俺は前世で何をした? 前世・輪廻転生系おすすめマンガの時を超えて邂逅する謎と縁

心が身体を追い越してきたんだよ

どうも、前世がインパラの管理人です(ゲーセンの変な機械調べ)。転生ファンタジーも作ったということで、セット的な存在である輪廻転生マンガのご紹介となります。前者が「誰々が異世界に転生してわけわからんことに」的なマンガだとしたら、こちらは「誰々が前世ではなんかやらかしたらしい」的なマンガが多くなります。まあでも、ひたすら生まれ変わっていくマンガなんかもあったら面白いですね。そういうのも大体こっちです。
多くの作品がミステリー的な要素を持ち、同時にファンタジー・SF的な要素を併せ持ちます。小説や映画などで名作がいくつかあり、何気にヒット作を生みやすいジャンルのような気がします。

スピリットサークル(水上悟志)

中学2年生の桶屋風太には、生まれつき頬に奇妙な形の痣と、「霊」が見える力があった。痣を目にした転校生の美少女・石神鉱子は、彼の胸ぐらを掴み突然謎の輪っか――スピリットサークルで彼を殴り飛ばす。階段から転げ落ちた彼が見たのは、まるで見覚えのない風景と罪深き自分の前世だった。数多くの謎と死に彩られた生まれ変わり系大河ドラマ。全6巻。

個人的には水上先生だと「惑星のさみだれ」よりこっちのほうが面白いと思います。前世の物語はひとつひとつが(変なのもありますが)ドラマチックで、連作短編としても味わい深く、全体を通して壮大。


水上先生がスピリチュアルにハマった原因が最終巻巻末で明かされていて「あれか」となりました。そっちの実体験マンガも読みたい。


結末を考えずに始めたという割にはしっかり伏線を回収し、きれいにまとまってる作品だと思います。とはいえ結局スピリットサークルが過去生を見るたびに炎を集める理由がよくわからない(風太と鉱子が決闘をするという人力による結末の準備にしかならない)あたりとかは色々と大雑把だなーと思います。「神の手」をかき集めて無理矢理収拾つけてる感はある。

ただ転生で「悪」となることにも必然性がある、というような流れはなるほどと思わされました。前世ものでこの締め方は結構鉄板な気がします。

ぼくの地球を守って(日渡早紀)

月基地で暮らす、七人の若い科学者――東京の高校へ転入してきた坂口亜梨子は、クラスメイトが話す「前世の夢」についての話を聞いたことをきっかけに、彼女自身もそのメンバーの一員だった夢を見る。さらにある事件をきっかけに、隣人の小学生小林輪も覚醒してしまう。
超能力を操るようになった輪は、「地球を守る」ために暗躍し始める。

前世から引き継がれるトレンディドラマであると同時に、一種のミステリーとしての構図を見せるSF漫画の超有名作です。徐々に判明していく月でのヘビーな顛末、裏と表の顔を見事に使い分け、その中で引き裂かれそうになっていく輪くんの姿は多くの読者の支持を集めたようです(そういう内容のお手紙が巻末で紹介されています)。

最後に明かされる輪の目的は少し唐突なものですが、この目的を推進力に組み立てられた序盤からの一連の流れが見事で、全21巻を淀みなく繋げる一本の線があります。名作と呼ばれるだけのことはある作品です。

ちなみに次世代編として、「ボクを包む月の光」「ぼくは地球と歌う」が発表されています。絵が大分変ってしまったのは残念ですが、彼らの「その後」が気になる方はどうぞ。

【オススメ】ボクラノキセキ(久米田夏緒)

前世で亡国の王女ベロニカだった記憶を持つ少年・皆見晴澄。かつてそれを口にして馬鹿にされた過去を持つ彼は、そのことを隠して日常生活を送っていた。しかしある出来事をきっかけに、周囲の生徒たちが次々に過去の記憶を取り戻し始める――
「なぜ」ゼレストリアは滅んだのか? 「誰が」その引き金を引いたのか? それぞれの推理と思惑が複雑に入り乱れる、疑心暗鬼系転生ファンタジー。

ぼくたまのミステリー部分を倍プッシュしたような作品で、めちゃめちゃ面白いです。ただし、キャラクターが多い割に描き分けが甘く、誰が誰で誰の前世が誰なのか理解するのに苦労するというかなり強力な欠点を抱えています。まとめ読み推奨。

