この漫画を読んだ人はこんな本も読んでいます。色々捗るブックガイド系マンガ集

マンガもいいけど、活字もね!

「他の本」を紹介、解説、揶揄、批評、ネタにするマンガなどをセレクトしています。活字の世界ではよく読書録なんかがエッセイのネタになってますが、マンガでは割と少ない印象です。本なら小説でもマンガでも写真集でもOK。写真集紹介するマンガってあるんですかね。これ書いてる時点で知らないですがそのうち出てきそうな気がします。
出てくる本は大体実在しますが、架空の書籍でもOKです。

バーナード譲曰く。(施川ユウキ)

施川先生は昔から目のつけどころが変というか、漫画家というよりも「世の中の隅っこをほじくり返す人」というようなイメージがありますが、ここでは難しそうな本をいかに読まずに読んだ風に語るかとか、こういう本を読んだ自分をこういう風に語るわたしとか、なぜSFの表紙はやたら黒いのかとか、そういう「読書あるある」ネタみたいなのを図書館で延々ぐだぐだ喋り倒す、という、「よく続くなこれ」としか言いようのないネタを延々と展開してくださっています。しかもちゃんと面白いからすごい。

よもやこれがアニメ化されるとは思いませんでしたSFマニアの女の子の関係でSFが多く紹介されていますが、文学作品もよくネタにされています。

一応なんとなく恋愛要素とか、百合要素みたいなのもあったりします。

試し読み コミックシーモア

鞄図書館(芳崎せいむ)

「ミステリーズ!」で連載されている異色の図書館ファンタジー。あらゆる書物を収めるしゃべる「鞄」を手に、あらゆる世界・あらゆる時代で本を貸し出す司書の出会う、様々な本にまつわる物語。

エピソードは地味ながらも、味のある佳編が多いです。紹介される本は幅広く、全体的に品が良く、掲載誌のせいかちょっとミステリ系が多め。

「これは読んでみたい」と思わされる本が一冊はあると思うので、小説にも手を出してみたいとか、面白い本が知りたいという方にもおすすめ。

百合男子(倉田嘘)

男の子だって百合を読みたい! でも、ちょっとどこから手をつけていいのかわからないし、本屋さんでレジに持ってったら不審者扱いされないかな……?(>_<) そういう悩めるちょっとキモい男の子たちに福音のように現れてしまった本がこちら、百合の形式美を鼻息荒く語り合う男たちの生態を描くという、なかなかにレアなマンガです。

序盤どう見てもギャグなんですが、作者は割とマジでこれが普通だと思って描いたという戦慄の事実があとがきで明かされ、読者の目を泳がせてくれます。「ゆるゆり」をはじめ百合マンガを幅広く紹介し、「百合姫」の表紙についても言及するなどこの道の入門書としておすすめ。

「読みたければ読めばいい」という勇気をいただける作品です。全5巻で完結。

おもたせしました。(うめ)

資料の貸し借り、陣中見舞い――さまざまな人のところに足繁く通う轟寅子の生きがいは、厳選された「手土産」をお届けすること、そしてたまに……いや毎回……「おもたせですが」とご相伴にあずかり、ついでに一杯いただいちゃったりすること。実際に買えるさまざまな手土産を肴に、豊富な文学知識で蘊蓄を語る訪問グルメドラマ。

おもたせしました。

第1話”大多福のおでん”(1巻収録)より

ちらっと一言それっぽいこと言うだけのこともありますが、エッセイや小説についてかみ合うとかなりちゃんと喋り、うまいものと古風な文章の織り成す平和な世界が構築されてなかなか読み応えのあるものになります。序盤が一番面白いかも。

ブックガイドとしてはちゃんと一冊紹介するでなく、軽く触れるだけという感じです。手土産本としては実用的、実際にお店で買って選んでるみたいなので、なんかいいお土産ないかなーという方もどうぞ。全3巻で完結。

試し読み コミックバンチWEB

【オススメ】本田鹿の子の本棚(佐藤将)

昔はあんなにかわいく、わたしに懐いていた娘・鹿の子。しかし今はすっかり心の距離ができてしまっていた……速読術を修める父・鳩作は彼女のことを知るために、娘が不在の隙に部屋へ侵入し、本棚の本を読み漁る日々を送ることになる。そこで遭遇するのは、摩訶不思議で全体的にダウナーな「変な小説」の絶え間ない奔流だった――

「そういやリイドカフェまともにチェックしたことないな」とふと思い、適当に読んでみたら一発でハマった怪作。出てくる本は全て架空の作品で、「なんでこんなん思いついたの?」みたいな異常なものが多いですがパロディやヒューマンもあって飽きません。男塾のパロディでデスゲームするやつが割と好き。

あと意外に社会風刺的な作品もあったりで、たまに見せるガチな毒がかなり強烈(編集長に心配されたらしいです)。オチが全体的に雑なのも今風な感じです。

試し読み リイドカフェ

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