儚く割れる風船の地球儀。悪の組織・怪人・アンチヒーローおすすめマンガ

あポチっとな

またこういう更新が続かなそうな記事を……などと思ったりもしますが、いわゆる悪の組織・幹部系マンガセレクトです。魔王ものは別カテゴリですが、ファンタジーやSF設定でもそれっぽければOKです。
作品の性質上ヒーローものや魔法少女ものとかぶるんですが、というかヒーローものカテゴリより先にこのカテゴリ作ってる時点でもうアレなんですが、とりあえずメインとなる題材がダークサイドであればこっちのカテゴリ、という区分けです。ほぼこれ悪の組織だろ、というヒーローものもあったりしますんで、そのへんは例によってその場の勘で処理します。

ダークアクト(服部昇大)

今日もかりそめの平和をむさぼるサウス東京市に、悪の組織「ブラックレイブン」の笑い声がこだまする。悪党の前には正義を守るヒーローが現れ、街の平和は今日も守られる、それが世界のお約束……つまり、正義は悪役がいなければ輝けない。
真の正義を守るため、悪役として「わざと」負けてみせる悪の組織、それがブラックレイブンの真の姿。そんな組織の首領・レイブンは、実は元超有望ヒーロー候補で……?

ダークアクト

Act.2″白紙のヒーロー”より

異物を放り込んでシュールな笑いを取る作風でコメディ調で話を進めつつ、締めるところはしっかり締めるストーリー性も楽しめる一粒で二度おいしい作品。意外とかっこいいシーンが多いです。作風が確立されてますし、番外コラムによるとこの時期にクソ映画を大量に見ていたらしく、いろんな意味でその後につながったかと思うと感慨深いものがあります。

ちなみにこれの前作にあたる「魔法の料理 かおすキッチン」は悪の組織が登場する美少女戦士もの。そちらが「正義サイドが割と黒い」という作品なのに対し、本作は「悪役サイドが善人」という対になっています。「ジャンプSQ.」HPで2011~2012年連載、全1巻で完結

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アンタゴニスト(原作:藤栄道彦 漫画:黒田高祥)

2018年6月、「ヘルトピア事件」初日――冷めた高校生の神条恒彦は謎のテロリスト集団に誘拐され、死体が積み上げられた病院のような施設で目を覚ます。誰が彼をさらったのか、そして彼が目撃した「悪の組織」のようなマーク、虫のような姿をした怪人は一体なんなのか。そして薄れゆく意識の中で垣間見た、彼が受けた手術の結果とは……。

アンタゴニスト

第6話″暗殺者”(2巻収録)より

作中で早々に自白しているとおり、仮面ライダーのダークパロディみたいな作品。話は手垢がついた感じですが、モブが事件をクソコラ化して遊んでたりするセンスが藤栄先生っぽいし、現実の日常と地続きな感じがして没入感を高めてくれます。主人公がそう簡単に強くならず、作戦で怪人をどうにかする展開も好み。


主人公はややなろうっぽい高校生ばなれした子(かつモテる)なんですが、嫌みっぽくならないのはそういうところなのかなと。虫以外もいますが怪人の虫率高いので一応注意。
「コミックゼノン」で2018年~連載。

類似作 仮面ライダー(TVドラマ)、寄生獣(岩明均)

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RaW HERO(平本アキラ)

人類に発現した特殊能力は、それを抑え込む体制側の正管と、能力の解放を目指す悪の組織――特解を産んだ。就職活動に苦しむ三浦千秋は、最終面接に向かう電車の中である「悪事」を見過ごせなかったことから面接をふいにし、その代わりに正管(警視庁正義管理部)の一員としてスカウトされる。その極秘任務とは、特解(特殊能力解放戦線)にスパイとして潜入すること。しかしある取り違えから、千秋は女装して敵陣へ乗り込むことに……。

RaW HERO

第10話”Workday Night Fever”(2巻収録)より

平本先生らしい無駄エロとサスペンスと変なギャグが高度な画力で核融合したスパイもの。主人公がコスプレしてパンチラ(モロ)しまくる男の娘という設定からしておなか一杯なんですが、その他の登場人物も高確率でアクティブ目の変態。


「イブニング」で2018~2020年連載、全6巻で完結。前作(「監獄学園」)の終わり方も大概賛否両論でしたが、本作も期待を裏切らずろくでもない終わり方なのでご承知ください。

類似作 土竜の唄(高橋のぼる)、くろアゲハ(加瀬あつし)

試し読み イブニング公式サイト

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