笑えて萌えて二度お得。直視するのが眩しいラブコメおすすめマンガたち

いっけなーい! 咀嚼咀嚼!

私食パン! どこにでもいるいたって普通の食パン! でもある日私を咥えたまま走ってた女の子が曲がり角で男子と衝突、まろび出た私が男子の口に四角くハマり、呼吸困難に陥った男の子の顔色が段々紫色に染まってきていてもう大変! しかも女の子は「どうしよう……これって間接キス……?」とかほざいてて!? 一体私、これからどうなっちゃうの~!?!?!?


学園もの
かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~(赤坂アカ)
早乙女選手、ひたかくす(水口尚樹)
忍者シノブさんの純情(ゆずチリ)
姫乃ちゃんに恋はまだ早い(ゆずチリ)
変女 ~変な女子高生 甘栗千子~(此ノ木よしる)
まとめ★グロッキーヘブン(みたおでん)
淫らな青ちゃんは勉強ができない(カワハラ恋)
犬鷲百桃はゆるがない(小嶋ララ子)
王子が私をあきらめない!(アサダニッキ)
ミザントロープな彼女(厘のミキ)
金剛地さんは面倒臭い(とよ田みのる)
パシリな僕と恋する番長さん(鹿島初)
あらくれお嬢様はもんもんしている(木下由一)
ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話(横田卓馬)
ストップ!!ひばりくん!(江口寿史)
大学もの
宇崎ちゃんは遊びたい!(丈)
理系が恋に落ちたので証明してみた。(山本アリフレッド)
職場もの
先輩がうざい後輩の話(しろまんた)
惚れない花嫁(深海魚)
蛇沢課長のM嬢(犬上すくね)
恋するふくらはぎ(吉谷光平)
その他
絶対平和大作戦(小椋アカネ)
高嶺と花(師走ゆき)
保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜
おとなりに銀河(雨隠ギド)
男子高校生を養いたいお姉さんの話(英貴)
海咲ライラック(険持ちよ)
帰ってください! 阿久津さん(長岡太一)

学園物

【オススメ】かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~(赤坂アカ)

何事もなかったかのように紹介を始めますが、舞台は秀才たちの集う秀知院学園。その中でも周囲から特別な羨望と憧憬を集め続けるのが、生徒会で副会長を務める四宮かぐやと会長の白銀御行のふたり。

かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~

第12話”かぐや様は止められたい”(2巻収録)より

この物語は品行方正学業優秀一見非の打ちどころのないふたりが、互いに憎からず思い合いながらもプライドが邪魔するので、「相手に告らせる」という目的のために策略を張り巡らせる頭脳戦系ラブコメです。ギャグからシリアスまで一通りハイレベルなストーリーセンス(と)は抜群、文句なくおすすめ。


初期は比較的「この愚民どもが」みたいなキャラだったかぐや様と白銀ですが、話数が進むにつれて着実にアホの子へと変貌を遂げていきます。アホ二人天才同士の不毛な争いがこのマンガの基本軸であり、各話最後に勝敗判定がナレーションで入ります。
「ミラクルジャンプ」で2015~2016年、「週刊ヤングジャンプ」で同年~連載。

類似作 あらくれお嬢様はもんもんしている(木下由一)、彼氏彼女の事情(津田雅美)

試し読み となりのヤングジャンプ

早乙女選手、ひたかくす(水口尚樹)

オリンピックへの出場すら期待されるほどの実力を持ち、学業優秀で容姿端麗のフェザー級ボクサー・早乙女八重。しかし彼女はひとりの恋する女子高生でもあった。
相手は冴えないライト・フライ級男子のサトルくん、「不釣り合い」なふたりの恋はうまくいくのか? 女子ボクシングの世界を舞台に、不器用同士のぎこちない恋を描く体育会系ラブコメ。

早乙女選手、ひたかくす

第35話”早乙女選手、鼓舞す”(4巻収録)より

腹筋バキバキ女子の青春ラブコメを見たいならおすすめ。3巻の表紙見てこれがラブコメだと推測できる人はあまりいないと思います。なにげに熱い試合シーン、妙に流暢なボケとツッコミと面白さが豊富。


格闘ラブコメだとよくヒロインが暴力行為に及んでますが、八重さんはあんまりそういうことをしないタイプで、もっとこう内に秘めるというか、なまじ実力があるだけに本気で怒らせると怖そうな感じの女の子です。
「週刊ビッグコミックスピリッツ」で2016~2019年連載、全10巻で完結