平兵士は過去を夢見る(原作:丘野優 漫画:鈴木イゾ)

かつて――、いや、この先――魔族に侵攻される世界で勇者が魔王を打ち倒す瞬間を目撃しつつも、背後から剣に貫かれその生涯を終えた魔王討伐軍の平兵士・ジョン・セリアス。次に意識を取り戻した彼が目にしたのは、赤ん坊となった彼を見下ろす懐かしい両親の姿だった。復讐の鬼と化した前世を塗り替えるべく、この時点では存在しない技術と魔法を学習して悲劇の未来を避けようとする彼に付いてきたのは、前世の記憶だけではない。契約の許に魂を喰らう忌まわしい怪物(↓)もまた、時間軸を超えて彼の魂に潜んでいたのだった。

ファレーナ

第十五話”魂を喰らう”(1巻収録)より

転生ファンタジーですが自分に転生する、つまりタイムリープ系ファンタジーということになります。強くてニューゲーム状態とはいえ所詮元が凡人、そう簡単にはチートとならずたゆまぬ努力を積み重ね、怪しげな幼女に魂を売り飛ばしてどうにかややチートぐらいの位置づけにいられる展開は、最近の安易なチート系ファンタジーへのアンチテーゼ……ってんでもないかもしれませんがこういうほうが僕好みです。魔獣の狼と契約したりとかベタなこともしますけど。

平兵士は過去を夢見る

第一話”奇跡”(1巻収録)より


あとは旧魔法と新魔法の魔術体系の違いとかが感覚的にわかったり、このへんの「さほど必要ではないけど雰囲気ある」説明が上手いです。主人公が闇属性だったり、割と前世で容赦ない目にあってたりのダークな世界観もいい。もっと容赦なくてもいい。
原作はこれ書いてる時点で9巻まで出てますが、一度悲惨なことになった未来で主人公がどうオルタするかというのは結構(僕への)求心力が高く、機会があったらそっちで読もうかな、とちょっと考えてます。さすがに全部コミカライズはされない気がする。

試し読み アルファポリス

来世のお越しを!(鈴音ことら)

どれだけ努力しても結果は無しのツブテ、自分の名前にひっかけてバカにされ続けた少年・有野礫(つぶて)。失意のうちに電車の前に飛び出してしまった彼は、この世とあの世の境目にある旅籠「黄泉路」で目を覚ます。そこで来世への未練をわずかなりとも晴らそうとする魂を見た彼は、最後の49日間をそこでのアルバイトに費やすことを決め、その日々の中で様々な出会いと別れを経験することになる。

来世のお越しを!

第8話(2巻収録)より

「サイコミ」で連載。設定の割にはツブテは明るくお人よしの好青年で、美人の女将さんやツンケンした同僚、アホの子、おっさんくさいセミなどひととおりキャラもにぎやかでギャグっぽい作品です。ただし舞台は死後の世界なのでそれなりに重い話、怖い話もあり、そのへんのバランスが上手い。

途中からツブテ自身の「ある特性」が明らかになってくるとぐっとミステリっぽくなってきますが、このへんも最初から布石置かれていてちゃんと終わりまで決めて描かれているっぽい雰囲気。いい感じに先が気になる引っ張り方をしてくれます。
設定的に女将さんとかが輪廻の中でどういう存在なのかとかはよくわからないんですが、そこ突き詰めてもしょうがない気はします。

試し読み サイコミ

前世カップリング(杜若わか)

「来世で私を幸せなお嫁さんにしてね……」かつての約束を忘れず、前世の恋人・雛を探し当てた八尋。しかし彼女はすくすく育って女子高生、かたやこっちは男子小学生……! 使用人と姫、飼い主と猫、犬猿の仲の男女がそれぞれ記憶を持って生まれ変わる転生シチュエーション・ラブコメディ。

転生もの特有の問答無用で設定をキャラに流し込めるという特性をフル活用して、ありそうであまりないドタバタラブコメを作ってます。これ、使い方次第で色んなことできるアイデアですね。

やりとりがほほえましくギャグも面白く、人気出そうです。八尋と雛はほとんど「ぼくの地球を守って」で、おねショタ好きの方も楽しめる作品。

試し読み pixivコミック

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする