RPG系ファンタジーの華、ダンジョン系マンガです。攻略側、運営側どちらも含みます。
もともとダンジョンとは「城の下にある地下牢や防備空間」のことらしいですが、これが転じて閉鎖空間的な意味でゲーム業界で定着し、洞窟や坑道、迷宮、ピラミッド、巣穴、鬱蒼とした森や谷間、ビルや廃村、新宿駅などもダンジョンと呼称されます。開放的過ぎず、奥に目的となる何かがあれば大体なんでもダンジョン扱いです。モンスターはいてもいなくてもいいです。
このカテゴリで扱うダンジョンものは大体ファンタジーですが、SFやホラーでも見かけたら放り込んでます。
ふかふかダンジョン攻略記〜俺の異世界転生冒険譚〜(KAKERU)
前世で実績と信頼のトラックに轢かれた男は、異世界で「ジャン」として新たな生を受ける。しかしそこは魔法はない、チートも(ほぼ)ない、スキルもなければ鑑定もないガチ肉弾戦の血腥い世界。
それでも残ったドラゴンやゴブリンなどのモンスターたち、そして冒険者を待ち受けるダンジョンといったファンタジー要素に心惹かれ、ジャンは泥臭い訓練で獲得した肉体と技術を武器に超巨大ダンジョン――「深き不可知の迷宮」を目指す。
「恩」や「誇り」に絡めたエピソードが多く、「読者を気持ちよくさせるスイッチ」の押し方は洗練されていて、舌を巻く部分も多いです。ただ男性向け。
ダンジョン攻略記と銘打っておきながらモンスターサイドも深堀りしてしまうせいで、気が付くと人間側が攻略されかけてたりするのもKAKERU先生っぽい。「MAGCOMI」で2019年~連載。
類似作 科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌
試し読み コミックシーモア
地底旅行(原作:ジュール・ヴェルヌ 漫画:倉薗紀彦)
全ては叔父のリーデンブロック教授が手に入れた、12世紀の古書を手に入れたことから始まった。そこに挟まれた暗号を解いたことから、主人公アクセルは謎めいた案内人ハンスとともに、「地球の中心」を目指す前代未聞の大冒険に巻き込まれることになる――
【販促物チラ見せ】
『地底旅行』第2巻(倉薗紀彦×ジュール・ヴェルヌ)のA4パネルと試し読み小冊子です。
お近くの書店にありますように! pic.twitter.com/yptaw1oNVu— コミックビーム編集部 (@COMIC_BEAM) September 27, 2016
冒険の舞台は主として地中。食料・明かり等は基本的に手持ちが切れたらゲームオーバー。行きは「下り」ですが、帰りは重力に逆らって戻ってこないといけないわけで……。
「月刊コミックビーム」で2015~2017年連載、全4巻で完結。原作刊行は1864年。当時としても結構無茶な設定だと思うんですが、教授が「自説」を述べることでそこをカバーしながら話を進めるという、ある意味SFとしての正道を歩む作品です。
類似作 メイドインアビス(つくしあきひと)
試し読み コミックシーモア
ダンジョンの中のひと(双見酔)
行方知れずとなった父の後を追い、単独で深層部を探索する凄腕シーフ・クレイ。モンスターと交戦中にダンジョンの「秘密」を知ってしまった彼女は、ダンジョンの管理者を自称する女性からいっしょに働かないかと誘いを受ける。なぜ宝箱の中身は復活するのか、なぜ魔物が宝石を落とすのか――王道ファンタジーの裏事情を描く迷宮運営記。
片付け苦手だったり常識がズレてたりとキャラクターも面白く、ゆるく楽しめます。「webアクション」で2020年~連載。
試し読み pixiv
異世界からの企業進出!? ~元社畜が異世界転職して成り上がる! 勇者が攻略できない迷宮を作り上げろ~(原作:七士七海 キャラクター原案:よー清水 漫画:鵜山はじめ)
怒りにまかせて仕事を放り出し、晴れてニートとなった田中次郎28歳。貯めに貯めていた郵便物の山から出てきたのは、魔王軍が設計したダンジョンを攻略するダンジョンテスターの求人広告。半信半疑だったが、面接を受けてみることにした彼を待っていたのはダークエルフの面接官で……。
「戦うほど強くなる」「死にかけるととても強くなる」というサイヤ人設定なので、最大の武器は根性なあたりも部活っぽい。
「ヤングマガジンサード」で2019~2020年連載、鵜山先生の体調不良により全3巻で完結。色々謎を放置してますが、ひとつ問題にケリをつけて終了となります。
原作はその後も果てしなく続いてるので気になる方はどうぞ。ちなみにWikipediaでも容赦なくネタバレされてます(2022年時点)。
試し読み ニコニコ静画
ダンジョン暮らしの元勇者(原作:峰崎龍之介 キャラクター原案:馬克杯 漫画:しかげなぎ)
かつて聖剣をふるい、ダンジョン奥深くの魔王を滅ぼし世界を救った勇者ブラム・ディルモンド。しかし今や彼は、その救った王国から命を狙われる存在となっていた。やむを得ず逃げ込んだ魔王の住処だったダンジョンは、なぜか卑猥なトラップだらけのエロダンジョンへと変化していた。
『ダンジョン暮らしの元勇者 THE COMIC』( 漫画:しかげなぎ 原作:峰崎龍之介 キャラクター原案:馬克杯)https://t.co/pT78xPWcJT
単行本第1巻が7月30日に発売だよ!よろしくね! pic.twitter.com/tTvqKDO9Oa— なぎ (@nagipo_ne) July 27, 2019
なぎ先生検索したらめちゃめちゃベテランでした。さらっと描いてますけど線が数引いた人特有の色気があって、なろう系のコミカライズ全体でも相当な当たり絵師じゃないかと思います。背景は石ブロックばっかですけど。「コミックヴァルキリー」で2018年~連載。
試し読み コミックヴァルキリー
他にもこんなマンガが松明片手にマップを埋めています
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