロンリープラネット(やまもり三香)

主人公は守銭奴系女子高生。彼女は親の作った借金を返済するために、アルバイトとしてクールで知的で成功していて金持ちで、人の気持ちに鈍感で人当たりが悪いのになぜか主人公にだけはちょっと優しい年上のイケメン小説家の家に住み込みで働くことになります。

ちなみにこの小説家はファッションセンスに難がありますが、そこは親友の編集者がカバーしてくれておしゃれすると普段とのギャップでさらに素敵です! 詰め込み過ぎだろ

逃げるは恥だが役に立つ(海野つなみ)

派遣切りにあった院卒女子・森山みくりは、ハイスペックなこじらせプロ童貞津崎平匡と「仕事として」の契約結婚を交わし、仮面夫婦を演じることに。
高学歴のふたりはルールを策定し、仕事としての夫婦生活を送ることになるが、だんだんとふたりはお互いを憎からず想い始め……ドラマも大ヒットした契約恋愛ものの名作。

第8話”まな板の鯉”(2巻収録)より

巻数の割にかなり密度の高い内容です。中盤大きな展開があり、作者本人が言われる通りこれを「恋愛マンガ」として読むか、「仕事マンガ」として読むかでみくりへの評価が大きく変わります。
僕としては数回キュン殺されているのでこれを恋愛マンガにカテゴリするのにやぶさかではありませんが、一種の問題提起をしているマンガでもあり、「契約としての結婚」「家事という労働」についての言及も多いです。


「Kiss」で2012~2017年連載(全9巻)。その後人気を受けて2019~2020年に追加連載、全11巻で完結
みくりが割と同じ服をいつも着てる(持ってる服を組み合わせてる)など、細かいディティールが妙にリアルです。ニッチなことを言うと、僕は海野先生の描く「手」が割と好きです。なんか存在感があるんですね。

類似作 あなたは私の婿になる(映画)プリティ・ウーマン(映画)など

試し読み コミックシーモア

部長と社畜の恋はもどかしい(志茂)

残業上等のOL・丸山真由美は、ある日酔った勢いで総務部長の「いつも定時で上がる」堤司治と論争になり、最終的に一夜をともにしてしまう。「昨夜のことだが、俺たちは大人だから……」という部長の言葉にわきまえる丸山だったが、実はそれは言葉たらずな部長なりの告白で……誤解と仕事と社畜脳がふたりの恋路に立ちふさがる(たまに追い風になる)オフィス・ラブコメディ。

第2話(1巻収録)より

強面年上オールバック上司が好きな子の動静に一喜一憂し、心配が嵩じてお母さんと化していく話です。過労とか社畜とかは一般にネガティブな要素とされますが、真由美をはじめ残業=楽しいみたいな価値観の人間が多く登場するのはなんか目から鱗でした。いい悪いはさておいて、そりゃこういう会社もあるよなと。


丸山が結構情緒不安定でたぶん自己肯定感が低く、失敗すると自分を無価値だと判断するクセがあるので、その心の溶接を圧倒的スパダリ力で溶かす堤司は男性から見ても応援したくなるキャラクターです。同じことやれと言われてもとても無理ですが。
「マンガよもんが」で2019年~連載、2022年ドラマ化。

試し読み LINEマンガ

潜熱(野田彩子)

大学1年生の夏休み、初めてのアルバイト先のコンビニでいつも二箱煙草を買う強面の男――どう見ても堅気ではなく、性格も悪そうで、暴力的で煙草臭く、女遊びが激しい上に、二回り年上で手が筋張った逆瀬川に、女子高育ちの岡崎瑠璃は恋をした。他の人が口をそろえて「やめておけ」という中、彼女は熱に浮かされるようにして、自ら泥沼のような恋へ沈み込んでいく。

