喧嘩とバイクと恋に明け暮れる、不良・ヤンキーマンガの明滅する青春の光

そんなに俺が悪いのか

ヤンキー・不良系マンガということで、暴走族ものも入ります。人気作の多いビッグジャンルですが、現実のヤンキー文化そのものの衰退により一度ピークを越えている感があり、最近は少しヒネった作品が増えてる傾向です。一発当たるとすぐ30巻とか越えてくるので、なかなか読めないんですがまあ細々と追加していこうかと。
とはいえ基本は血気さかんな若者が反社会的にドワーとやるマンガが多いのは共通。どっちかというと開き直ってる作品、「不良であること」に対して変に言い訳をしない作品のほうが高評価です。

【オススメ】今日から俺は!(西森博之)

千葉の共学校・私立軟葉高校に転向してきた元地味系少年・三橋貴志。転校デビューを決めるべく髪を金色に染めた三橋だったが、同じく転校デビューの侠気あふれる好青年・伊藤真司と思惑がブッキング。最初は張り合っていた彼らだったが、他の不良にインネンつけられたりしてるうちに意気投合、楽しくバイオレンスな高校生活をともに過ごす相棒となる。ギャグ系不良マンガを代表する作品のひとつ。

正々堂々とした不良の伊藤に比して三橋は「悪知恵」「逃げ足」が身上。悪役はみなさん大変エゲツなく、それを伊藤・三橋コンビがどうにかする、というのが基本展開。

喧嘩だけではないのがサンデー系らしいというか、コメディとしてもすごく面白いです。西森先生現状唯一の長期連載作品でもあります。全38巻で完結。
アニメ化、Vシネ化を経て、2018年にドラマ化されて大ヒット、それを受けてか佐川直也が主人公の特別編が連載開始されました。

試し読み 小学館eコミックストア

【オススメ】ナニワトモアレ(南勝久)

平成元年、最初は女を引っかけたいだけだった――半グレのグッさん、マーボは大阪環状線に魅入られ、チーム「トリーズン」の一員としてレーシング(と喧嘩)に明け暮れることになる。女とクルマのもたらす楽しさも、痛みも知らずにいた頃。自身環状族だった作者の体験も反映された、リアルな走り屋メモリアル。

「ザ・ファブル」的なものを読みたい方は2部の「なにわ友あれ」から読むのもあり。1部にあたる「ナニワトモアレ」はキャラも作品も荒削りですが、この頃を知っているからこそ後のグッさん・マーボのシブさが引き立ちます。1部は環状レースメイン、2部は抗争メイン。ギャグも面白いですけど、一貫して下ネタ多め。


初期のサブキャラっぽいふたりも等身大な感じがして好きですけど。他作品でいうと富樫と虎丸とか、青木と木村とかああいう感じ。
「ナニワトモアレ」が全28巻、「なにわ友あれ」が全31巻で完結。

試し読み 講談社コミックプラス

東京卍リベンジャーズ(和久井健)

気の合う仲間と気の強い彼女、ヤンチャしていた少年時代はより強い暴力により「奴隷」の記憶に塗り潰された。逃げ続けて今はさえないバイトくんとして日を送る花垣武道(26)は、ある日ニュースでかつての彼女――立花日向とその弟、ナオトの死を知る。さらに自分自身も駅のホームから電車の前に転落し――次の瞬間目覚めたのは、十二年前の中学時代。そこで出会ったナオトと握手した武道はふたたび12年後に舞い戻り、自分の行動が未来を変えたことを知る。……ならば、日向を救うこともできるのか?
狂犬のような不良のひしめく「東京卍會」の中枢に迫り、運命にリベンジを挑むタイムリープ不良マンガ。

基本はキャラの魅力と喧嘩で惹きつけるスタンダードな不良マンガですが、過去ではブイブイ言わせてた人が現在ではうらぶれたおっさんになってたりするタイムリープをドッキングして一気にユニークな作品にしています。一介の不良集団だった「東京卍會」は現在では無法犯罪集団と化しており、しかし卍會のトップの性格からしてこういう組織を望むはずもなく何があったのか? となったりと、段々謎が増えていったりとミステリー要素も強め。

それはそうと「現在」のナオトが「歴史が変更された」ことを認識できるのがなんか不思議。タイムリープの存在を知っている人間だけがその変化を体感できるようになってんでしょうか? んなこと言ったら武道自身の体験も不思議なんですが、ナオト目線でどういう話になるのかを描くと相当新しいものになるような気もします。

試し読み マガポケ

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