類似作 KATSU!(あだち充)、1ポンドの福音(高橋留美子)

試し読み コミックシーモア

忍者シノブさんの純情(ゆずチリ)

どう見ても忍者だがそれをひた隠すシノブさんと、それに気が付いている唯一の男子・影山ヒトヨシくん。
忍者たるもの、添い遂げる相手以外に忍びと悟られてはいけないのだというわけで、女子がグイグイいって男子がニブチンなタイプのラブコメです。……こう並べてみるとラブコメって人名入ったタイトルばっかりですね。

忍者シノブさんの純情

七之巻”女子パワー?”(2巻収録)より


早乙女選手同様、割と女の子から攻めるタイプのラブコメ。ヒトヨシくんの幼馴染が出てきて、彼が他の女の子と仲良くしてるのを見てふと寂しくなったりするんですが、ここで単純な三角関係に収まったりしないあたりが僕は好きです。

「ああ、そういうこと考えてたんだ」というようなエピソードがあり、主人公たちとは関係ないところでサブキャラにもちゃんと人生があるというか。


「ゲッサン」で2014~2017年連載、全5巻で完結

試し読み サンデーうぇぶり

姫乃ちゃんに恋はまだ早い(ゆずチリ)

小学四年生の姫乃ちゃんは、男の子が気になるお年頃。同級生のオージくんにそれとなく(?)アタックしたり、相手の何気ない一言に一喜一憂したり……しかし、肝心のオージくんは恋愛よりも子供っぽい遊びが楽しい普通の男の子。子供ならではの恋愛価値観のギャップに立ち向かう初恋ラブコメ。

姫乃ちゃんに恋はまだ早い

26話(3巻収録)より

ゆずチリ先生らしい温度差のある恋愛もの。おマセな女の子が空回るマンガってそういえばあんまり他にない? そして空回るたびに照れだの八つ当たりだので、オージくんがいわれなき暴力を受けることになります。ラブコメの男子たるもの体が資本。


amazonのレビューで書かれていた、「普通のラブコメなら気付くだろ! というあの違和感がない」という指摘は言われてみればほんとそうだなと思いました。話はアップダウンなく安定してますが、たまに妙に笑える話が紛れ込んでます。

試し読み pixivコミック

変女 ~変な女子高生 甘栗千子~(此ノ木よしる)

男性の勃起の気配を察知する便利屋の娘甘栗千子と、住み込みで働く高村くんの丁々発止の遣り取りを基本とした清々しいまでに下品なラブコメです。
たとえば他の女の子と手をつなごうとした高村に、横やりを入れるメインヒロインの言動が、

変女 ~変な女子高生 甘栗千子~a

♯26(5巻収録)より


こうです。直接的な描写はむしろ大人しい部類(パンチラなどもほとんどない)なんですが、言動が完全にアウト。

ミニスカートで高い所へよじ登り、下で見守る高村くんを振り返って股間のエレクト具合を指摘するヒロインというのは、少なくとも見たことない造形であることは確かです。
クールでいて剽軽、真面目なのにバカ、上司なのに年下で甘えん坊、マスコットっぽいのに人間臭い二律背反性も魅力。


高村くんも一応常識人なものの、千子とは別の方向で症状が進行し、千子と共依存みたいなよくわからん関係になっていきます。変女も徐々に増殖。受け付けない人は確実に受け付けないであろう本ですので、気になる方はいっぺん試し読み読んでからご検討ください。
ラブコメとしてはクールなヒロインが徐々によろめいていくスタンダードな作り。「ヤングアニマルあいらんど」で2012年~、「ヤングアニマル」に移籍して2015年~連載。

試し読み 此ノ木よしる公式HP

まとめ★グロッキーヘブン(みたおでん)

ごく普通の女子高生だった海原まとめ。彼女が通う高校が男子校と併合し、共学となったことから悲劇と喜劇の幕が開く――父から受け継いだラッキースケベ体質を遺憾なく発揮し、触れ合う男子たちを次々と白くてべとべとした液体まみれにしたり、水びたしにして濡れすけワイシャツにする彼女と、「暴力ヒロイン」属性を持つ学校のアイドル男子。設定に流されて惹かれ合う(?)ふたりだったが、さらなる属性持ちも現れて……。

まとめ★グロッキーヘブン

第1話”はじめましてみなさん”(1巻収録)より

時々突然変異的に現れるお約束をいじるタイプの作品です。行く先々で人が死ぬ体質の探偵とか、死亡フラグをヘシ折るサイキックとかは見たことありますが、ラッキースケベでこういうのはそう言えば初めて見るかな……たぶん。


設定からお察しいただける通り、だいぶ悪ノリ寄りのラブコメ。ラッキースケベ喰らう少女マンガ的男子の嗜虐的な表情が好評だそうですが、おじさんにはちょっと難しい。
テンションは常時高く、麻雀回だの温泉回だのテコ入れも豊富でパーリー感あります。2015年~「ARIA」での連載が2巻で一回完結し、2016年以降はPixivコミックに掲載誌を変えての再開です。

試し読み Pixivコミック

淫らな青ちゃんは勉強ができない(カワハラ恋)

官能小説家の父親による影響で、「恋愛=性行為」「男=ケダモノ」という方程式を脳裏に叩き込まれた女子校生・堀江青。
青春を切り捨て一人暮らしのために勉強に邁進する彼女だったが、よりにもよって(青ちゃん目線で)リア充の化身・木嶋拓海に告られて――?

タイトルからエロコメかと思いましたが、意外にプラトニックなラブコメです。どうもズレてる青ちゃんがそっち方向に走ろうとするのを、常に彼女のことを大事に考える(朴念仁ともいう)木嶋くんがうまいこと軌道調整してくれてるとゆーか。


個人的には妄想系はもっとぶっ飛んでるほうが好きなんですが青ちゃんはかわいく、読んでるとじわじわーと面白くなってきます。

試し読み pixivコミック

犬鷲百桃はゆるがない(小嶋ララ子)

誰もが目を見張る美少女だが、超絶ブラコンの犬鷲百桃(もも)。やはり人気絶大の双子の兄を日々監視する彼女だったが、その秘密を知る謎の少年・幽玄寺環が「オレのものになれ」とグイグイ迫ってきて!?

絵がきれいでタイトルがラノベ風の今風ラブコメですが、読んでいくと色々おかしい妙味のあるマンガです。

なんというか……構造はスタンダードで、例えば色々あって犬鷲家に環が上がり込み、ひとつ屋根の下で暮らすことになる。ラブコメでよくあるやつです。なんですがそこに到る過程がブッ飛び過ぎてて「は?」となりました。よくあるシチュへの皮肉で描いてるのかとすら思います。

面白いんですがちょっと変わったやつ読みたい方向け。これマジでどうやって終わるつもりなんだろう。

試し読み pixivコミック

王子が私をあきらめない!(アサダニッキ)

誰もが憧れるIQ500で大富豪の一文字初雪が、ごくふつ~の庶民女子吉田小梅に恋をした!?

ハイスペック男子が女の子にグイグイアグレッシブにいくタイプで恋愛感情はどストレート。初雪が小梅に対して言う強気の愛の言葉はパワフルで、油断して読んでるときゅんきゅんします。

恋愛カテゴリ置いてもいい気はしましたが、ギャグも大量なのでやっぱこっちですね。

設定上ふたりの恋の妨げとなるライバルは登場し得ず、まあせいぜい小梅に嫉妬を燃やす四天王とか経済環境とか初雪自身の非常識さとかそんなぐらいなもので、話はスイスイ進みます。展開速いので短期集中連載かと思っていたんですが、そう簡単には終わりませんでした。

試し読み pixivコミック

ミザントロープな彼女(厘のミキ)

ミザントロープ=人間嫌い(フランス語)。
そこそこモテるが「重い」人間関係にうんざりしている女子校生の末代花実は、ほとんど事故のようにしてめちゃくちゃモテるがストーカー気質で社会的に死んでる男・小千谷藍と出会ってしまう。
完全に小千谷に目を付けられた末代は彼の猛烈なアプローチに日々頭をかきむしることになるが、小千谷の変人ぶりに振り回されるうちに、段々と心境の変化がおかしなほうへ――?


アレですね、「NHKにようこそ!」を読んだ時の感覚に似ています。最初はそうでもないんですがストーリーが勾配をつけて狂っていき、途中からゾーンに入るというか……。

さほど親切に説明されないので、ある程度キャラクター(特に小千谷)の心情はこちらで推測する必要があります。厘の先生は以前は凜野ミキ名義で活動されていて、読み方はどちらも同じ「りんのみき」。全3巻。

試し読み アフタヌーン公式サイト

金剛地さんは面倒臭い(とよ田みのる)

“何か”はッ!!! ある日突然落雷のように病のように訪れるッ!!! 1年A組の地獄から来た少年・樺山プリンは、2年A組の金剛地金剛にある日、錐揉み旧落下的恋に落ちる。地獄から来た、とか当然のようにブッコまれますが、それについても第1話で解説が入ります。だがそれはッ本編とは大きく関わりの無い物語であるッ!!!!!
ロジカルな心の鎧で重装備した少女と開けっ広げで心優しい鬼が繰り広げる、全てを薙ぎ倒し、さわやかな春の訪れを残す嵐の如きラブストーリー。

とよ田先生が妙な方向に覚醒しています。どう説明したものなのかなこれは……読めばわかるッで済ませたいのはやまやまなんですが、なんだろう、岩本虎眼が斬りかかってくると同時に徹甲弾で狙撃されたとでもいうのか、あらがいようもないパワーで読者をノックアウトしにかかるマンガです。総じてアップデートし過ぎて筋肥大し、やや妖怪化した「ラブロマ」といった印象。

頻繁に群像劇のスタイルをとり、ふたりの進展を見届けたモブたちがそれぞれの人生を大きく変える奇跡的な一瞬を描くスタイル……というのはそこまで斬新ではないかもしれないですが、それを語るテンションが高過ぎる。好き嫌いはさておき、ちょっと他に見たことのないものを読んだな、という読後感は得られるのではと思います。
あと特に他の人の感想読まずに上の文章書いたんですが、「シグルイ」連想した人はやはり多かった模様。やはり読者を選ぶマンガらしく、シニカルな感想も目立ちます。

試し読み ゲッサン

パシリな僕と恋する番長さん(鹿島初)

昔からいじめられっ子体質の卯之木くんに恋をした、喧嘩無双の寅丸番長。「お前私のモンになれ」とダメ元で告白してみたところ、まさかのOK! しかし恋人だと思っているのは番長だけで、卯之木くんは訳もわからず怯えているだけ……という、絵に描いたような勘違いラブコメ。でもちょっとずつ進展するよ!

パシリな僕と恋する番長さん

第1話より

↑この温度差な。とりたてて特筆するほどのユニークさがある作品ではないですがスタンダードなお気楽すれ違いラブコメで、アホの子ばっかりで何ひとつストレスなく楽しめるというか、日本は平和だなぁ……という気分になって癒されるのです。なのであんまり書くことないです。一応寅丸の見た目がぜんぜんヤンキーっぽくないというのがあるんですが、これも画像見ての通り。

ヤンキー女子ラブコメ結構見かけますね。ツンデレとか気の強い女子好きの進化版みたいな感じなのかな……。女看守と囚人のラブコメとかやると案外需要があるのかも……と思ったけど、前例結構ありそう。「監獄学園」とかも近いですね。
すごくどうでもいいこと書くと、擬音とかでカタカナの「ア」の書き方がなんか独特で、よく「ヲ”!?」みたいなことになってて二、三回手が止まりました(ほんとにどうでもいい)。

試し読み ヤングエースUP

【オススメ】あらくれお嬢様はもんもんしている(木下由一)

通称「あらもん」。謹厳実直規則大好きの起立匡史(きりつただし)くんを、女生徒たちの憧れの的である長身クール美少女・口無椿(くちなしつばき)が罠にかけようとするハニートラップラブコメです。といってただのお色気路線かというと、これが意外と……。

あらくれお嬢様はもんもんしている

その16″穴隙(けつげき)を鑚(き)らせたい”(3巻収録)より

とりあえず6話まで読んで「うむ」となりました。プライドの高いお嬢様が気になる男の前で策を講じ演技するという意味ではかぐや様の系譜、しかしぱっと見全く似た作品に見えないのは、ヒロインのバスt……キャラクターの気が強く、敵対関係がより深く設定されているからでしょうか。


「ヤンマガサード」および「コミックDAYS」「マガポケ」で2018年~連載。

試し読み コミックDAYS

【オススメ】ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話(横田卓馬)