第1話(1巻収録)より

相当にニッチな、しかし刺さる人の心臓には深々と突き刺さる男との恋愛を描いた作品。これほど最初からバッドエンドの予感しかしないラブストーリーも珍しい。お嬢様風でちょっと芋っぽい瑠璃に対し、ニヤニヤ笑いながら踏み込んでくる「危険な男」……という構図はまあなんか割と嫌いじゃないんですけど、他にいるだろもっととはどうしようもなく思います。作者の手の内ですね。

とりあえず女性であれば逆瀬川にグッとくるかどうかで評価は天国か地獄です。主人公に共感できないというのは結構重要な問題なので、気になる人も一回試し読みしてから購入検討するほうが吉。男の場合はどうでしょう……とりあえず、女のひとの好みって色々あるんだな、ということを肌で感じられる作品ではありました。

試し読み 裏サンデー

モブ子の恋(田村茜)

教わるより、教えるほうが緊張する。人を頼るのも、誘うのも苦手。いつも「脇役」の田中信子は、バイト先のスーパーの先輩・入江博基に恋をした。主張できない彼女のなかなか進展しない恋は、実を結ぶことができるのか、それ以前にそういう感じに持っていけるのか? ――地味系女子の悩める生態といじらしい恋に静かな共感を呼ぶ、ささやかで穏やかな恋愛ドラマ。

第3話(1巻収録)より

地味です。しかしそこがいい。少女マンガ的ドラマや手に汗握るすれ違いではなく、等身大の特別でない(恐ろしくスローペースな)恋愛を描き、ついでに人間性観察マンガでもあります。「モブ子の習性」と称して内気な人のあるあるな行動が羅列されるのも読みどころ。


というか「苦手なこと」「怖いこと」に対して勇気を出して足を踏み出す姿をちゃんと描けるマンガは、もうそれだけで結構面白い。傍から見ると大したことしてなくても、自分の安全圏に引かれた白線をつま先で越えつつある信子は、しっかり恋愛もののヒロインやってる気がします。
「月刊コミックゼノン」で2017年~連載。

試し読み COMICタタン

あせとせっけん(山田金鉄)

ヒロインは経理部の内気なOL・八重島麻子。悩み多き彼女のコンプレックスを受け入れ、むしろ好んでくれる男の人が現れる、これはよくある恋の話。しかしそれが身長や目つきならともかく体臭になると急に性癖っぽくなるわけで……。化粧品・バス用品会社を舞台にした大人のラブコメ。

第3話”心の準備”(1巻収録)より

身体の匂いを嗅ぐという行為は相手の「動物」部分に踏み込む行為であり、関係性は最初から含みを感じさせます。考えてみると躊躇なくセクハラしてるわけで、名取くんはそのうちやらかしそうでちょっと怖い。作りがちょっとTLっぽく、やや性的な要素あり。


キワモノっぽさが目を惹きますが、ふとしたことで不安になったり心がすれ違ったり、恋愛にまつわる心理描写も上手く、共感を呼びます。絵もかわいくて読みやすい。本作が好きな方は、調香師が主人公の「ふれるかおる(SHIHO)」もお好きかも。

試し読み pixivコミック

恋は雨上がりのように(眉月じゅん)

右足の故障により陸上を続けられなくなった女子高生・橘あきら。失意の彼女の心に傘をさしたのは、45歳のファミレス店長・近藤正己だった。無表情の裏で人知れず彼への想いを燃え上がらせていくあきらだったが、よもや近藤は自分が恋愛対象になってるとは思わない。
ふたまわり年のちがうこの恋は芽を吹くのか、それともあきらの心が求めたひとときの雨宿りなのか――。

第1話(1巻収録)より

僕が読むとどうしても店長側に感情移入することになりますが、まっすぐに気持ちをぶつけられるあきらに対し近藤は及び腰にならざるを得ず、その気持ちもわかるだけに「どうなんのか」というシンプルな興味で一気読みさせられました。
かなり面白いマンガだと思いますが、構成的に気になる点もあり、結末も消化不良感が残ります。


「月刊!スピリッツ」で2014~2016、「ビッグコミックスピリッツ」で2016~2018年連載、全10巻で完結

メタファーでボカされてますが、おそらく登場人物がほぼ全員失恋しているというのもどうなのかな……と。ちひろも元妻かなんかと思わせておいてただの友達だったり、吉澤が西田に恋愛感情を持ちかける描写がどこにもつながらなかったり、何か起きそうで起きない展開が多いのが割と気になります。

試し読み コミックシーモア

九龍ジェネリックロマンス(眉月じゅん)

建物が重層的に重なり合う九龍城砦の空には、人類の新天地とされるジェネリック地球(テラ)が浮かんでいる。この都市で不動産屋に勤めるOL・鯨井は、軽薄な同僚の工藤に惹かれつつある自分に気が付いていた。「恋は雨上がりのように」作者によるオフィス・ラブ・ストーリー。

第6話(1巻収録)より

Genericは「一般的な」といった意味ですが、医薬品などでは「効果は同じだが安価な、後発、代替の」といった意味合いにもなります。これをわざわざタイトルにつけるあたりまず何かありそうですが、8話まで読むとその理由が垣間見えてきます。
女性は少女漫画的でありつつ肉感的に描かれ、男性は三白眼でスーツが似合う、そこはかとないフェチっぽさは前作同様。


世界観的には文字や文化は中華、ただ日本名の人もかなりいるようです。公式の紹介だと「優しいディストピア」となっていて、もしこれが誤用でないとすると結構SFなのかも。ごちゃごちゃした集合住宅ものを読みたいなら「ハクメイとミコチ」もおすすめ。

試し読み となりのヤングジャンプ

ファンタジー/不思議な出会い

高台家の人々(森本梢子)

顔もぱっとしないし家柄も平凡なOL平野木絵は、ことあるごとに突飛きわまる空想をする癖を持っていた。会社に超ハイスペックなイケメン社員・高台光正が赴任してきた時も、あれやこれやとすごいことを考える始末。
その高台様からいきなり食事に誘われて、あれよあれよという間に付き合うことになるものの、不思議なことに彼はまるで彼女の心が読めるように、時折彼女の妄想に笑いをこらえるそぶりを見せる。さらに紹介された彼の家族もまた、同じような能力を持っていて――?

第18章(4巻収録)より

とにかく木絵の妄想が突拍子もなく、かなり笑えます。この気を抜くと深刻になりがちなテーマを明るいラブコメディに仕立てているのは、あまり嫌な人のいない高台家の人々の人柄もあるでしょうが、やはり彼女の果たすところが大きい。


基本的には木絵ちゃんと高台様のラブストーリーですが、オムニバス形式を取っていて、他の面々の恋物語も語られます。アベレージ高いですが僕は2巻のおばあちゃんの話が大好きで、短編として独立してたら収録されてる短編集をここで紹介するレベルです。
「YOU」で2012~2017年連載、全6巻で完結

orange(高野苺)

「10年後の今、翔はここにはいません。」16歳のわたしのところに突然届いた一通の手紙。差出人は10年後の私――
少し引っ込み思案の高宮菜穂は、複雑な事情を抱える成瀬翔に恋愛感情を抱く――不穏な手紙に脅かされながらも、最大限「後悔しない選択」を選ぼうとする少年少女が織り成す、長野県松本市に舞い降りたひとつの奇跡の物語。

一応恋愛カテゴリに置いてますが、そのうち移動すると思います。「泣ける少女マンガの名作」として名高い作品で、多数の矛盾やご都合主義は絡みつつも、「未来の自分から手紙が届く」という難しいストーリーを最後まで見事描き切ったことだけでも高評価。闇堕ちしていく翔の内心描写もリアルでゾッとさせられました。

ちょっと過保護過ぎないかとは思いますが、これぐらいやらないとダメなんでしょうね。翔目線でこの話描くとホラーになるような……。
とにかくあまり見ないタイプのストーリーなので、新鮮味がありますし手紙の描写も程よくスリリングでぐいぐい読まされます。どーということもない会話が結構面白いのもポイント。作者体調不良により集英社版は2巻で中断、双葉社で全5巻で完結、6巻は番外編。あと双葉社版はノー天気ラブコメ「春色アストロノート」が各巻1話最後に付いてますんで、そっちで集めるほうをおススメします。


一応思ったことを書いとくと、手紙が届くまでの過程のご都合っぷりは「無数のパラレルワールドでそれが起きた世界」を描いていると考えればアリかな、と思います(そういう奇跡が起きなかった世界が膨大に存在することにはなりますが)。
個人的に一番違和感があるのは初日の描写で、翔を「誘わない」場合後日の未来が大きく変化するため、おそらくその後の手紙の予言が外れることが多くなります。それほど影響力の大きい日ですので、僕が仮に手紙を出すなら初日以前からスタートしてある程度予言を当てて信頼を得て、確実に初日を回避させると思います。怪しいと思っても一日ズラすだけでいいのに、手紙を受け取っているはずの須和他のメンツがなんのてらいもなく翔を誘っているのも違和感。面白ければそれで良く、些細なことですけどね。

試し読み BookLive

銀盤騎士(小川彌生)

フィギュアスケーターの雉子波心と、幼馴染の雑誌記者・猪狩千登勢。彼女は伸び悩む彼に気まぐれでおまじないをかけるが、これが効果絶大。一躍国内エースへと成長した彼のもとへ、千登勢はたびたびおまじないをかけにいく羽目になる――

magic9″ゼッタイニヒミツ”(2巻収録)より


「キス&ネバークライ」に引き続きフィギュアが題材(話は独立してますが、登場人物が一部続投)。メイン要素は恋愛です。「Kiss」で2012~2017年連載、全11巻で完結
いわゆる「残念なイケメン」系。ギャグありラブありでテンポよく、ふたりのすれちがいと競技のプレッシャーで二重にハラハラさせられます。伏線張ってからの婚約者のエピソードが斬新だった気がします。

試し読み kiss公式サイト

この愛は、異端。(森山絵凪)

父の不注意による交通事故により両親を亡くし、天涯孤独にして億単位の借金を抱えることになった少女・淑乃。たらい回しにされる親戚ではそのたびに性的な被害に遭いそうになり、いよいよ思いつめて自殺を試みるも失敗。自分の皮肉な運の良さに途方に暮れた彼女は、古本屋で見つけた悪魔召喚の書により、端正な顔つきの堕天使ベリアル(長いのでバアルと省略)を呼び出してしまう。
5千年に一人という稀有な魂を持つ淑乃に、バアルは「対価として体を支払う」契約を結ぶよう要求するのだが、何しろその時点で淑乃はまだほんの子供。保護者として一緒に暮らしながら時期を待つことに……。

第6話(1巻収録)より


バアルは明確に「悪い男」ですが、それでいて口先とは裏腹に淑乃に対して愛情を感じているような描写も見られます。彼女に向けられた異端で強すぎる執着は、果たして成就するのかどうか……。
契約時点(中学生)での対価はキスのみ。18歳になると舌を入れ、20歳からは愛撫も加わる……ということで、露出度と性的な描写が強い作品ですが、異常に面白いです。抵抗あっても読んで欲しいレベル。

絵も非常に美しく、バアルの悪事と普段の「いい叔父さん」ぶりのギャップも魅力で、女性にもおすすめ。でも子供は読んじゃだめですよ。

試し読み 白泉社公式サイト

その他

青楼オペラ(桜小路かのこ)

江戸時代、華の遊郭吉原は大見世「曙楼」に奉公することとなった武家のひとり娘「朱音」。その目論見は父を殺し、お家取り潰しの元凶となった「三日月の男」を見つけ出し仇を討つこと、そして不名誉を晴らしお家再興を果たすこと――そのためならば我が身を知らぬ男にまかせることも厭わぬ覚悟の彼女だったが、ザンギリ頭で職人言葉の札差・惣右助との出会いはその目的の大きな支援となると同時に、彼女の悲壮な決意を揺るがす一世一代の恋の始まりであるとはまだ知らずにいた――

