今が旬! なろう系多め、異世界転生ファンタジーおすすめマンガ

強くてニューゲーム


なろう系などで鬼のように作品が追加され、今や若手ラノベ作家の超激戦区となった感のある異世界転生系、の中で読んで面白かったマンガを集めたコーナーです。結果として小説原作のものが結構多い印象です。
異世界ものというジャンルはファンタジーの中でも王道なんですが転生=「生まれ変わり」をしていることが条件。この世界→異世界でも、異世界→この世界でもどっちでもOKです。

人間に転生

【オススメ】ドリフターズ(平野耕太)

時は戦国、島津の退き口にて戦死した島津豊久は、エルフやドワーフの闊歩する異世界で目を覚ます。織田信長や那須与一と手を組み、虐げられるエルフの村を奪取したことを皮切りに国獲りの気勢をあげた島津は、新たなる死地の中で目を爛々と輝かせるのだった――

この手の「世界の偉人たち」的マンガは結構ありますが、作者に相当の知識とリスペクトがないとあんまり面白くならない傾向を感じます。その点ヒラコー先生はさすがに軍事と戦国オタクだな、と思わせる筆の重みがあり、なぜか女子バレー部扱いされるジャンヌ・ダルクなどの例外はありつつも、説得力ある筆致でぐいぐい読ませてくれます。


個人的にちょっと苦手だった変なノリも抑えめ。島津が朴訥ながらもちょっとイッちゃってるキャラクターで、かーなりかっこいいですよ。

【オススメ】乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった(原作:山口悟 キャラクター原案・漫画:ひだかなみ)

頭を強く打ったことをきっかけに、突如として女子高生だった前世の記憶を取り戻したクラエス公爵家の令嬢カタリナ・クラエス(8歳)。「顔に傷をつけたから」と、天使のような美貌のジオルド王子と婚約を結ぶことになった彼女だったがちょっと待て? この世界観はわたしが(前世で)死ぬ直前にやっていた乙女ゲーそっくりで、それに出てくるカタリナはどう転んでも破滅エンドになるんじゃなかったか――?
自分の呪われた運命を知ってしまった「悪役」少女が破滅を避けるべく暗躍し、期せずして世界の運命を捻じ曲げる破滅フラグ回避ラブコメ。

なんかこればっかり言ってる気がしますが、期待しないで読んだらすげー面白かったです。これは特に落差でかかった。
設定的には転生ファンタジーですが実質的にこれはタイムリープですね。自分の未来を知っている人間が精神だけ過去の肉体に戻り、未来を変えるべくあれこれするやつです。タイムリープ×ファンタジーは他にもないことはないですが、そこに乙女ゲーを入れたことで「神の視点」がごく自然に入り込んでて地味に斬新。


あと単純に挿絵からコミカライズに連投のひだか先生とこの話の相性が凄くいいのかな、とも思います。絵の力は大きい。↓リンクまぎらわしいですが、下にあるのが原作小説です。
元乙女ゲープレイヤーのくせに妙に悟っていて煩悩薄め、そしてやたら鈍感なカタリナは客観的に見て媚びのない明朗快活な美少女で、それに対して本来メインヒロインに恋をすべき攻略対象どもも少なからず好意を抱き……? 1巻は主要キャラの成長を描くプロローグで、2巻からが本番となりそうな雲行きです。

試し読み pixivコミック

ライブダンジョン!(原作:dy冷凍 キャラクター原案:Mika Pikazo 漫画:ことりりょう)

過疎化が進むMMORPG「ライブダンジョン!」を独力5人操作プレイでクリアしたことで、「神」にゲームの世界へと(強制的に)誘われた元凄腕ゲーマー・京谷努。レベル1の駆け出しヒーラーとして目覚めた彼は、ヒーラーがほぼ使い捨ての原始的な戦術で行き詰る冒険者たちを見て唖然とし、ゲームで培った知識をフル活用してダンジョン攻略と、ヒーラーの地位向上に努めることになる――ちょっと変わった「支援系」MMOファンタジー。

異世界の常識レベルを下げることで、元の世界の知識(あるいは道具)を持つ主人公がチートな存在になる……というよくあるなろう系のアレです。が、迫害される職業の主人公、攻撃力に伸び悩み挫折したタンク役、一度は冒険者としての道を捨てたアタッカーなどそれぞれ問題のあるメンバーがチームとして機能していく「がんばれ! ベアーズ」的構造によるものか、なかなかどうして引き込まれる魅力的な作品になっています。さりげない残酷描写もスパイスがきいてますね。

主人公が知識のみチートで強過ぎず、性格があまり鬱陶しくないのもポイント高い(というべきなのか)。原作は未読。
タンク/アタッカー/ヒーラーという三点構成の解説も明快で、逆にMMOやったことない人のほうが新鮮で楽しめるかもしれません。

試し読み BookLive

【オススメ】本好きの下克上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~(原作:香月美夜 イラスト原案:椎名優 漫画:鈴華/波野涼)

本を読むことを何よりも愛し、本に押しつぶされて死んだ女子大生・本須麗乃。識字率の低い世界に転生してしまった彼女は、元の世界の知識を利用してこの世界で本を作ることを目指すことになる。しかしそのためには本がない、インクもない、お金もない、そして何よりも圧倒的に体力がない――やがて商人としての研鑽を積み、数奇な運命を経て司書への道を歩むひとりの少女を描く、「このライトノベルがすごい!」2018・2019年1位の大人気作品コミカライズ。


原作は完結済。コミカライズとは第一部「本がないなら作ればいい!」が全7巻で完結、第二部「本のためなら巫女になる!」とほぼ同時に第三部「領地に本を広げよう!」が波野涼先生作画でスタートしています。こちら開始数ページで第二部の結末がネタバレされるので、原作未読の方は第二部完結まで読まないことをおすすめします。
なろう系の中で最も万人に薦めたい作品。第一部4巻ぐらいからやたら面白くなり、7巻まで読んだらめちゃめちゃ感情移入してました。

主人公はちょっと興奮すると数日寝込む虚弱体質、家や服の描写はみすぼらしく、価値観もシビアです。なんとなく「おしん」とか思い出しました。逆境の中で「本が読みたい」という情熱から努力を積み重ね、色んなものを発明しながら知己を広げていくこの物語にはものづくりの喜びと、フリーランスの世渡りのエッセンスが詰まっています。

試し読み pixivコミック

最果てのパラディン(原作:柳野かなた キャラクター原案:輪くすさが 漫画:奥橋睦)

無為に過ごした前世の記憶を持つ少年は、新しい世界で「ウィル」として生を受ける。彼を育てるのは、剣の達人のスケルトン、心優しい女ミイラ、博識才知を誇る偏屈なゴースト。食事を必要としない彼らがどこからウィルのためのパンを得ているのか、徐々に授業の内容が異常になっていくのはなぜなのか。そしてなぜウィルはアンデッドに育てられることになったのか?

なろう系としても転生ものとしても渋め。細かい謎を散りばめて読者の興味を惹くような構成でぐいぐい読まされます。

試し読み コミックガルド

陰の実力者になりたくて!(原作:逢沢大介 キャラクター原案:東西 漫画:坂野杏梨)

幼き日の「陰の実力者」への憧れを胸に、徐々に頭おかしい方向へ修行をエスカレートさせていった少年は、例によってトラックに轢かれて転生して異世界の住人となった。懲りずに修行を重ねた彼はその常識外の力で盗賊を狩り、救った少女に思いつきでデマカセを吹きこむ。しかし思いつきで言った彼の妄想が、本物の「影の組織」を作り上げていく。なろう発「シリアスギャグ」ファンタジー。

陰の実力者になりたくて!

Epsode.2(1巻収録)より

最強系で厨二なのにギャグもいけるという、一部の人の嗜好をしっかり攻めてくる作品。方向性としては「オーバーロード」に近いですが、そこはかとなくキン肉マン臭も漂ってるのが好みです。主人公の必殺技は久々に心から「?」ってなりました。


この手の作品で言うのも野暮かもしれませんが、主人公の行動原理はマジで謎。というかそういう美学を持ってるならもっと引っこんで、「主人公」をちゃんと目立たせないとダメなんじゃないの? とは思います。

試し読み Comic Walker

人外に転生

オーバーロード(原作:丸山くがね 漫画版脚本:大塩哲史 キャラクター原案:so-bin 漫画:深山フギン)

かつて圧倒的な自由から大好評を博したが、今は下火となりサービス終了を待つばかりのDMMO(体感型大規模オンライン)RPG、ユグドラシル。その中でも最高のギルドのひとつとされたアインズ・ウール・ゴウン本拠地にて、「モモンガ」(ハンドルネーム)はひとりサービス終了の時刻を待っていた。仲間たちがデザインしたNPCに囲まれ、かつての思い出を振り返りながら――しかし彼はこの世界に閉じこめられ、人類を見下す魔物たちの主、絶対的な力を持つ死者の王として生まれ変わる。