明るい髪色のちょいギャルJK・小日向さんは、ちょっとした偶然からクソ真面目な風紀委員・桜大門くんのポンコツな部分を知り、桜大門もまた小日向の優しい一面(と下の名前)を知る。それを機会にふたりは段々親しくなっていくものの、他の委員たちも奇人変人だらけで、話はどんどんドタバタギャグの方向へ……。
予想外のボケと腰の入ったツッコミが交錯する「正統派」ラブコメ。

ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話

第2話”ポンコツと一緒に下校した話”(1巻収録)より

とりあえずラブコメとしてはギャグが面白過ぎる。骨格的には男役が女役を褒め殺すタイプのラブコメなんですが、奇面組的なノリも感じられます。
キャラがひととおり魅力的だし、魅力を引き出すエピソード作りがさすがの上手さです。6話読んで小日向さんはいい子だなーとしみじみ思いました(暴力は容赦ないですが)。


絵的にも満足度が高く、野心的な作品ではないですが、相当キャッチーだと思います。「月刊少年シリウス」で2019年5月~連載。

類似作 事情を知らない転校生がグイグイくる。(川村拓)、あらくれお嬢様はもんもんしている(木下由一)、徒然チルドレン(若林稔弥)など

試し読み 講談社コミックプラス

【オススメ】ストップ!!ひばりくん!(江口寿史)

母の遺言に従い、ヤクザの関東大空組に居候することになった高校生・坂本耕作。最初は逃げ出そうとした彼だったが、組長の子供はそろいもそろって可愛く、その中でも特に目を惹く大空ひばりに耕作は一目惚れしてしまう。……が、一見美少女のひばりは実は長男。なぜかに気に入られた耕作は連日連夜猛アタックを受け、しだいに倒錯の世界に踏み込みつつある自分に苦悩することになる。遅筆の帝王江口寿史最大のヒット作。

“Jの告白”(コンプリート・エディション2巻収録)より

連載は1981年からですが、今見てもひばりの可愛さは異常。当時のラブコメ界隈へのアンチテーゼ的な企画として始まったものの、ひばりが可愛過ぎた結果ギャグを通過して「アリ」になってしまい、全国津々浦々の少年たちの蒙を啓いてしまったと言われる色んな意味で罪深き作品です。男の娘ものとしても先駆的作品。

色々あって作品は打ち切り。その後コンプリート・エディションで加筆があり正式に完結したものの、実質的に話としては未完。その後も長らく続編を望む声があったそうですが無理もなく、「ここでこの話が終わるのは淋しい」と思わされました。JC版で全4巻、コンプリートで全3巻、他文庫版など。いつまで対象かわかりませんが、Kindle Unlimitedでも読めます。

大学もの

宇崎ちゃんは遊びたい!(丈)

一人の時間をこよなく愛する桜井真一と、「ぼっちの彼を構ってあげないといけない」という使命感に燃える宇崎花。ひたすらウザ絡みをされ職場にも付きまとわれついに自宅も特定され、周囲構わず大騒ぎはするし発言は無駄に攻撃的だし隙だらけだしデカいし宇崎ちゃんはかわいい! かわいいは正義! というマンガ。

宇崎ちゃんは遊びたい!

第2話”後輩と映画館”(1巻収録)より

あらすじ以外に書くこと特にないですが、長瀞さんをマイルドにしたような作品(胸部を除く)というと……って長瀞さんもそこまでメジャーな作品でもないですけど、感想としてはそんな感じ。あとかなり犬っぽい。


自分にこれだけ積極的に絡んでくれる人というのもそうそういないので、なんか妙に癒されるんですがそういう真面目な感想とか考察とかあんましたくないやつです。うざい! でもかわいい! で大体完結します。

類似作 イジらないで、長瀞さん(ナナシ)、搾り取らないで、女商人さん!!(くつがえる)

試し読み ニコニコ静画

【オススメ】理系が恋に落ちたので証明してみた。(山本アリフレッド)

無表情、なんでも定義したがる、数値化すると安心、そんな理系といえども人間。理系同士が恋に落ちると、何が起きるのか――?

