拡散希望
「ウイルス 漫画」とかで検索するとスマホが重くなった原因とかを教えてくれる昨今のマンガ業界ですが、数が少ないなりにパンデミック(流行病)系のマンガも存在し、数が少ないなりに粒が揃っていて読むと面白かったりします。まあゾンビものが多いんですけど、そういうのは別のカテゴリでやってるのでここではいわゆる「病気」、感染症の類のマンガのみを取り扱います。ちなみに寄生虫とかも既に別のカテゴリがあります。記事数に対してこういうニッチなのが妙に充実しているところに管理人の趣味嗜好が透けて見える。
アウトブレイクもパンデミック同様感染症の爆発的拡大を意味しますが、パンデミックのほうが世界的な流行、アウトブレイクはより小規模なものを指します。さらに規模の小さいものをエピデミックと呼び、エピデミック→アウトブレイク→パンデミックの順に事態が深刻になります。出世魚みたいなもんですね。
リウーを待ちながら(朱戸アオ)
ウズベク―キルギスから帰還した自衛隊員が持ち帰った病が、現代の日本を中世ヨーロッパへと変える。人口89311人のS県横走市で発生した「悪魔の細菌」は、悪夢のような偶然によりその性質を凶悪なものへと変えつつあった。じりじりと広がりゆく絶望の前に奮闘する医療従事者の姿を描いた、アウトブレイクものの新たなる名作。
朱戸先生は医療サスペンスを得意とされる実力派の漫画家で、リアル路線で脇が固く、僕的に凄く好物のマンガを描かれる方なのでもっと有名になるといいな~と思ってます。
人類史上最悪の伝染病…ペスト…
医療サスペンスの新星が描く警告の書
「リウーを待ちながら」
<最終3巻好評発売中>感動の声、続々!
Twitterでのファンレビューを元に制作されたPV好評につきShort verを緊急公開!!#リウーを待ちながら #イブニング #漫画 pic.twitter.com/cgBHiELvem— イブニング (@eveningmagazine) March 28, 2018
2017~2018年「イブニング」で連載、全3巻で完結。タイトルの「リウー」が誰かというのは作中で言及されますが、ベケットの「ゴドーを待ちながら」の内容を知ってるとタイトルの意味がわかる仕掛けになっています。
試し読み 講談社コミックプラス
エマージング(監修:中原英臣 漫画:外薗昌也)
「あいつって、あんなに太ってたか?」路上で突如膨らみ、顔中から血を噴き出して息絶えた会社員。それを皮切りに、爆発的に拡大する謎の伝染病――危険管理後進国としての日本の現状に警鐘を鳴らす、ウイルスパニック漫画の代名詞的作品。
全2巻と短めで完結。言うまでもなくグロいので一応注意。このジャンルとしてはたぶん一番有名な作品で、妙にギャグっぽい描写が多いのは謎ですが、「伝染病でホラー漫画をやった」こと自体にまず価値があります。
最終版というのもありますが、内容は特に変更ない模様。
アデライトの花(TONO)
周りの殆どの人間が「人」に見えない少年・キューブ。彼の目には、父の二番目の妻・アデライトは、まだ10代の少女のようにしか見えなかった。貴族のような優雅な暮らしと、卑しく残酷な人々。アデライトの花はその全てを等しく、甘い香りと共に覆い隠してしまう――緩やかな死を以て。
🌟ソク読み配信情報🌟
👉🏼本日配信のオススメ漫画はコレ❗#アデライトの花#TONO
📖アデライトの花 / 2https://t.co/MuEXTY4Wjw pic.twitter.com/c9Jj2nuHhf
— ソク読み@公式 (@sokuyomi) 2019年3月7日
基本キャラはクセモノが多く、喧嘩した少年ふたりに「ナイフ買ってあげようねー。今度は素手でやるんじゃないよ」と笑いながら言う祖母が僕は好き。TONO先生はキャリアが長い高い実力を持つ漫画家ですが、どんだけのほほんとした作品描いてても天然の毒みたいなのがあってドキッとさせられます。マイナーですがとてもおすすめの作品です。
「Nemuki+」で2015年~連載。
試し読み BookLive
ニューノーマル(相原瑛人)
パンデミックは世界を変えた。常にマスクを着けることが常識化し、ソーシャルディスタンスを義務付けられた少し未来の世界では、口を見せることは裸を見せるように恥ずかしいとする文化が定着していた。
そんな世界で偶然クラスの美少女の口を見てしまった少年は、彼女と時折口を見せ合う関係になっていくが――少しディストピアな仮想未来のボーイ・ミーツ・ガール。
実際既にマスクを外すと緊張する人も多いのではないでしょうか? 現実と生々しくリンクした設定が刺激的です。
『ニューノーマル 単行本1巻』
7月19日発売😷✨現在予約受付中です。どうぞよろしくお願いいたします!https://t.co/7t1pl18pS4 pic.twitter.com/LgZmoPsxjU— 相原 瑛人[Aihara Akito]😷ニューノーマル1巻発売中✨ (@a_akito17) June 16, 2021
ネットで発表された「君と僕のくち」が話題になり、2020年~「コミックアウル」で連載。
タイトルのニューノーマルは2000年頃からある言葉だそうで、社会に変化が起こり、変化前の状態に戻れなくなった=「普通」が変化した状態のこと。
試し読み コミックアウル公式サイト
ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット(原作:ホークマン 漫画:メカルーツ)
世界は、猫に支配された――ウィルスに冒された猫に接触したが最後、触れた人間もまた猫にされてしまう。本能的に猫を愛でる男・クナギは、モフモフに顔をうずめたい欲望と闘い、猫に嫌われる自らの行為に慟哭しながらも、生き延びるために逃亡の旅を続ける。人類がウィルスを克服し、ふたたび猫を愛でられる世界が訪れることを信じて――
これをゾンビものとして紹介するのも違和感があるんですけど、このカテゴリで紹介するのも結構な違和感がありますね。まあいいか。
「月刊コミックガーデン」「MAGCOMI」で2020年~連載。
おこがましいとは思わんかね
てなわけで、パンデミック系マンガのご紹介でした。これずっとやりたかったので念願かなって良かったです。
いかんせん作品数が少ないのであんまり追加できなさそうですが、ちょいちょい増やしてく予定。
他にもこんなマンガでスーパーの棚が空になっています
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コメント
おこがましいとは思わんかね
ブラックジャックネタかな?
ブラックジャックが師匠に言われてた台詞
そです。BJで感染症といえば「ちぢむ!!」なんですが、なんとなく本間先生で締めてみました。