第1話(1巻収録)より

まあ最高ですね。めちゃめちゃ感情移入しました。惣右助に同じことされたらよろめかない自信がないです。

犯人探しに吉原の切ない恋物語ということで題材として実に華やか、高座でかかっても楽しそうな話です。ベツコミの謎の検閲により主要キャラの髪型に自主規制がかかるのが笑う。

試し読み コミックシーモア

御破算で願いましては(雁須磨子)

中学時代のトラウマから「ある仕事」についている青木は、住んでいるアパートの一階にあるそろばん塾の女性に恋をした。ひょんなことから距離を縮めていくふたりだったが、彼女には好きな男がいるらしい。しかもそれは、青木の知るある人物で――?

第1話”ぼくのお仕事”より

明るいノリの中にペーソスが漂う3話構成のラブストーリー。ラストは大体予想通りのオチですがそれでも「やりよった」と思いました。

アッサリした絵や表情に、なんとなく那州雪絵先生の影響を感じます。この話キャラクターが良くて、いいところも悪いところも併せ持ち、それでいて漫画的な絶妙のバランス。
初期の作品ですが、雁先生の中だとこれが一番好きかも。短期連載の表題作、「かわいい女」(ともに1999年「コミックバーズ」掲載)、「地獄の玉三郎」(1998年「メロディ」掲載)を収録。全1巻で完結

試し読み コミックシーモア

さきくさの咲く頃(ふみふみこ)

誰かが誰かに恋をしている――覗き趣味で若干腐っている少女・澄花と、幼なじみの暁生と千夏。狭苦しく生温かい田舎街を舞台に、一年を通じて変わり続ける3人の距離と恋模様、そしてそれぞれが描く未来。

一冊完結ながら計算された構成を持ち、心の柔らかい部分に傷をつけるミックスクロス恋愛ストーリー。

ふみ先生の中だと読んだ限りこれが一番好きです。なぜか千夏に感情移入してしまい、ああ、うん……という気分になりました。

タッチが軽いのでサラッと読めますが、「なんでこの人はこういう行動をとったのか」と考えだすとまた味わい深い良作です。

他にもこんなマンガでもドキがムネムネしています

※クリックすると該当の記事へ飛びます

rokuro

管理人:rokuro 読んだマンガを紹介する人です。基本的にすべての記事が随時更新で、時々内容が追加されます。 あくまで「自分が面白いと思った」マンガを紹介しているので、世評が高い作品でも紹介しないことがよくあります。 連絡先:painted.dog.66★gmail(★を@に変えてご利用ください)

View Comments

  • すごく参考になりました。この愛は異端、購入しました。分かりやすい説明ですごく良かったです。ありがとう。

    • あっ、これはすごく嬉しい。こちらこそありがとうございます。この愛は異端ちょうど2巻も出たところでいいタイミングですね。こんなブログでもお役にたてたようで何よりです。

  • 返信ありがとうございます。ブログ、ひと通り見せていただきました。ジャンルの垣根なく読んでる方で、好きなんだと分かりました。少しだけ、踏み込ませてください。荒ぶる季節の乙女ども。と、青野くんに触りたいから死にたいは、最近のもので、個人的に心揺さぶられる作品でした。もしよかったら、お手にとってみてください。本当にありがとう。失礼いたしました。

  • 重ねてありがとうございます! 色々手が行き届いてなくてお恥ずかしい。
    青野くんはいいですよねー。僕も好きで、ホラーでもいいかなと思ったんですが幽霊カテゴリで紹介予定です。荒ぶる季節もぜひ読んでみます。情報感謝です! もしまたいいのあったらお気軽に教えていただければ幸いです~。