理系最高学府である国立彩玉大学理工学研究科に所属する院生・氷室菖蒲と雪村心夜のバカップル二大知性がお届けする、笑えて萌える理ア充ラブコメの話題作。

理系が恋に落ちたので証明してみた。

証明3″理系が恋に落ちたのを思い出してみた。”(1巻収録)より


極端な理系像をゴリ押しするやつです。フィボナッチ数や最適化問題はまだしも、まさかラブコメで交代制転向反応という文字を目にする日が来るとは思いませんでした。

twitterでちょっと1ページ上げたらそれが好評でそのまま連載化されちゃったという夢のある経緯で生まれた作品らしいので、そっち見ると一瞬でどういうマンガかわかって話が早いかと思います。
「COMICメテオ」で2016年~連載。

試し読み COMICメテオ

職場もの

先輩がうざい後輩の話(しろまんた)

熊のようなゴリラのような巨漢の先輩・武田晴海に世話を焼かれおちょくられ、表面上はうざがりつつも内心も心底うざがり、しかし彼のことが頭から離れない入社三年目の五十嵐双葉。
体格差のあり過ぎるふたりのラブコメ的な日常を描き、twitter上で高い人気を得て連載化された2018年注目のwebマンガ。

先輩がうざい後輩の話

第6話(1巻収録)より

作りとしては「ヲタクに恋は難しい」とよく似てます。最初は多少大人っぽかった後輩(双葉)もどんどん幼児体形化していき、絵的にはほぼ親子。それがギャーギャー仲良く? やりつつおもむろに尊い台詞も飛び出してくるハッピーな仕様です。twitterで拡散されるために生まれてきたような作品。


twitter、pixiv以外も全話転載しているサイトがちらほらあり、その気になれば全話無料で読めます。コミックでは当然のように大量の書き下ろしエピソードがありますので、ファンになっちゃったらそちらをどうぞ。

試し読み pixivコミック

惚れない花嫁(深海魚)

「彼女は作らない」と公言する冷徹男・美嶋と、酔って一夜の過ちを犯してしまったヒロインの希。どうせ何言っても冷たくあしらわれるだけならば、いっそこちらから冷たくしてやろう――美嶋に冷たく振る舞う希だったが、突然彼から結婚を申し込まれてしまう。(”惚れない花嫁”)

惚れない花嫁

“惚れない花嫁”より


大ヒットしたらしい「ない嫁」シリーズ第一作。表題作の他「春日さんの大予言」「想定外ヴァージン」「優しいのはお好き?」「大っきい声出さないで!!」を収録。
「~ない嫁」というタイトルでいくつか短編集が出ていて、それぞれに嫁シリーズの続編を収録、余ったページに関係ない短編という形です。

たぶんキャラクターから考えて話を作っていて、どれも「何か行き過ぎてる人」と(比較的)常識人がすったもんだするラブコメ作品集です。

男は全員リーマンですがタイプはバラバラ、「優しいのはお好き?」が一番バカなノリで個人的に好きです。2011~2013年「プチコミック」増刊・ふろく掲載分を収録、嫁シリーズとしては全6巻で完結

試し読み 小学館eコミックストア

【オススメ】蛇沢課長のM嬢(犬上すくね)

若くして課長職を務め、社内隋一の営業手腕を誇るエリート社員・蛇沢順。一見非のうちどころのない彼だったが、部下である蝼川内美々子に罵倒されないとモチベーションが上がらない――?

蝼川内は普通の恋愛がしたい人なんですが、要求できるドMである蛇沢が「踏んでくれないか?」とか迫ってくるという倒錯SMラブコメです。
蛇沢課長のM嬢

第6話”M嬢の戦い”(2巻収録)より

最近変質者ラブコメ多くないですかね……。いや、いいんですけど。好きですし。カテゴリ作ろうかな。
どちらかというとライトめの恋愛もので売ってきた犬上先生ですが、ここにきてなかなかの変化球をトバしてきました。なんですが元々の絵のかわいさと題材がうまく噛み合ってて、SMなのに妙に爽やかです。生臭くないし、キャラに好感が持てます。表紙で躊躇しますがかなり万人受けする作品だと思います。
ちなみに女王様なのにM嬢? と思いましたが、美々子のMおよびMistress(女主人・飼い主)ということのようです。

試し読み サンデーうぇぶり

恋するふくらはぎ(吉谷光平)

手の届かない欲しいものに少しでも近づくために、人はこっそりと背伸びをする。ふくらはぎが痛くても――かつて数々の男と浮き名を流した遊び上手のOL・表うららは、合理主義者の堅物童貞・見栄晴彦に恋をした。見栄もどうやら彼女に好意を抱いているようだが、圧倒的な価値観の相違、そして隠した過去を乗り越えて、ふたりは幸せなゴールにたどり着けるのか?

