冒険は終わらない。竜と魔法と妖精その他、ファンタジー系マンガ傑作選

まえがき

一口にファンタジーといっても、大雑把にいって二つに分けられます。
1、「指輪物語」や「ロードス島戦記」、「ラピュタ」的な、別の世界を描いた世界。
2、「星の王子様」や「ピーターパン」、「モモ」のような、現実から半歩踏み出した世界。

基本的には1が多いんですが、2で風刺的なものとかも見つけ次第放り込んでいきたいところです(所信表明)。
日常系ファンタジー異世界転生ファンタジーダークファンタジーは別カテゴリとしてまとめていますので、もしよろしければそちらもどうぞ。

【オススメ】マギ(大高忍)

突如世界に現れた迷宮を攻略したものは、「ソロモンの金属器」の力を得るという――
大富豪を夢見る少年アリババと少年アラジン、謎の露出狂シンドバッド、奴隷出身の少女モルジアナなどの魅力的なキャラクターが続々登場し、次第にスケールを増しながら、物語が世界の謎へと切り込んでいく王道アラビアンファンタジー。

序盤ギャグ多め、のほほんとしてるんですが途中から急速にシリアス度が増していき、作中人物同士の正義がぶつかり合い、読者も何が正しいのか段々わからなくなってきます。哲学的な作品で、絶望的な描写も強烈。

読む前は「マギ」と「マギ シンドバッドの冒険」のどちらから読めばいいのかわからず、謎の苦手意識がありました。なので書いときますがこっちがオリジンです。食わず嫌いで読まないのはもったいない、大人から子供まで誰が呼んでも楽しめるファンタジーの名作です。

試し読み 小学館コミック

ブラッククローバー(田畠裕基)

数多いる住人がそれぞれに魔法の才能を授かるクローバー王国。その辺境に、生まれつき魔法の才能を持たないにも関わらず、魔法帝を目指す少年がいた。傍から見ればバカげた夢だったが、しかしアスタは決して諦めず、地道に努力を積み重ねていた――とりあえず肉体改造という形で。魔力を全く持たず抜群の身体能力を持つことが、やがて訪れる「ブラッククローバー」の力を使いこなす上で重要なキーとなることを、彼はまだ知らずにいる――

ジャンプ的「友情」「努力」「勝利」を体現したがごとき王道ファンタジー。なんといっても読者の胸に迫るのはアスタの「不屈」ぶり。何かというと運命に喧嘩を売り、どんな逆境にも立ち向かう彼のしぶとさは作品のテーマに直結し、強いメッセージ性を帯びています。

話は明快で絵は上手く、アクションが豪快でギャグもいい。あと女の子もかわいく、「ナルト」「ワンピース」「七つの大罪」あたりのいいとこ取り的な印象があります。ジャンプの看板作品のひとつとなるのも納得の、高品質なエンタメアクションだと思います。

試し読み 少年ジャンプ公式サイト

圕の大魔術師(原作:ソフィ=シュイム 漫画:泉光)

世界中のあらゆる書が集まるとされる本の都“アフツァック”に憧れを抱く「耳長」の少年。差別の対象となっている彼は、ある日本の都から派遣された司書(カフナ)と出会う。自分の耳を恥じる彼に司書はこう言った。「物語の主人公はいつだって他の人とは違う。それってすごく特別でかっこいいことだと思うけど?」

圕の読み方は「としょかん」です。公式サイトで使用されるタイトルは「図書館の大魔術師」ですが、作中で「圕」と「図書館」は別モノである記述あり。魔法の概念や司書の仕事、中東風の世界観などひとつひとつのパーツはさほど真新しいものではないんですが、作画がゴリッゴリ世界に実在感を与える異様な気迫に満ち、ほぼ腕力でパーツを結合してエンタメとして一級品に仕上げてきます。作者がノッて描いてる感じが強い。

日常系かと思いきや割と冒険ものです。展開もキャッチーで、かなりメジャーな作品に成長しそう。
ちなみに原作(「風のカフナ」)及び原作者はググってもヒットしません。こういう遊び心は好きですが、はたして物語にはどう関わってくるものか……?

試し読み モアイ

ドラゴンハーフ(見田竜介)

竜を憎むアイドル剣士ディック・ソーサーに、竜と人間の間に生まれたドラゴンハーフの少女・ミンクは恋をした。彼のために人間になれる秘薬を求め、旅に出たミンクに数多くの試練とギャグとお色気要素が襲いかかる! 果たして彼女は人間の女の子になることができるのか、そしてその恋の結末は?

