息を殺すモンスター、罠の奥に隠された財宝。そして冒険者のロマンが詰め込まれた、おすすめダンジョン・迷宮マンガ

RPG系ファンタジーの華、ダンジョン系マンガです。攻略側、運営側どちらも含みます。
もともとダンジョンとは「城の下にある地下牢や防備空間」のことらしいですが、これが転じて閉鎖空間的な意味でゲーム業界で定着し、洞窟や坑道、迷宮、ピラミッド、巣穴、鬱蒼とした森や谷間、ビルや廃村、新宿駅などもダンジョンと呼称されます。開放的過ぎず、奥に目的となる何かがあれば大体なんでもダンジョン扱いです。モンスターはいてもいなくてもいいです。
このカテゴリで扱うダンジョンものは大体ファンタジーですが、SFやホラーでも見かけたら放り込んでます。

ふかふかダンジョン攻略記〜俺の異世界転生冒険譚〜(KAKERU)

前世で実績と信頼のトラックに轢かれた男は、異世界で「ジャン」として新たな生を受ける。しかしそこは魔法はない、チートも(ほぼ)ない、スキルもなければ鑑定もないガチ肉弾戦の血腥い世界。
それでも残ったドラゴンやゴブリンなどのモンスターたち、そして冒険者を待ち受けるダンジョンといったファンタジー要素に心惹かれ、ジャンは泥臭い訓練で獲得した肉体と技術を武器に超巨大ダンジョン――「深き不可知の迷宮」を目指す。

ふかふかダンジョン攻略記〜俺の異世界転生冒険譚〜

第1話”深き不可知の迷宮”(1巻収録)より

キャラクターは共通しないものの、実質「科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌」の人間サイドを描いた作品。工夫して強い武器を作ったり、チームで最適な行動を訓練したり……といった思考と研鑽に基づく俺TUEEE要素、そもそも戦う以前の斥候、宿営、輜重など「現実面」の強調、登場するモンスターや「人間病」的な話題に女性屈服系ハーレムと共通点が多く、いつものKAKERU節でいつも通りクセが強いです。話合間のコラムがさらに長くなってるのは底が見えない感ある。


「恩」や「誇り」に絡めたエピソードが多く、「読者を気持ちよくさせるスイッチ」の押し方は洗練されていて、舌を巻く部分も多いです。ただ男性向け。
ダンジョン攻略記と銘打っておきながらモンスターサイドも深堀りしてしまうせいで、気が付くと人間側が攻略されかけてたりするのもKAKERU先生っぽい。「MAGCOMI」で2019年~連載。

類似作 科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌

試し読み コミックシーモア

地底旅行(原作:ジュール・ヴェルヌ 漫画:倉薗紀彦)

全ては叔父のリーデンブロック教授が手に入れた、12世紀の古書を手に入れたことから始まった。そこに挟まれた暗号を解いたことから、主人公アクセルは謎めいた案内人ハンスとともに、「地球の中心」を目指す前代未聞の大冒険に巻き込まれることになる――

地底旅行

第四話”地下へ”(1巻収録)より

一応現実世界が舞台なので話に入りやすく、未知の領域に分け入っていく喜びと恐怖をリアリティをもって疑似体験できるという意味で、昨今の物語にはあまりない魅力があります。没入感はかなり高く、それでいて巻数もコンパクトで時間潰しに最適。

冒険の舞台は主として地中。食料・明かり等は基本的に手持ちが切れたらゲームオーバー。行きは「下り」ですが、帰りは重力に逆らって戻ってこないといけないわけで……。
「月刊コミックビーム」で2015~2017年連載、全4巻で完結。原作刊行は1864年。当時としても結構無茶な設定だと思うんですが、教授が「自説」を述べることでそこをカバーしながら話を進めるという、ある意味SFとしての正道を歩む作品です。

類似作 メイドインアビス(つくしあきひと)

試し読み コミックシーモア

ダンジョンの中のひと(双見酔)

行方知れずとなった父の後を追い、単独で深層部を探索する凄腕シーフ・クレイ。モンスターと交戦中にダンジョンの「秘密」を知ってしまった彼女は、ダンジョンの管理者を自称する女性からいっしょに働かないかと誘いを受ける。なぜ宝箱の中身は復活するのか、なぜ魔物が宝石を落とすのか――王道ファンタジーの裏事情を描く迷宮運営記。

ダンジョンの中のひと

第1話(1巻収録)より

ダンジョン運営×日常コメディといった感じの作品。雇用されたモンスターが「えっ、おれこんな低階層なの?」とか思ってたり、スライムがなぜかファックスとして働いてたりするちっちゃな会社感がそこはかとなく斬新。その中でまあまあチートなヒロインがあれやこれや活躍するわけですが、彼女が補佐役というポジションなのがこの手のマンガだと珍しい。


片付け苦手だったり常識がズレてたりとキャラクターも面白く、ゆるく楽しめます。「webアクション」で2020年~連載。

試し読み pixiv

ダンジョン暮らしの元勇者(原作:峰崎龍之介 キャラクター原案:馬克杯 漫画:しかげなぎ)

かつて聖剣をふるい、ダンジョン奥深くの魔王を滅ぼし世界を救った勇者ブラム・ディルモンド。しかし今や彼は、その救った王国から命を狙われる存在となっていた。やむを得ず逃げ込んだ魔王の住処だったダンジョンは、なぜか卑猥なトラップだらけのエロダンジョンへと変化していた。

原作、作画どちらも18禁畑ですが本作は一応一般向け。レーベルがヴァルキリーなのでだいぶ攻めてますが、本格的にソッチ系読みたい方は小説で、ぐらいのソフトさ加減。「人食いダンジョンへようこそ!」とか好きな層を狙い撃ちにきてます。


なぎ先生検索したらめちゃめちゃベテランでした。さらっと描いてますけど線が数引いた人特有の色気があって、なろう系のコミカライズ全体でも相当な当たり絵師じゃないかと思います。背景は石ブロックばっかですけど。「コミックヴァルキリー」で2018年~連載。

試し読み コミックヴァルキリー

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