人外だって恋がしたい!かわいいけれどヒトじゃない、亜人・モン娘系おすすめマンガ

コンゴトモヨロシク……

そこそこ特化した雑誌まで生まれてしまい、いつの間にかだいぶ一般化した感のある人外・モン娘(モンスター娘)女子系マンガのおすすめコーナーです。もちろん男が出てもいいんですが、メインは女の子。実質擬人化の作品や猫耳、ことによっては宇宙人とかも含みますけど、色んな種類の亜人が出てくる作品、または他のジャンルに含まれないものをすくうカテゴリ、といったニュアンスでしょうか。
女の子がかわいい上に(作品内の興味として)研究対象や考察対象にもなりうるという性質上、生物学的な話題に触れることが多く、性的な作品も多いです。そうではない作品もありますけど、印象としてはかなり男性的なカテゴリ。

【オススメ】セントールの悩み(村山慶)

アイドルのような顔だちと巨乳、そして馬そのものの下半身が魅力の人馬少女・君原姫乃が暮らす世界、竜人や人魚などが暮らす文化は、一種のディストピアとしての進化を遂げていた。萌え系日常描写と衒学趣味全開の歴史描写、リアリティと実験性がぐちゃぐちゃに絡み合う、ノンジャンル系人外少女コミック。

どう紹介すればいいんだろうこれ。三つ子少女がプールでたわむれる話と蛙人が密林で繰り広げるゲリラ戦が同じ作品内で違和感なく同居する、ジャンル複合の振り幅の大きさで目がくらみます。哺乳類が六本足で進化してきた関係で犬が六本足だったり、変なとこで辻褄合わせてくるセンスが最高。

村山先生は小説を書かれていた時期もあったようで、マンガ以外の文章量もハンパないです。独自の歴史観は皮肉たっぷりで、読み飛ばしても支障ないですがどうせならどっぷり浸かりたいところです。

試し読み LINEマンガ

科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌(KAKERU)

異世界に行ってクリーチャー娘とイチャイチャしたい。あわよくばハーレムを作りたい――高い知性とずば抜けた行動力、そしてちょっとアレな欲求に燃える栗結大輔(23)は突然異世界に放り出されるが、そこは魔法など登場せず、生物学的に説明がつく進化を遂げた多くの亜人・竜・モンスターの生息するシビアで多文化的な世界だった。アラクネやケンタウルスの体はどうなっているのか? ハルピュイアはどうやって空を飛ぶのか? KAKERU流異世界チート系ハーレムファンタジー。

水準の進んだ世界から知識を持ちこんで……という意味で異世界チートなんですが、極端な科学発展はさせないルールが存在していたり、異世界人が異世界人として認識されていたり、元々の技術水準が決して低くなかったり、社会構成はむしろ優れていたりと凡百の作品にはないギミックが盛りだくさん、ガワはファンタジーですがSFに近い作りこみです(人間には扱えない道具も自作!)。KAKERU先生の作品の特徴のひとつである「生活・技術水準の向上」に対する熱量も高く、期待にたがわず情報量の多いマンガです。

ただしKAKERU先生なのでめちゃくちゃ性的な描写も多いです。常時局部露出ぐらいは当たり前、あといつもの説教臭さも健在。合わない人は合わないでしょうし子供は読んじゃダメですけど、僕は結構好きですね。ジャンルはちょっとちがうけど転スラとか、「100万の命の上に俺は立っている」が好きな人はたぶんこれも好きだろうと思います。

試し読み マンガクロス

【オススメ】異種族レビュアーズ(原作:天原 漫画:masha)

人間他、あらゆる種族が共存するファンタジー世界。文化が違う、食が違う、住居も違う、となれば当然性事情も違う。あらゆる種族といたすことを目指すスタンク(人間)とゼル(エルフ)が愉快な仲間を引き連れて、ファンタジー世界の性サービス店に突撃してはレビューを描く! なさそうでなかった日常性活ファンタジー。

よく企画通ったな、という作品ですがマンガとしてとても面白く、かつ「相手が自分と同じ価値観を持つとは限らない」という真理をものすごくわかりやすく体感させてくれるある意味高度な作品。人間からするとどうでもいいことが、わかる種族にはたまらない。ズレを許容する心地よいゆるさ、そして少年誌にあるまじき圧倒的な下品さが光ります。

正直これどう紹介すべき作品なのか、という迷いはあります。とりあえずピンときちゃったら絶対的に買い。もともと天原先生が発表していた同人作品がベースにあるそうで。

試し読み ニコニコ静画