スチャラカなノリとビキニアーマーを搭載した、90年代初頭の極地的RPGブームを代表する作品のひとつです。最大の売りは怒涛のようなお約束ギャグ。もうこういう底抜けに明るい作品はあんまり出てこないのかな。

全7巻で完結。初期は比較的普通の絵なんですが、連載が進むに連れて目が巨大化し手足が尖り、見田先生特有のデフォルメへと進化していきます。今見ても独特。あとなにげにカラーイラストがめっちゃきれいです。

【オススメ】北北西に曇と往け(入江亜季)

車と会話し、長い足でアイスランドと日本を股にかけ、サングラスがよく似合い、女に興味がない美青年――御山慧。探偵業を営む彼が、なんにもない野っ原で車をひっくり返すところから物語は始まる。
車内で一泊決め込むまでのたくましくもどこか優雅で繊細な描写、眠り込む彼を覗き込む美しい「幽霊」あるいは「妖精」、清涼な空気と視界の広い空間描写――日常描写だけでも十分面白く、そこに謎とアクションも加味される多面的魅力を持つ作品。

1冊読んでの満足度がハンパないです。絵・台詞・キャラクター・ストーリー・空気感・読者サービス全てが高水準で、ついでに読むとアイスランドに旅行したくなるエッセイ的魅力まであるので恐れ入る。

とまあ絶賛してますが、読むと納得すると思いますよ。ついでに言うと、女性作家でこれほど機械を描くのがうまい人も珍しいと思います。

試し読み BookLive

王様ランキング(十日草輔)

耳が聞こえず力も弱く、領民から嘲りを受ける心優しいボッジ王子。彼に期待をかけるもの、邪魔に思うもの、王にはふさわしくないと考えるもの……やがて王がみまかると、宮中の亀裂はしだいに取り返しのつかないほど大きなものとなっていく。ネットの無料連載から口コミを通じてブレイクした童話風ファンタジー。

もともと絵本として構想されていたものをマンガに直したということで、内容的にはやや子供向け、ただし各人それぞれ事情がある(単純な悪い人が出てこない)人間模様はちょっとアダルト。絵がデザイン的な線のクッキリしたデフォルメで、見ていて楽しいし疲れません。背景をあまり描いてないとはいえ、これだけ画面の見やすいマンガもめずらしいです。

ストーリーに関しては正直なんとも。寓話的に読むとものを言えない力の弱い王子というのはいかにも何か言いたげですが、そういう話でもなさそうな。まず王様ランキングの存在意義が割と謎です。

試し読み マンガハック

メメシス(柳生卓哉)

諸国を放浪し、魔王の配下を次々と屠るふたりの凄腕冒険者――アシューとキジラ。血の滲むような努力を積み重ねレオンより先に魔王討伐を目指すふたりの胸には、レオンにかつてパーティーを一方的にクビにされた恨みと、「もっと凄い冒険者になって見返してやる」「悔しがらせてやる」という実に女々しい誓いがあった。「今もっともくだらないファンタジー」というスローガンをひっさげて突き進む、動機以外はかっこいいリベンジファンタジー。

メメシス

第2話”真実”(1巻収録)より

新人漫画家のデビュー作ですが、絵がやたらいいです。メリハリのきいた画風でごちゃごちゃした場面も見やすく、なんかひとつの正しいバトル系少年誌ファンタジーの作画を見たという感じ。
そのバキバキの絵で脱力系の内容を展開してくれていて、頭からっぽにして楽しまされました。

ストーリーはだいぶ違いますけど、作風としてはワンピやRAVEに近い印象です。なんか娯楽性高くて疲れないやつ読みた~いということであれば結構なおすすめ。

試し読み WEBサンデー

ブラックナイトパレード(中村光)

ブラック極まる労働環境のコンビニポーソン練馬北口店で絶賛人生迷走中のフリーター・日野三春。不真面目な同僚にかわいい彼女と内定通知とついでに世間の不条理を見せびらかされたクリスマスの夜、彼はちょっとした罪を犯し、悪い子として「黒いサンタ」に北極へ拉致される。しかしそこは就労条件抜群・月給30万・インスタ映えするある意味理想の職場で、しかも日野の意外な才能が発揮される場所でもあり――?