恋するふくらはぎ

第1話”トゥンク”(1巻収録)より

まあたどり着くだろうなという感じはあって、ロボットレベルで浮世離れした見栄はたびたび非常識な言動で状況を悪化させますが、そこを絶望的なストレートさで挽回してくる様にグッとくるうらら……という構図は破れ鍋に綴蓋感あります。どうも途中でプロット変わったっぽく、見栄くんはあんまり見栄っ張りじゃないですがKYっぷりが半端ない。ヒロインが元ビッチというのもやや珍しく、そのへんで類似作と差別化されてます。



目的に向けて邁進するふたりに比べると、周囲の人物がどこか「諦めた」キャラクターが多いのは象徴的(逆にもう諦めなきゃダメだろ、みたいなのもいますけど)。吉谷先生の作品だと「今どきの若いモンは」が有名ですが、あっちほど説教くささもないです。

試し読み 日刊月チャン

その他

絶対平和大作戦(小椋アカネ)

国境を跨ぐ戦争は、両国の王子王女の恋愛により終止符が打たれることになった――ただしこれは戦争を終わらせるための偽装恋愛で、実際のふたりは犬猿の仲。しかし数々のハプニングを経て、しだいに心を通じ合わせていく……といったあらすじ。

国際紛争を持ち込んだ恋愛漫画ということで、人前ではイチャコラするけど実際は仲悪いという設定でラブコメするのにこれ以上ない舞台立てがまず目を引きます。

両国はちょっと前まで戦争をしていたので内心憎しみを抱く国民も多く、講和を潰そうとする勢力がたびたび悪だくみをしたりとシリアスな一面があります。すると当然、平和の象徴であるふたりが標的となっていくわけですが……。

全4巻と短めですが、「少し物足りない」くらいのちょうどいい長さです。

試し読み ebookjapan

【オススメ】高嶺と花(師走ゆき)

姉の縁の身代わりに、父の勤め先を子会社に持つ鷹羽グループの御曹司・才原高嶺とお見合いをさせられることになった野々村花。端正な顔つきに一瞬見惚れるも傲慢な態度に啖呵を切って帰った花だったが、後日高嶺に呼び出されて「お前のことが気に入った」と大輪のバラを押し付けられることに――年の差10歳、エリートボンボン会社員VS口の減らない女子高生の「口撃」系格差ラブコメ。

高嶺と花

第17話(4巻収録)より

「いるだけで話ができる」強烈なキャラクターと辛辣な切り返しの応酬が魅力の作品。頭の回転が早く小動物的な花も面白いですが、センスが変でナルシスト、素直さは母親の胎内に置き忘れている高嶺のキャラクターが特に少女マンガのヒロインヒーローとして新鮮で面白いです。


序盤は既視感ありましたがどんどんどんどん面白くなり、なんとなく進展があったり切り返しのバリエーションが増えたり高嶺さんが低嶺さんになったりと紆余曲折ありつつ、6巻ぐらいからさらにどどーんと盛り上がります。正直こんなハマるとは思わなかった。
記事タイトルに偽りなし、「笑えて萌える」作品をお求めならオススメの一品です。

試し読み 花とゆめ特設サイト

【オススメ】保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜

西部一のガンマンにしてあらゆる悪党に恐れられる凄腕ガンマンのエルモア・エヴァンス。クールな物腰と男らしい顔つきの彼が保安官になった理由は、たったひとつ――”保安官になるとモテる”という父の言葉を信じたためだった。

保安官エヴァンスの嘘

CHAPTER11″保安官は敗北を知らない”(2巻収録)より

毎回毎回回想に現れてはためになる迷言を残す父のアドバイスに従ってモテるべく行動するエヴァンスですが、しかし保安官としての立場やプライド、周囲の勘違いが邪魔をしてことごとくチャンスを逃すという勘違いコメディ。

途中から固定キャラも登場し、カメレオンとかぐや様の合いの子+αみたいな作品として安定した面白さを発揮します。締める時は締めるだけの実力を持つ主人公で、実は実際にモテてるんですがゲスさが足りず、父の段階に辿り着く日は来るのか来ないのか。
「週刊少年サンデー」で2017年~連載。

試し読み WEBサンデー

おとなりに銀河(雨隠ギド)

