嫌なこともカロリーも、読んでる間だけ忘れよう。お菓子・スイーツ・間食系おすすめマンガ

スウィーツ(嬉)

お菓子系総合グルメカテゴリです。別に甘くなくてもよく、おせんべいだろうが草餅だろうがケーキだろうが、お菓子的な感じの食べ物がメインであればここで取り扱い可能です。酒カテゴリ同様人によっては試練と誘惑のカテゴリとなりますので、そのへんは自己責任でお願いいたします。

だがしかし(コトヤマ)

とある海沿いの田舎町、シカダ駄菓子を継ぐよう父・鹿田ヨウに迫られる(そしてにべもなく断る)鹿田ココノツの前に、謎の美少女・枝垂ほたるが現れる。駄菓子に対して人並外れた愛情をそそぐ彼女は、毎回毎回唐突に現れては色んな駄菓子の魅力を力説して去っていくのだが、ココノツはそんな彼女にしだいに心惹かれていってしまう。夢(漫画)と駄菓子(ほたる)の間で、彼が取りうる最善の道は――? 二度のアニメ化を果たした大人気駄菓子コメディ。

各話8ページと短く、基本は駄菓子をダシにしたショートコメディ。うすた先生的なノリで笑えるし駄菓子喰いたくなるし、それはそれで面白いんですが……海のある田舎町、中の良い友人たちとこたつを囲んだりゲームに興じたり、隙のある女の子たちとの着火寸前なラブコメ、レトロ空間でのストレスのない仕事……というモラトリアム的楽園感こそこの作品の中核という気がしてならないです。娯楽であると同時に、現実逃避装置としても強い。


冷静に考えると不自然な点もあるんですが、そこはギャグマンガ時空としてうまーく切り抜け、なにか幸せな夢を見たような読後感を残します。そういう意味で大人にもおすすめ。
「週刊少年サンデー」で2014~2018年連載、全11巻で完結

試し読み コミックシーモア

ケーキ王子の名推理(原作:七月隆文 漫画:星見SK)

ケーキが異様に好きなこと以外はごく普通の女子高生・有村未羽は、偶然訪れたケーキ屋でアルバイトをする学校イチのイケメン・最上颯人(通称王子)に遭遇する。甘いマスクとは裏腹に毒舌と不遜な態度の王子だったが、顔だけの男ではなくパティシェの道への熱い情熱と、怜悧な推理力を併せ持っていた。
そんな彼から突然デート(?)に誘われたことから、未羽は学校内で女子の妬みを買うことに――

ケーキ王子の名推理

最終話”ティラミスⅢ”(2巻収録)より

ミステリでいうと「日常の謎」ジャンルの作品です。探偵役の颯人が「推理をする理由」とかに無理がなく、謎もケーキ絡みだったりとさりげなく上手い。プロの技を堪能できますし、原作の優秀さが良くわかります。

ダイエット中に読んだらアカンやつですね。スイーツ×ラブコメ×ミステリという豪勢な三点盛り。マンガでは小説の1巻にあたるエピソードのみを収録。続きが気になる方は小説でどうぞ。

試し読み コミックシーモア

金平糖の花嫁(おかざきさと乃)

能力は高いが個人主義、和を乱す行動からゲーム会社を見事解雇された星野金助(30)。彼は「妥協は一切なしの職業」「下積みから社長になれる」という文言に惹かれ、金平糖工場「奏田屋」に応募する。だがこの募集実は罠、社長となれるというのは工場長の孫娘・奏田天使の婿候補という意味だった。さらに他にもふたりの婿候補が現れ、星野はなし崩し的に四角関係に巻き込まれつつ、職人修行に明け暮れることになる。

金平糖の花嫁

第2話”3人の王子様”(1巻収録)より

花嫁と言いつつ恋愛要素は薄めです。ハルタっぽい作風で掛け合いは軽妙、主人公が第1話でキレッキレだっただけに、その後割とおとなしくなったのが不満といえば不満。
終わり方もザザッ! とまとめた感じですが、先が読みたいような想像にまかせたいような、いい感じの後味なのはつまりキャラが一通り魅力的だからです。

おかざき先生初連載だということを考えると相当なレベルです。作中で金平糖を色んなものに例えるのもよくあるといえばそうですが、題材を上手く調理するものだなと。
ナンバリングされてますが全1巻で完結Twitterで明言されてました)。「月刊コミックゼノン」で2015~2016年連載。

試し読み マンガほっと

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