こいつ動くぞ!科学的リアルとSF的ロマンの間を揺れ動く巨大ロボット・メカ系おすすめマンガ

頭なんて飾りですよ

人が乗り込む、あるいは遠隔操作する、または指示を与えて活動させる、なんなら自律行動してもらういわゆる「巨大メカ」を扱うカテゴリです。いわゆるパワードスーツも含みます。実質的にアンドロイドなものも中にはありますが、このへんは外見とサイズで判断します。
根本的なことを言えば戦闘用・労働用の機械が人型である必要性はあまりないんですが、そこは玩具販売的な需要もあり作品数は厖大。SFファンタジー的要素との親和性も高め、特に非侵略SFやセカイ系仮想戦記はロボットものが顕著に多く、必然バトルものがほとんどです。

蒼穹のファフナー(原作:XEBEC 漫画:松下朋未)

謎の生物フェストゥムの襲来により、「楽園」の皮を脱ぎ棄てた孤島・竜宮島(たつみやじま)。そこに暮らす少年たちは、島の水面下に隠された巨大な機体「ファフナー」に乗って戦うことを運命づけられていた。小説版をベースにCDドラマ・舞台版も取り込み、再構成して語られる無印ファフナーの決定版コミカライズ。

原作は2004年のアニメ放映で、その後劇場版や続編も作成された人気作。僕はアニメを2019年にようやく見たので、サブガイド的にこれも読んだんですけど、色んな用語が逐一解説されていて極めて便利でした。絵もアニメ版に寄せていて違和感なく、心理描写が多いので色々発見も多かったです。総じて丁寧な作りで好感が持てます。


ただ丁寧な分刊行ペースは遅め、長期休載を挟み完結の目処はたってない状態です。
アニメ未見で読むと1巻はかなりツラいと思いますが、だんだん面白くなってきます。2014年~「月刊少年シリウス」で連載、2018年に「パルシィ」に移籍。

試し読み パルシィ

【オススメ】バトルグラウンドワーカーズ(竹良実)

齢30にして失業中、くすぶった人生を送ってきた平仁一郎のもとに、人型兵器「RIZE」パイロットの採用審査通知が届く。戦争相手は、謎の侵略生命体・亞害体――「幸せ」を見失った男が戦場で「その代わりになるもの」を見付けだそうともがく、ポストセカイ系ロボット・ミリタリー。

バトルグラウンドワーカーズ

第1話”幸せの代わり”(1巻収録)より

神経接続して巨大人型兵器を操縦、敵は有機的な謎生物……と設定的にはスタンダード。目を引くのが主人公が元会社員で、操縦や射撃が下手な代わりに事務仕事や業務の効率化が得意な裏方気質な点。そして自己評価が低く捨て身の戦法に躊躇がない点であり、これは彼の強みであると同時に物語的には解消されなくてはいけないテーマでもあります。


人類連合を会社と考えると、「普通の幸せを手に入れることを諦めた自分が嫌いな男が、新しい会社で仕事に生きがいを見つけようとする話」という具合です。いくつかの面でエヴァと似てますが、そういった意味でシンジ君とは対照的な主人公ですし、現代的なテーマだと思います。2019年~「ビッグコミックスピリッツ」で連載。

試し読み ビッグコミックBROS

シンギュラリティは雲をつかむ(園田俊樹)

シェンディア群イサ峡谷市に暮らす、航空工学に秀でた天才少年・カラコ。祖父の隠した人型「飛行機」――特異点(シンギュラリティ)の名を持つそれは、しかしあまりにも操縦が困難なために谷の底で眠り続けていた。隣国レーンブルグが峡谷を爆撃し、カラコがそれを動かす大義名分を得るまでは――空中戦メインの航空ロマンと人間のエゴが独自の渋さを醸し出す工学ファンタジー。

シンギュラリティは雲をつかむ

“2”企図と略解”(1巻収録)より

主人公がぜんぜんいいやつではないのが好き。優等生然としたヒロインも復讐心に燃え、キャラクターが全体的に攻撃的で人間ドラマに見応えあります。空中戦もの、メカものとしてはちょっと絵が荒いんですが、機械の描写なんかはフェチックでちょっとそそります。


「アフタヌーン」で2017~2018年連載、全3巻で完結(3巻は電子のみ)。2巻までのペース配分がいい感じなんですが、残念ながら最後は急ぎ足でまとめにかかる仕儀となっています。単行本表紙の印象がなんとなく同人誌っぽく(特に2巻のカラーバランス)、そこで損してる気がする作品。

試し読み 講談社コミックプラス

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