早世した両親の代わりに、漫画家兼アパートの大家として弟妹を養う久我一郎(23)。締め切りのピンチを迎えた彼の前に、仕事が早く線もきれいなスーパーアシさん・五色しおりが現れる。どうにか修羅場を乗り越えた彼は、寝ぼけてうっかりしおりの尻尾に触れてしまう。それは流れ星の民の姫である彼女にとって、婚姻の契りに等しい行為で――。「甘々と稲妻」の作者が送る恋愛初心者ラブコメ。

おとなりに銀河

第3話”姫とお買い物”(1巻収録)より

最初SFっぽく始まりますがだんだん普通のラブコメになり、「あれはいったいなんだったのか……」という感じで2巻まで読み終えました。見た目ミステリアスでクーデレっぽいですが全然クールではない(むしろ天然の)ヒロインと、生真面目な主人公のラブコメとしていわゆる尊さ全開。展開早くもうちょっと紆余曲折欲しい気もしますが、いちゃラブ系好きならおすすめ。


漫画家ものとかシェアハウスものとか、色々盛り込んで色々手付かずな感じです。3巻では姫様設定が活きた展開があってドキドキしたので、順次実装を待ちたいところです。↑PV2巻までのネタバレ注意
「good!アフタヌーン」で2020年~連載。

類似作 春のムショク(井上まい)

試し読み コミックDAYS

男子高校生を養いたいお姉さんの話(英貴)

両親が借金残して蒸発したぜ! → 隣の部屋に住む美人で巨乳のお姉さんが僕のことが好きすぎて、全額返済した上に今後も僕を養いたいらしく学費も生活費も面倒見てくれる上に家事はやらせず仕事もやらせずひたすら褒め殺してくるぜ! という、ある意味気持ち悪い話なんですがお姉さんのかわいさと言動の異常さでまあ……いいのか……? という気にさせられる、被保護系年の差同棲ラブコメ(?)。

男子高校生を養いたいお姉さんの話

第76話”文化祭②”(3巻収録)より

たぶん読む時の精神状態で感想が大きく変わるんですが、この一貫したテンション、ひたすらひたすら美人のお姉さんに甘やかされる展開には需要がある、と感じたのは確かです。一日の仕事を終えてこれ読んだら脳みそマシュマロにされました。


一応ラブコメとしてますが、恋愛というよりペット的感覚のラブっぽいです。ふつうのラブコメ読みたい人向けの作品ではないです。元はtwitterに投稿した作品で、好評を受けて「週刊少年マガジン」で2018~連載化。

類似作 進撃のえろ子さん(此ノ木よしる)

試し読み マガポケ

海咲ライラック(険持ちよ)

小さな島で暮らす15歳の葉月海は、最近隣に越してきた30歳の「おじさん」井上風太のあまりのだらしなさについ世話を焼いてしまう家事上手な女の子。しょうもない大人だと思っていたはずなのに、何気ない彼の一言になぜかドキッとしてしまい――アーリーリタイヤ男と女子中学生のほのぼの歳の差ラブコメ。

年齢差的にはぜんぜんほのぼのしてないですが、そのへんはスルーされるおおらかな作品です。舞台設定も緑多い小島の民宿ということでのどかさしかない。最初のほうだけ読むと割としょうもない話なんですけど、だんだん話が進展していくと民宿にお客さんが現れたり、海の友人が話しに絡んできたりでドラマが動き出して面白くなってきます。

紫色のライラックの花言葉は「恋の芽生え」だそうです。全4巻で完結。

試し読み まんがライフSTORIA’

帰ってください! 阿久津さん(長岡太一)

今日もクラスの阿久津さんが、ひとり暮らしの大山くんの家にやってくる。ベッドを占領され、パシらされ、あれやこれやでおちょくられながらも、ふとした拍子に見せるかわいさ(および恐怖)に大山くんは帰ってくれと言うに言えない。

帰ってください! 阿久津さん

第1話より

最近多い「都合のいい女の子」にグイグイこられるラブコメ。草食系極まってますがそのへんはファンタジーとして楽しむとして、気楽に読めますし絵も上手いです。1話あたり基本4P~6Pくらいでスッと入れてスッと出られ、気分転換に読むのに最適な平和さ。


途中まで恋愛の盛り上がりとかほとんどなく、最近はこういう恋が始まるところから描くラブコメが流行ってるのかも。なんとなく宇崎ちゃんの影響を感じる作品。2019年~「ヤングエースUP」で連載。

試し読み ヤングエースUP

他にもこんなマンガでいいところでお母さんが部屋に侵入しています

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