袖を通して鏡を見れば、新しい自分に出会える。お洒落・ファッション・コスプレ系おすすめマンガ

最先端は常に異端


服に情熱と強い興味を傾けるキャラクターが登場する、衣類・ファッション系のマンガカテゴリとなります。デパートに行けば数階層に渡って空間を占める身近かつメジャーなジャンルですが、グルメなんかに比べると「自分で作る」ことへの敷居の高さは桁違い、またひとつひとつのアイテムの値段も高いためマンガで「いいな」と思っても気軽に買えなかったりで作品数は少なめです(というかグルメが異常に多い)。

シンプルにファッション業界やそれを目指す人を描くようなドラマから、中には漫画家自身の服へのこだわりを描くような作品もありますので、ひとまず服関連という縛りで広範に集めたいと思います。一部登場する服に関する言及もありますが、管理人自身のファッションセンスは棚に上げるものとします。

【オススメ】その着せ替え人形は恋をする(福田晋一)

雛人形を愛で、日々人形作りの修行に励みつつもそれを人に受け入れてもらうことを諦めている男子高校生・五条新菜。和裁のみ一人前の彼とエロゲ大好きギャル・喜多川海夢が遭遇することで、思いがけず物語のマリアージュが生まれるコス衣装作りラブコメ。
PVちょっとネタバレ気味なので、未読の方は50秒より先は見ないほうがいいと思います。

ただのオタク漫画ではなく五条はその外側にいるし、ただの服作り漫画でもなく海夢はその外側にいます。このふたつを補い合いながらラブコメとして王道展開するという構造で、全体に好きなことに対するポジティブなパワーがあります。絵もハイレベルで、めちゃくちゃ面白かったです。

細かいこと言えば、教室の隅でいつも黙ってる男がどれだけ技術持ってても、自分の衣装作って! となる女の子はあんまいない気はします(怖いので)。マンガ界における「誰にでも気さくなギャル」の行動力と無防備さは異常。

試し読み SQUARE ENIX公式サイト

ランウェイで笑って(猪ノ谷言葉)

身長158センチ、それは、パリコレのランウェイを歩くトップモデルを目指すにはあまりにも絶望的な数字。モデル事務所の娘として生まれ、顔立ち・スタイル・性格に恵まれながらもただそれだけの理由でモデルとしては見切りをつけられつつある藤戸千雪は、同級生の都村育人が優れた才能を持ちながら、経済的な理由のためにファッションデザイナーの道を諦めようとしていることを知る。彼を通して客観的に自分の姿をみてしまった藤戸だったが、お互い残念だったね、などと言うほど殊勝ではない。

「モデル」と「デザイナー」のふたつの側面からファッション業界を描きつつ、「課題」や「発表会」では各キャラクターがアイデアとスキルを競わせ、努力して積み上げてトラブルに追われながら成長する、エンタメとしてもガッツリ攻めてくるマンガです。「少年マンガでファッションを題材にして成功する」という高いハードルを乗り越えてきてるのがなにげに凄い。


ただこの題材だと絵的に気になる点が多いです。端的に言うと服がダサい。
ストーリーは好きで、これ書いてる時点で8巻まで来てますがテンポが安定していて、常に動き続けながら盛り上がり、6巻とかすごく好きです。脇役やライバルも強みと弱みが設定されていて、魅力的な人物が多い。

試し読み 講談社コミックプラス

パンクかあさんとロリータむすめ。(阿部川キネコ)

パンク一筋の母親・リリと、ロリータファッションに目覚めた娘(小5)のルカ。服の趣味は真逆だが仲のいい親子とお洒落番長のクラスメイト・ルカを中心に描く、ファッション4コマギャグ漫画

服だけでなく季節に合わせてクリスマスネタがあったりバレンタインネタがあったり、子育て歳時記としても割と面白い。小学生の娘が「またなんか言い出した」みたいなことを母親が思いつつ、かつてパンクファッションを否定されたわが身を振り返り、お洒落に目覚めた娘のためになんだかんだしてあげる姿が微笑ましいです。

残念ながら2巻は発売されずで、単行本としては全1巻。

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