何をどうしたらこういう話を思いつくのか、というカオスなストーリー展開が売り。同作者のヒット作「聖☆お兄さん」ほど笑いを取る作りではないですがそれなりにコミカル、かつこの訳のわからん話をそれなりに腑に落ちさせながら進める手腕はお見事。

思いついたことかたっぱしから入れてるなあ、という感じはありますがこれだけテンポいいと全然気にならない。アイデア先行タイプの作家特有の小ネタの切れ味は健在、非リア充の逆転劇的な部分もありで読み応えあります。

試し読み となりのヤングジャンプ

とんがり帽子のアトリエ(白浜鴎)

魔法使いに憧れる仕立て屋の娘・ココ。生まれ持った才能がなければ使えないとされる魔法だが、実際に使うところを覗き見たココは魔法の「使い方」に気付いてしまう。世界の禁忌である知識を得たことで、彼女はある「罪」を背負い、否応なく魔法使いへの道を歩み始めることになる――

絵は繊細で今風、細かく描きこまれています。魔法関連で必要な道具や法則などの細かいリアリティがその図鑑のような絵で描写され、ファンタジー系の設定作りとかが好物の人だとたぶんグッときます。

設定がしっかりしているので、「今後こう来たら面白いな」とか「燃えるな」とか、色々と妄想がはかどります。
学校系ファンタジーですが、ココの存在自体がイレギュラーなこともあり、謎の存在が彼女をつけ狙っていたりと課外活動も多くなりそうな雰囲気です。

試し読み モーニング公式サイト

惑星のさみだれ(水上悟志)

12人の獣の騎士と12体の泥人形が、地球の命運を賭けて争い合う! 突然謎のトカゲに騎士認定された雨宮夕日は、トカゲを宙吊りにして「知るか」的態度を決め込むものの、問答無用で泥人形に襲われてしまう。そこで彼を助けた「姫」は、彼だけに世界を滅ぼそうと企む真の黒幕としての自らの側面を見せ、自らも心に傷を持つ夕日は、彼女の騎士として忠誠を誓うことを決める――

この手のマンガ系ブログだとこれを紹介しないといけないという不文律があるようです。ないかな。気のせいかもしれませんがとりあえず人気は高いらしく、実際面白かったです。基本展開は熱く、ギャグはなかなかにゆるい、緩急のきいた作風が特徴。

かなりカッコつけるマンガで、大ゴマと勢いでガッと読ませる性能が高いマンガです。反面主人公たちに感情移入できず、あまり没入感はなかったです。だからこそほとんど痛みを伴わず、純エンターテイメントとして楽しめたという向きもあるのですが。

試し読み eBookJapan

MONSTER×MONSTER(飛田ニキイチ)

時は大狩猟時代。かつて人類の存亡を脅かした獣たちは、今や狩猟の対象となっていた。
西部の街・アセランで15年間ニートを営む主人公は、狩猟者(ブリンガー)を目指す若者たちに触発されつつも、ニートとして安定のクズっぷりを発揮していた。しかし徐々に運命は動き出し、意地でも彼を主人公の座へ引き摺り出そうとうねりはじめる――

MONSTER×MONSTER

第2話”決意の涙!!”(1巻収録)より

モンハン版「描かないマンガ家」という感じの序盤から、段々とシリアスな展開になっていき、面白くなってきたと思ったら打ち切られちゃった不遇の作品。ファンタジー世界の癖にギャルゲーが存在するというかなり適当な世界観で、無骨な絵柄と妙に生々しいギャグ、クズい主人公の組み合わせが妙にクセになります。

全3巻。物凄くおすすめという感じでもないですが、マンガワンでたまたま全巻公開されてて、軽く読んでみたら全部いっぺんに読んじゃった、とだけお伝えしておきます。

試し読み 小学館eコミックストア

精霊使い(岡崎武士)

甘えん坊で頼りない少年覚羅。しかし彼には、万物の根源たるエーテルの精霊使いとしての力が秘められていた――いわゆる四大元素とそれにまつわる精霊たちを使役する魔法戦争を描いた作品で、思い出補正が入ってる感はありますが、今読んでも結構魅力的だと思います。