なろう系「最強もの」の代表格。寝なくていいしご飯もいらないアンデッドにして絶大な力を誇るモモンガはこの世界の常識を余裕綽々で覆す力を持っている上に、配下もバケモノ揃いでしかも彼に絶対の忠誠を誓ってチヤホヤしてくれます。原作は「このライトノベルがすごい!」2017年度単行本・ノベルズ部門第1位の大人気作。


世界征服系の全能感バリバリのやつが読みたければマスト。あと個人的にリザードマンのヒロインをちゃんとかわいく描けているのはポイント高いです。
正直コミカライズとしては若干失敗している印象で、心理描写がおそらくかなりカットされていて行動理由がわかりづらいことがあるのと、設定の説明をうまくマンガ内に組み込めず、コラムを読まないと何が起きてるのかわからないことがあります。しっかり楽しみたい人は小説から入るほうがいいかも。

試し読み eBookJapan

【オススメ】転生したらスライムだった件(原作:伏瀬 キャラクター原案:みっつばー‎ 漫画:川上泰樹)

高収入で独身の会社員・三上悟はある日暴漢に背中を刺され、薄れ行く意識の中で何者かの無機質な声を聞く。再び目を覚ました彼はスライムに転生している自分を発見するが、実はチート能力が隠されていて――?


読んだ順番としては蜘蛛のほうが先でしたが、このへんに影響を受けてんですかね。これはこれで「オーバーロード」に影響を受けているらしいです。魔物転生ものの稼ぎ頭として名高い作品です。

とんとん拍子に話は進み、魔物の王を目指すサクセスストーリーとして軽快に読ませます。どんどん仲間が増えていきますがほとんど嫌なやつが登場せず、ストレスを感じさせずに拡大していく王国の発展を楽しませる王道の作り。

読んでて疲れませんし、いつまででも読み続けられます。軽いと言えば軽いですが、非常に楽しく読めました。

蜘蛛ですが、なにか?(原作:馬場翁 漫画:かかし朝浩)

女子高生が異世界にとばされて~みたいなやつです。アトラクナクア(アリスゲーム)的な何かを想像して読んでみたら、ガチ蜘蛛に転生しちゃったという個人的に結構衝撃的な作品。僕が初めて読んだ「魔物転生」ジャンルの作品です。
序盤から「他の蜘蛛を食べるか、飢え死にするか」みたいな究極の選択を迫られ、ここで食べちゃうあたりなかなかの鬼メンタル。

RPG的にスキルやレベルが存在し、謎の声が成長をお知らせしてくれ、レベルが上がるとHPが完全回復します。会話する相手がいない(ソロプレイ)状態で、「お知らせ」と自分の心の声、試行錯誤などでストーリーを成立させるこの感じはすごい。

ヒット作らしいですが、原作は未読。wikiを少し見た感じマンガはまだまだ序盤も序盤のようです。

試し読み ヤングエースUP公式サイト

転生したらドラゴンの卵だった~イバラのドラゴンロード~(原作:猫子/NAJI柳田 漫画:Rio)

目を覚ますとそこは森。なぜか殻をかぶった竜(ドラゴンエッグ)として転生した主人公は、他の魔物を倒しながら進化を繰り返す――謎の「声」に恫喝されるようにして、遠回りながらも「最も強くなれるルート」を選びながら。最終的に主人公は何ドラゴンになっちゃうのか、そしてそうなった時に孤独嫌いの主人公のそばにいてくれるのは誰なのか――?

それなりに転生もの読んだ今となってはわかりますがベタです。スキルがあって鑑定できてステータスが出て敵を倒すと経験値が得られて進化します。ついでに言うとちょっとチート。
蜘蛛ですが~に似てますがこっちは比較的早い段階で人が登場し、仲間モンスターみたいなのも登場してある程度コミュニケーションも発生します。

そういうわけで真新しさは皆無ですが無難に面白く、いきなりめちゃくちゃ強くなったりしないので、着々と場数を踏むこなれた味の魔物転生を読みたければ悪くないチョイスです。あとハーレム展開とかもなさそうね…と思ったら原作レビュー読む感じケダモノにはモテるようなので、そういう属性の方もまあ。
ちなみに原作小説はサブタイが「~最強以外目指さねぇ~」なので、検索結果でコミックか原作か見分けることができます。

試し読み コミックアース・スター

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