漢字にカタカナでルビをつけた魔法を使うのがこの頃流行っていて、この作品もそんな感じです。あとタンクトップ着た痩せた男の子も出てきます。色々と懐かしい。

急ぎ足のストーリーには作者の健康上の理由もあり、残念ながらニュータイプ版は4巻で終了。近年出されたKCデラックス版には8ページの追加執筆があり、これで正式に完結ということになるようです。

グレンデル(オイカワマコ)

剣士としては素晴らしく優秀だが人や獣の痛みを過剰に感じてしまい、生きることにあまりにも執着し過ぎるために時として冷酷な決断を下してしまう女騎士・カメリア。第三王女を見捨てて逃げたことから投獄された彼女は、死罪と引き換えにある取引を持ちかけられる。

かつて世界の王とされながらもその肉が持つ力のために乱獲され、今は絶滅したとされる竜。その生き残りを「竜殺し」の国・王の庭まで護衛しろというのだ。世間知らずで意思の乏しい竜の仔と、涙を流さずには人を斬れないカメリアの不思議なふたり旅は、やがて竜の持つ力により大きく運命を捻じ曲げていく――

全3巻。なぜ打ち切ったとしか言いようのない尻切れとんぼの終わり方ですが、それでもそこそこまとめ上げて終わらせてくれてるのは立派です。1巻と2巻でそれぞれ最後にしっかり盛り上げるストーリー巧者ぶりで、これは結構続きそうだと思ったら3巻の目次で目を疑いましたよ。

一応設定がフラフラしてるのは少し(かなり)気になりますが、それはまあよくあることですし……。骨太のファンタジーとしてコアなファンを獲得しそうな作品なのに、本当にもったいない。

試し読み pixivコミック

彼女がビキニアーマーにきがえたら(花見沢Q太郎)

新婚二カ月の会社員・栗原爽太。日々膨大な仕事・パワハラ・プレッシャーに晒された彼には、心身ともに様々な不調が現れていた。彼に元気を付けてあげたい若妻桃は、アパートの戸棚を開けるとなぜか開いてる異世界への扉をまたぎ、伝説の勇者・モモとして火山に住む竜の肉を狩りに出かける。この出来事をきっかけにモモは頻繁に異世界へ出向くことになるが、やがてこの二重生活に旦那さんも巻き込まれ始め……?

彼女がビキニアーマーにきがえたら

第Ⅰ話”伝説からそして…”(1巻収録)より

花見沢先生らしいガッツリエロコメ漫画としてスタートしつつ、異世界に行くと絵柄がアメコミ調に変わるというちょっとしたアイデアで妙な健全さを担保した変なファンタジー漫画です。表紙がキャッチーでいい。

栗原桃

第Ⅳ話”天空の回復職”(1巻収録)より


エロはあってもなくてもいい感じですが、話のつなぎやオチの付け方見る感じ花見沢先生的にはあるほうがやりやすそう。
エピソード自体は大した話じゃなかったりしますが、絵の丁寧さやキャラのギャップ、ちょっとスラップスティックな展開でなんだかんだ結構面白いです。残念ながら2巻で終了。

試し読み コミックシーモア

魔法使いと竜の屋根裏(烏丸渡)

「竜の屋根裏」と呼ばれる謎の巨大物質とそこから飛び立つ竜の存在により、制空権を奪われつつも地上で順調に文明を育む人類。その中にはあえて空を飛ぶための飛行宝珠(フライトブルーム)を開発する変わり者や、それを愛用し空を飛ぶことに執念を燃やすはねっかえりの魔法使いも存在する――
グロテスクな竜と少女のフライト・アクション、そして話の根幹を形成するラブコメ描写の両翼で空を舞う、杖と魔法の現代的ファンタジー。

魔法使いと竜の屋根裏

第1話(1巻収録)より

「NOT LIVES」に続いてのラブコメ×アクションですが、こちらは巨大な敵から逃げ回り攪乱し、やがて「竜の屋根裏」に迫ることになる回避性能を問われるようなタイプのアクションです。この話、極論すると「好きな人を喜ばせたい」というだけの話なんですが、それが回り回って命がけの冒険のモチベーションになってるこの持って行きかたのうまさ。出てくる要素が多い割に話がスッキリしていて、抵抗感なく読める整理された面白さがあります。

鶴城一衣

第2話(1巻収録)より


残念ながら2巻で打ち切り完結。面白いわりになぜか知名度が上がらず、これ書いてる2018年末時点でwikipediaのページすら作られていない烏丸先生ですが、僕は個人的に結構好きな漫画家です。

試し読み BookLive

マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合(原作:地雷原 漫画:佐伯淳一)

あらゆる仮想現実空間で楽しめる世界最大のFPS「VMB」プレイヤーのシュヴァルツは、プレイ中にミスってマップ外に落下して、そのまま異世界に墜落してしまう。ゴブリンに誘拐されそうな女の子、中世風の街並みと冒険者ギルド、自動生成される迷宮と「魔力」の存在……主人公だけSF装備の異世界ファンタジー。

タイトルはそろそろ「もういいって」感あり、内容もよくあるチートもの。ただ絵がどんどん良くなっていきます。CG背景ですが付け焼刃ではない作画力で銃器・甲冑・モンスター・洞窟・街並みなどゴリゴリゴリゴリ描き倒していて目が幸せです。

最初アイテムボックスを主人公だけが使えなかったりしたんですが、そういう不自由さをすぐ解消してしまってどんどん個性を捨てていった感があります。良く言えばそのへんの屈託がない。ただ、迷宮の謎がストーリーの根幹と絡み合うような展開とかはちょっと好き。

試し読み ヤングエースUP

ライドンキング(馬場康誌)

あらゆる近接格闘技をマスターしたプルジア共和国終身大統領・アレクサンドル・プルチノフには、まだ見ぬ何かの背にまたがり乗りこなすという趣味があった。テロリズムをきっかけに異世界へと転移し、火を噴き空を舞うワイバーンにライドンしてハマってしまった彼は、ひとときのバカンスを自らに許す。今最も熱い騎乗ファンタジー。

いやまあ、騎乗ファンタジーなどというジャンルはこれ一作しかないわけですけど。意外とスタンダードな異世界チートなんですが、ベタな異世界ものの枠を使って変なことしてるので新鮮でした。

「騎乗欲」という着想は異種族ハーレムのパロディかと。主人公が冒険者になる流れ、トラブルに巻き込まれる流れなどストーリーラインはなめらかで、大人も楽しめる異世界ファンタジーだと思います。

試し読み マガポケ

ダンジョン暮らしの元勇者(原作:峰崎龍之介 キャラクター原案:馬克杯 漫画:しかげなぎ)

かつて聖剣をふるい、ダンジョン奥深くの魔王を滅ぼし世界を救った勇者ブラム・ディルモンド。しかし今や彼は、その救った王国から命を狙われる存在となっていた。やむを得ず逃げ込んだ魔王の住処だったダンジョンは、なぜか卑猥なトラップだらけのエロダンジョンへと変化していた。

原作、作画どちらも18禁畑ですが本作は一応一般向け。レーベルがヴァルキリーなのでだいぶ攻めてますが、本格的にソッチ系読みたい方は小説で、ぐらいのソフトさ加減。「人食いダンジョンへようこそ!」とか好きな層を狙い撃ちにきてます。


なぎ先生検索したらめちゃめちゃベテランでした。さらっと描いてますけど線が数引いた人特有の色気があって、なろう系のコミカライズ全体でも相当な当たり絵師じゃないかと思います。背景は石ブロックばっかですけど。

試し読み コミックヴァルキリー

食い詰め傭兵の幻想奇譚(原作:まいん キャラクター原案:peroshi 漫画:池宮アレア)

所属していた傭兵団が壊滅し、突如ほぼ文無しの無職となった歴戦の傭兵・ロレン。やむをえず冒険者となることを選んだ彼に声をかけてきたのは、冒険のイロハも知らない鼻息だけは荒い新米冒険者たちだった。しかしその中のひとり、神官のラピスだけは比較的まともなようだが、彼女は彼女で何か隠しているらしい……なろう初のスタンダード・ハイファンタジー。

かなりクラシック……というか、転生も鑑定もステータスもスキルをくれる神様も奴隷も(今んとこ)登場しないです。定番の設定で普通に面白く、ロードス島戦記とか好きな人だとなつかしみを覚えるかも。

なので斬新な何かを求めて読むものではないです。冒頭からして「新米冒険者が依頼を受けてゴブリン討伐しに行く」みたいな感じですが、ちょっと工夫されてて「ゴブリンがんばえー」みたいな気持ちにさせられたのでこれはこれで。

試し読み コミックファイア

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